岩手から熊本へ

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熊本大分での地震発生から100日目の今日、
岩手日報が熊本日日新聞に掲載したお見舞い広告。

被災県から被災県に届けられる静かなエールは、
地道な支援活動の上に乗っかった確かな手触りのあるものです。
*岩手日報・熊本支援号外
http://www.iwate-np.co.jp/311shinsai/y2016/kumamot……gogai.html
*くまもと と いわてのテとテ
http://iwatenote.iwatte.jp/img/newspaper/20160723_2445h.png

悲劇を少しでも未来の豊かさに変えてゆこうとする人たちの
意思だったり、意地だったり、優しさだったり、
あとなんだろね、
ともかくボクが岩手という土地を歩いて感じた人の魅力、
そんなんが反映されたメッセージを絵でお手伝いできて、
3月11日からなんやかや続けてきてよかったです。

もちろん、今困難な立場にある人のことを思えば、
まったくよかないです。

ただ、
ひとつの悲劇を経験した人が次に向かう力を手にするのは、
似た悲劇(同じはありえない)を経験された方に手を差し伸べる、
そんな余力を自身の中に見つけた時。
ちっぽけだけど自分の経験からそう信じているし、
立派な人が考える立派な「復興」に対して、
1人ひとりの心の復興とはそんなものではないかと思っています。

去年からご縁をいただいている岩手日報の現場のみなさん、
今回もボクにお声掛けくださったADの横尾美杉さん、
絵のモデルになってる東北ですれ違った愛しきみなさん、
ありがとう。
月末からの熊本で、さらにこのご縁を深めてまいりますね!

YeYe「ひと」

YeYe「ひと」001_1000
7月13日に発表されるYeYe(イエイエ)の3rd.アルバム「ひと」のジャケットです。

YeYe> http://yeye.me
「ひと」> http://rallye-label.com/post-1470/

時代を駆ける26歳シンガーソングPUNKロッカーな彼女と
思いっきりコミュニケートした結果、
『自分が見たこと無いものを作らなくちゃ!』ってね、
ボクにそう思わせる勢いに満ちたアルバムです「ひと」

きっかけは去年の暮れの参宮橋LIFEsonでのクリスマスライブ。

PAをお願いされて、初めて会って、リハを始めて、
彼女は捨て犬みたいな顔したエレキギターをベロンと弾いた
その生の音聞いた瞬間にボクは
心の中で「ロックンローロル!」と叫んで、
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そこはいわゆる「カフェライブ」な現場だけど、
少なくともボクと彼女の間では
サイコーのロックンロールショーのダンスフロアだって、
そんなことを音で会話出来てしまったことがうれしくて、

ライブ終わってから、
あらためてその辺を言葉で確認しあって、
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ところで彼女の音楽の多様性や、コミュニケーション能力を考えたら、
「LIVE」もいいけど「レビュー」もいいんじゃないか?
もうちょっと言っちゃえば「YeYe座長公演」みたいな。

そんなボクの戯言に、
「はい、そんなこと考えてます」ってね。

うわー、面白れー!
いつかまたなにか一緒に創ろう!って約束して別れ、

年が明けたらメッセージが届き、
「3rd.アルバムのジャケのアートワークを頼みたい」と。

ちょっと付け加えれば、
ボクがどんな作品を作ってきたか知らないけれど、
彼女の直感は「間違いない」ってね。

ほーんとPUNKなんだからー!YeYe

さらにしばらくし、
先行シングルの曲が発表される。

うわっ!やっぱPUNK

2016年日本製ワンルームPUNK
もしくは、
このまま世界にすっ飛んでゆけばいいじゃん!YeYe

自分の中の「スキ」が爆発し、
その爆発力分だけのプレッシャーも押し寄せてきて、

しかし、
アルバム制作はあらかじめ伝えられていた進行より随分遅れ、
アートワークの締め切りも気になりはじめた中、
YeYeからも『仮の音源を聞いてもらい、アートワークを先行させたら』
みたいな申し出があったけど、

そこはひとつ、
「納得行くまで制作を進め、豪速球を投げてくれい!」
「そしたら俺がガツンと打ち返してやるぜー!」と、

いわゆる、やせ我慢だけどね、

でもそうやって、ほんとギリギリのタイミングまで待っていた4月27日の深夜。

ボクはちょっと必要があって、
亡くなったばかりのプリンスの曲を聴きまくっていた、

そんな時YeYeからメッセージと共にミックスの終えた「ひと」が送られてきた。

もうね、プリンスからのYeYe!
2016年4月27日深夜というタイミングでバッチリ繋がっちゃうんだ。

すぐにメールの返信。
「明日の昼前に会えない?」って。

滋賀在住の彼女だけど
「都内にいますから大丈夫です」だって!

