11月22日水曜日のトークセッション


11月22日(水) 19:30~ 荻窪の六次元でのトークセッションにご参加ください。

『あなたの水曜日のストーリーを綴った手紙を”水曜日郵便局”宛に送ると、
だれかの水曜日が綴られた手紙が帰ってくる』というメランコリックなアートプロジェクト。

今年の春、熊本の赤崎で惜しまれつつ(ほんと、惜しまれつつ)閉局した水曜日郵便局が、
12月に宮城県の”鮫ヶ浦”という場所で再開します。
https://samegaura-wed-post.jp

今回はその経費を(ほとんど返信用の切手代)クラウドファンディングで募っています。

このアクションへのご理解ご協力を得る現場として、トークセッションを何度も重ねて来た中、
今回はボクに声がかかりました。

鮫ヶ浦は東北の太平洋沿岸部に位置することから、
ボクが描いてきた東北沿岸部の絵を六次元に展示し、
その絵の成り立ちや、地域の方とのコミュニケーションのあり方などお話で出来たら良いのだと思っています。

震災以降巡った土地で得たことは「ひとりのストーリー」の大切さ。

その土地に暮らす「ひとり」を想定し風景に出会い絵にしてきた先で、
「赤崎水曜日郵便局」が書籍化される際、表紙の絵の依頼が届いたこと。
そこに確かな必然を感じ、ボクのイラストレーションの仕事としても、
ひとつ自信の持てる絵を描くことが出来ました。

そんな出会いはさらに、今年のつなぎ美術館での展覧会や、
先日の奥会津での子どもたちとのセッションにも繋がっています。

今回の鮫ヶ浦でのアクションが、今度はボクをどこに導いてゆくのか?
そんな想像もみなさんと共に出来たら楽しいなと思っています。

1000円の参加料のご負担をお願いしちゃいますが、
カッコつけず思いっきり楽しい話をするつもりですので、
晩秋の水曜日のストーリー、みなさんと共有できたら幸いであります。

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鮫ヶ浦水曜日郵便局の開局準備イベント第五弾。
書籍『赤崎水曜日郵便局』カバーイラストを手がけ、鮫ヶ浦水曜日郵便局のイメージイラストを担当している、イラストレーターの小池アミイゴさんと、局長の遠山昇司のトークセッションを実施します。
同時に、アミイゴさん作品の一夜限りの展示を行います。トークにご参加の方は、東北の各地、そして鮫ヶ浦水曜日郵便局の舞台である宮城県を描いた絵をご覧いただけます。
アミイゴさんの作品は、旅の中での風景との出会い、そして人との出会いが背景にあります。そういった、作品が生み出される際のストーリーについても、当日語ってくださいます。

日 時:2017年11月22日(水)19:30〜21:00
会 場:6次元(東京都杉並区上荻1-10-3 2F) http://www.6jigen.com/
参加費:1000円
定 員:30名(要申込)
申込み:goo.gl/uihWjg
※facebookの参加するボタンでは、お申し込みが完了いたしませんので、ご注意ください。
話し手:小池アミイゴ(イラストレーター)
遠山昇司 (鮫ヶ浦水曜日郵便局局長/ディレクター)
主 催:水曜日観測所