あくる朝、雨の芝浦を傘もささずに待ち合わせ場所まで、
駆けたね〜

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そして、
短い時間だったけど、
とことん話したね〜。

その時点でもう『どんな絵を描けばいいのか』を掴めてしまった。

それくらいクリエイティブな会話が出来た。

が、
とことん話したつもりで別れてから後、
山手線の中のボクの携帯にメッセージが送られてきて、
さらなるアンサー。それがまた痛快!

このラーメンの「替え玉」のようなトラッシュトークは、
後にボクにかなりノイジーなものを作らせるのだけど、
そんなこんなも楽しくて仕方なかった。
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そんなPUNKな衝動を与えてくれたこの日のボクたちの会話。
それはすべてジャケのアートワークに込めたので、
今はここで言葉にする必要は無く、

ただ、こんな火花散るコミュニケーションがなければ
生まれないものもあるってことだね!

その後のデザイニングを請け負ってくださった若きクリエイター加瀬さんや、
レーベルオーナーの近越さんも、
無理やりダンスフロアに引きづりおろした感じでコミュニケート。
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『ウザいやつと組んじゃったな』と思われたはずだけどね、
しかし、
みんなこの作品の当事者として心に汗流せたんじゃないかって、
音楽が売れないって言われている時代に、
わざわざCDでアルバムを作る意味を高めあったわけです。

で、この絵はどうやって描いたのかとか、
いっそ、自分の作風とか、そんなんもどーでも良くて、

ただ、
たとえば地方のどっかの街で暮らす20代のママが、
たいしたデザイン的特徴の無い白い軽ワゴンに子ども乗せて、
日が暮れてしまう前に郊外のショッピングモールに駆ける、
そんな車中でガンガン鳴らしてしまえる音楽。

そういうもののパッケージに関わりたいという願い、
これで叶えられたかなと。

特徴の無い白い軽ワゴンの車中に無造作に放り出してあっても、
なんだか気分の高揚するキラッとした魅力のCDジャケット。
お子さんの歯型とかついてるとなお良し。

うん、
こういうものにこそ野暮なビジュアルは寄せられない。
そんな思いと共に、紙を切り裂くカッターに魂込めときました!
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あらためて、

YeYeを名乗る女が、
そのセンスと経験とかなりの努力を込めた
痛快にして彼女の26年が生きてるアルバム「ひと」

ともかく買って聞いてくれい!
話の続きはそれから。

で!!
こんな見たことも作ったことも無い熱い仕事、
いつでもウエルカムだし、
ほんと、関わる人と本物の言葉を交わし
熱いもの作ってゆかなくっちゃだ!

64ヶ月め

満月の夕_1000
今日は2011年3月11日から1949日め
5年4ヶ月
64回目の11日です。

アップした絵は仕事の依頼で描いたもの。

4月の熊本大分の震災発生後、
表紙を連載で描いている音楽の業界誌から、
『震災の復興支援の現場で音楽家が活躍する姿』
たとえば物資の配布や炊き出しなどで活躍している姿を
イラストレーション化してくれとのオーダー。

しかし、本誌発行は7月なので、
現場の直接的な支援を超えたところで、
音楽の持つファンタジーを失わぬ
もっと象徴的な絵であるべきではないかと考え、

阪神淡路の震災の際に生まれたソウルフラワーユニオンの唄
「満月の夕」のオマージュとして、
仮設住宅のシチュエーションをお借りし、
『人の集う場所に静かに寄り添う唄』を絵にしてみました。

月の灯りに包まれた人々は
みな「弱きひとり」であり、
ひとつの唄を囲み、
1人ひとりの喪失に、、

う〜ん、
どうなんだろう?

「向き合う」

「折り合いをつける」

「寄り添う」

「抗う」

「考えぬようにする」

あの日からそろそろ2000日を迎えるのに、
ボクの想像力は未だ追いついていません。

いや、
阪神淡路の満月の夕から21年たっても、
ボクはなにもわからないでいるはずです。

それでも、
ただ人の心を包む月の灯りのような唄、もしくは絵、
そんなものが必要なんだという確信はさらに深まっている今です。

今回、アンサリーさんバージョンの「満月の夕」から
さらなる月の灯りのイマジネーションをいただきました。

Youtube> https://youtu.be/gO3geXZoW00

昨日は参議院議員選挙の投票日でした。

公示日から投票日まで意識して多くの人の話をうかがってみて、
特に今は息子が小学校に入ったということで、
今まで触れてこなかったような人たちのお話もうかがうことが出来て、
1人ひとりどんな考えを持ち、なにを支持するか、
人それぞれの違いに出会うのだけど、