*クラウドファンディングのページ
https://motion-gallery.net/projects/wed-post

80ヶ月め

今日は2011年3月11日から2,437日め
6年8ヶ月
80回目の11日です。

昨日から福島県の会津に来ています。
奥会津の柳津という山間の町の子どもたちと絵を描くセッション。

晩秋の美しい山里を歩きながら、
これからの時代を生きる力なんてものを見つけられたらいいなと思っています。

先日は日曜と月曜とで宮城の塩釜、福島市、群馬と巡ってきました。

福島市で1年の奮闘を経過した食堂「ヒトト」のパーティーへのお誘いを受け、
ならば塩釜まで行ってしまおうと。

震災後にお付き合いが始まった養殖漁を営む共栄丸さんの東塩釜の直売所へ。

東塩釜駅から塩釜港の港湾部の海べりを辿って
共栄丸さんのある千賀の浦市場まで歩いて行くってことやってみました。

気持ちの良い陽気の秋の日の午後、べた凪の港は穏やかで、
多くの釣り人がそれぞれの時間をのどかに過ごしているのが印象的でした。

中央市場のような施設も立派に再建され、
地域の新たなランドマークとして輝いて見えました。

東京で暮らし東北の太平洋沿岸部のことを思うと、
「被災」から「復興」という言葉ですべてを考えてしまいがちですし、
首都圏に向けたメディアの報道もそれに特化しているイメージです。

のどかに釣り糸を垂れている人たちの姿をわざわざ伝えるメディアは無い。

もちろん、今でも助けを必要としている人がいることは事実で、
ボクたちはそんな方々への想像力を失わず日々を生きて行かねばなりません。

が、そろそろ「復興」とは別の言葉を使って
ボクたちが必要とする未来の姿を語ることも始められたらいいなと思いました。

歩いてみて感じる塩釜港周辺の豊かさ。
「松島」という景勝地と分母を同じにする塩釜ですが、
漁業や養殖漁、水産加工業や観光業、寿司屋の密度日本一と言われる飲食業、
銘酒を醸す造り酒屋、古い神社やキュレーションの立派な美術館やギャラリーなど、
これまでの「観光」のあり方とちょっと違う、より文化的な発見の出来る町だなと。

共栄丸さんはきっとその辺のこともマルッと内包させ、
「松島」でも「塩釜港」でもなく万葉の昔から使われた「千賀の浦」という地名を、
あらたなアイデンティとして塩釜の湾岸エリアをブランディングしたいんだろうね。

そんなお考えに沿うデザインやイラストレーションを
この地域に使ってもらえることを考えています。

今回共栄丸さんに行ってみようと思ったもうひとつの理由は、
今年の春に出来たという防潮堤がどんな景観を生んでいるのかを確かめること。

意外やボクの身長よりも低かった防潮堤。

港湾部をここまで歩いてきて、
こんな防潮堤が造られていた漁港もあれば、建設中の場所もあり、
今後どうなってゆくのか分かりかねぬ場所もあって、
このエリアの未来の海の景観に想像出来なかったです。

こうしたことが「復興」という言葉で語るのであれば、
ボクたちはやはり新鮮な言語をもって、
「復興」に拮抗させる形で地域の美しさを育ててゆけばいいんだと思いました。

防潮堤を越えると、やはり美しいです、千賀の浦!

市場を訪れた人が、もっと自然とこの景観に触れられるような動線の構築とか、
デザインやイラストレーションの仕事の現場はいくらでも見つけられそうなのが、
今の東北太平洋沿岸部。

共栄丸さんでは相変わらず美味しい思いをさせてもらっちゃって、
ワカメや牡蠣やホタテの美味しさに、ちょっと飲みすぎ。

酩酊の隙間から覗く働くみなさんの明るく元気な姿。

いろいろ大変はあるだろうけど、明るく元気。

そうそう、2012年の冬にこの姿に出会って、
東京で暮らす自分に足りていないもの、
未来を生きてゆく上で失っちゃいならないものなんてのに気づいたんだ。

この姿、家族にも見せたいと思って、新幹線に乗って来たりもした。

あの日から80ヶ月たった今も、
みなさんはボクなんかよりちょっと先の未来を生きている。

次はまた家族と一緒に、
息子にいろんなもの見せながら来たいと思いました。

日曜の夕暮れ近くの港に沸き立つしなやかに力強い群像を背に福島へ。

開店から1年の奮闘の先で
やはり沸き立つしなやかに力強い群像を見せてくれた食堂「ヒトト」

福島の人に請われて開店にいたったオーガニックベースの小さな食堂にたくさんのお客様が、
福島市に限らず、日本の各地から集まってきたパーティー。

ひとつの店を1年の奮闘だけで語ってはいけないし、
「未来」などという言葉で分かった顔して語る気もなく、

明日が無事であること、
出来れば今日よりちょっとマシなものであるように願うことの先に、
この店をしっかりと視野の中に入れてゆきたいと思いました。

そう出来るために、
やはりボクたちは今まで使ってこなかった新鮮な言葉を見つけ、共有し、
語り合うことを続けてゆきたいな。

うん、2年目、3年目がさらに楽しみ!
個人的に福島県に関わる仕事が続くので、これからもよろしくお願いしますね〜!

そんな旅の帰り道で寄った生まれ育った群馬の地。

あらためて多くのものが失われていることに、さすがに寂しくなった。

変わらずそこにあってくれる赤城山を見て、
少なからず気持ちを落ち着け、あらためて、
自分の足元はどうなっているのか考えました。

奥会津の柳津で子どもセッション

福島県の奥会津と呼ばれる地域の柳津という町で子どもたちと絵を描きます。

今年の熊本県のつなぎ美術館での展覧会からのご縁で、
ボクが6年8ヶ月続けてきたことに確かな理解者を得て実現。

11月と来年1月とで都合5回の子どもたちとの絵のセッションで、
なにが生まれるだろうか?とても楽しみ。

東京に暮らすボクがなにかを与えるのではなく、
柳津という土地に生まれ育ったみんなからボクが学ぶ、
そんな心算で臨んだら、きっと素晴らしいものに出会えるんじゃないかな。

子どもたちのセッションの現場となる やないず町立 斎藤清美術館 では、
ボクが何者であるのか知ってもらえるよう、
絵本「とうだい」の原画や福島県の風景を描いた作品を
11月1日から30日まで展示しております。

秋の深まりとともにその美しさを際立たせる奥会津へ、
足を運んでいただけたらいいなと思います。

世界的な版画家、斎藤清さんの作品を浴びるだけでも、
福の大き土地なのです、柳津。

斎藤清美術館
https://www.town.yanaizu.fukushima.jp/bijutsu/

11月11日は子どもたちとの只見線ピクニック

11月12日13:30〜14:30
ボクのアーティストトークを開催します。

11月13日と15日の14:00~16:00のセッションは
飛び入りもウエルカムです。

こんな試みを『やないずモデル』と呼べるように育て、
他の土地に持ってゆけるものに出来たらいいな。

マラソン完走マニュアル

今年で5年目になるイラストレーションの仕事、
ベースボールマガジン社のランニングマガジン”クリール”の熱烈編集、
「マラソン完走マニュアル2017-2018」が出ました。

マラソンブームが起こって10年ちょっと、
市民ランナーのあり方も成熟度を増して、
5年前は「誰でも走れる」ことをビジュアライズした表紙の絵も、
より強度を増したパーソナルにイメージにカスタマイズしたって感じ。

TOKYO2020が明快に視野に入ってきたこともあり、
今回は市民ランナーの星、川内優輝さんへのオマージュのようになりました。

オリンピックイヤーの昨年は福士加代子さんへのオマージュ。
オリンッピクのゴールドメダリスト、野口みずきさんのイメージも込めています。

一昨年は市民ランナーで「ちょっと頑張っている人たち」のイメージで、
ランニングウエアのキラキラより、1人ひとりのキラキラにスポットを当てました。

で、4年前は高橋尚子さん!
撮影からご一緒させていただき、使用される写真の色に合わせた絵を提供。
Qちゃんの魅力が輝くことを一番に考えました。

そして5年前。
うん、確かに5年前のマラソンを取り巻く空気はこんなだったなあ〜。

今はより専門的な知識を手にした人たちが走っているイメージだけど、
この頃くらいまでの雑然としたランニングの風景に感じた自由、
これからも失われずにあってもらいたいな。

朝の代々木公園を走ると、いろんな格好した人が、
言ってしまえば、ダサい格好のおじさんが走っていたりで、
でも日々すれ違っているうちに、その人が街に必要な風景になってゆく面白さ!