そんな「違い」以上に感じたのは「善意」

ほんとみんな「善意のひとり」であるなあという実感。
日本の社会の実に広大な部分は人の善意で出来てるって実感。

しかし、
コミュニケートすることを面倒くさがり放っておくと、
そういったものはすぐに見えないものになってしまう。

それが今という時代なんだとも実感しました。

人の主義や主張というものは、
それが立派に聞こえれば聞こえるほど、
立派なものの向こう側に濃い影を作ってしまいます。

ボクたちは2011年3月11日からのあの暗い夜の日々の中で、
ボクたちの中に埋まっている寛容のマインドを発見し、
これから必要なことはお互い助け合って手にしてゆくんだと思えたはずです。

しかし、どうやら寛容と共に不寛容の蓋も開いてしまったのでしょう。

そんな不寛容のマインドは、
2016年の夏になると立派な言葉の向こう側に出来る濃い影の中で、
目に見える大きさに育ってしまっているんだと思いました。

本来善良である人と人を分断させるもの。

それがなんであるのか?
その意味を探り、抗ってゆくこともあるでしょうが、

それでもボクが創ってゆくべきものは、
月灯りのように人を包むものではないかと思っています。

濃い影におののくことなく、1人ひとりが静かに自分を確認し、
お互いの存在を認められるほどのささやかな光に包まれた場所。

それは1枚の絵の前のわずかなスペースや、
印刷された絵を囲む数人が作る構図でしかないことも
少なからずあるのですが、

「シェア」や「拡散」では伝えることの出来ない
1人ひとりの生きる背景に潜むリアルな言葉を、
風通しの良い会話を持って交わせる場所であればなあと、
ほんと地道な作業ではあるけれど、ともかく続けなくちゃです。

そんなものが今本当に必要であること、
ボクの巡った「地方」と呼ばれる土地に暮らす人からも、
ボクの暮らす東京都渋谷区という土地で生活を共にする人からも教えてもらい、

そんな1人ひとりを思い浮かべながら、
参議院議員選挙の1票も投じた今回。

そんなささやかなものを創り続けられるよう、
面倒くさくてもいつも太陽のある場所は確認し、
しかし程よい距離を保ちながら、
ともかく日々のひとつひとつをやってゆこうと思っています。

川口のsenkiyaのTシャツシルクスクリーン企画

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100 人のシルクスクリーン展
テーマ『どうぶつ』
2016/7/7(Thu.)〜31(Sun.)
12:00-18:00

Close 12(Tue.)13(Wed.)14(Thu.) 20(Wed.)26(Tue.)
企画・会場tanabike

川口のsenkiyaのギャラリーtanabikeの
シルクスクリーンによるオリジナルTシャツ制作企画展に参加します。
詳細> https://tmblr.co/ZTb68j27lEZ1E
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ボクはペンギンを描いてます。
この夏の熱い胸元、
凍えさせてしまってみてはいかがでしょうか。
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24日にはコトリンゴさんのライブ。
ボクもPAアミイゴとして熱烈サポートです。

コトリンゴ LIVE in senkiya
7/24(Sun.) 18:00〜

前売:3,500円(1ドリンク付)当日:3,800円(1ドリンク付)
※膝の上に座れるお子さんは無料
予約:ticket@senkiya.comへメール
詳細> senkiya.com

熊本でワークショップ(1)7月29日LIFE Daily Meals

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7月29日(金)15:30〜
「小池アミイゴのだれでも絵が描けるワークショップくまもとスペシャル」
大きな熊本城を大きく描くワークショップ

日 時 7月29日 (金)15:30〜17:00
参加費 1組¥500(親子)おやつ付き
場 所 LIFE Daily Meals 中央区上通町1-1NK第一ビル1F
服 装 汚れても良い格好で!!
予 約 096-354-1165(又は店頭スタッフまで)

心も体も振り切ってデッカい絵を描きましょう!
東日本大震災以降、こどもたちと絵を描くことで気がついたこと、
パパさんママさんにもシェアしてゆけたらです。

絵が描き終わったらファンキー紙芝居「ピザ焼きモッシュ」の上演
おやつを食べながら楽しんでくださいね〜
PYM040バナー

LIFE Daily Meals
http://lifedailymeals.cutlass.jp

LIFE Daily Mealsにはボクが描いた熊本城の絵を送りつけてあります。
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ボクの暮らす街、東京代々木にあるレストランLIFE。
思いっきりおしゃれなんだけど、子ども連れにとても優しくて、
子育て世代が安心して時間を過ごせる場所であってくれます。

昨年11月に生まれた熊本LIFEも、
はやく熊本の街の「当たり前」になってくれたらいいなと、
この店の楽しみ方をみんなで発見できたらいいなと思っています。