「マラソン完走マニュアル」
ランニング始めたばかりで3~4ヶ月後にマラソン初エントリーなんて人も、
今からでも充分間に合うトレーニング法が書かれていますので、
悩む前にページを開いてみてください。
でもって、自分に合った「かっこいい」と思えるシューズを買ったら、
もう42.195kmのフィニッシュラインが見えてくる、
はずです。

ちなみにボクは3ヶ月のトレーニングでフィニッシュできました〜よっ!

で、もう一冊ランニングの仕事。

今年の春までゴルフダイジェストの連載で挿絵を提供してきた、
青山学院大学陸上部監督の原晋さんが上梓されたランニングメソッド。

「1日10分」とか「まずは1500m」とか笑顔の大切さとか、
走ることで得るモデルさんのようなヒップアップと美脚効果とか、
原さんならではの、ある意味人生の楽しみを膨らませる一冊です。

こちらはさらに「明日から走ってみたい」そう思った人、ぜひ!

ランニング関しての仕事では、前出のランニングマガジン”クリール”での連載、
どこにでもいるような市民ランナーにスポットを当てた「風に舞う地図」への
イラストレーションの提供が、そろそろ10年。

市民ランナーと言えど、ものすごい猛者が出演する回もあるのですが、
最新号で登場された方のように、認知症とランニングを結びつけた試みとか、
日本の社会の中にあって、発想のトップランナーに躍り出るような人にも出会え、
実に地味だけど、実に福のある仕事として大切にしています。

そんなわけで、
みなさーん、どこかの路上ですれ違いましょう!

2017年10月22日のこと

「おい、おめーもう選挙に行ったか?」

「行ってねえよ、とーちゃん」

「はあ?行ってねーって、今日1日なにやってたんだバカやろー、ゴロゴロ寝てねーで早く行ってきやがれ!」

「バカやろうって言われても、誰に入れていいかわかんねーよ、とーちゃん」

「バカだなぁテメエ、俺だってわかんねーぞ、このやろー」
「それでもこうしてポスターの顔を見てだな、コイツは嘘ついてねえって奴をだな、おめーも色々痛い目に遭ってるだろから分かるだろ?」

「分かるっちゃー分かるかもしんねーけどよぉ、とーちゃん、誰に入れても世の中大して変わんねぇんじゃねえかよー、とーちゃん!」

「バカやろー、テメエ」「テメエの一票で世の中そう簡単にひっくり返るはずねーだろ、バカやろめ!」
「つーか、どーせおめーの考えてることなんざ、働かねぇで一生親のスネかじって生きてゆける世の中でありますように、なんつー甘ったれたもんだろ、バカやろ!」

「なんでそれが分かるんだい、とーちゃん、、」

「バカやろ、やっぱり図星かこのやろ!」
「ったく情けねーなぁ、、」
「おう!いいか、そのドテカボチャみてーなもんの両脇にくっついてる耳の穴かっぽじって良く聞きやがれ!このやろ」
「おめーの一票なんつーもんで大きく変わるようには、残念ながら世の中出来てねえ」
「しかしだな、おめーみてーなもんでも、一票を使うことで、おめえ自身が変わるんだ」
「おめーの入れた政治家とか政党とかが選挙の後なにをするのか、しねーのか、そーゆーことに興味持つことでよぉ、おめーの見る目ってぇもんが育つんだ、バカやろー」
「でな、今度の選挙の一票を失敗しましたって事になってもよ、それでてめーの人生が終わるわけじゃねぇ」
「次は間違えねぇように考えりゃいいだけのことよ」
「それでなにかあった時は俺に任せとけって!それが社会人ってもんだ、このやろー」

「わかったよ、そう枕元でガミガミ言わねーでくれよ、行きゃーいいんだろ、選挙行きゃー、」

「ああ、行きゃーいいんだ、行きゃー」
「じやなきゃ話にならねぇって」