‘イラストレーション’ カテゴリーのアーカイブ

11月22日水曜日のトークセッション

2017 年 11 月 18 日 土曜日


11月22日(水) 19:30~ 荻窪の六次元でのトークセッションにご参加ください。

『あなたの水曜日のストーリーを綴った手紙を”水曜日郵便局”宛に送ると、
だれかの水曜日が綴られた手紙が帰ってくる』というメランコリックなアートプロジェクト。

今年の春、熊本の赤崎で惜しまれつつ(ほんと、惜しまれつつ)閉局した水曜日郵便局が、
12月に宮城県の”鮫ヶ浦”という場所で再開します。
https://samegaura-wed-post.jp

今回はその経費を(ほとんど返信用の切手代)クラウドファンディングで募っています。

このアクションへのご理解ご協力を得る現場として、トークセッションを何度も重ねて来た中、
今回はボクに声がかかりました。

鮫ヶ浦は東北の太平洋沿岸部に位置することから、
ボクが描いてきた東北沿岸部の絵を六次元に展示し、
その絵の成り立ちや、地域の方とのコミュニケーションのあり方などお話で出来たら良いのだと思っています。

震災以降巡った土地で得たことは「ひとりのストーリー」の大切さ。

その土地に暮らす「ひとり」を想定し風景に出会い絵にしてきた先で、
「赤崎水曜日郵便局」が書籍化される際、表紙の絵の依頼が届いたこと。
そこに確かな必然を感じ、ボクのイラストレーションの仕事としても、
ひとつ自信の持てる絵を描くことが出来ました。

そんな出会いはさらに、今年のつなぎ美術館での展覧会や、
先日の奥会津での子どもたちとのセッションにも繋がっています。

今回の鮫ヶ浦でのアクションが、今度はボクをどこに導いてゆくのか?
そんな想像もみなさんと共に出来たら楽しいなと思っています。

1000円の参加料のご負担をお願いしちゃいますが、
カッコつけず思いっきり楽しい話をするつもりですので、
晩秋の水曜日のストーリー、みなさんと共有できたら幸いであります。

++++

鮫ヶ浦水曜日郵便局の開局準備イベント第五弾。
書籍『赤崎水曜日郵便局』カバーイラストを手がけ、鮫ヶ浦水曜日郵便局のイメージイラストを担当している、イラストレーターの小池アミイゴさんと、局長の遠山昇司のトークセッションを実施します。
同時に、アミイゴさん作品の一夜限りの展示を行います。トークにご参加の方は、東北の各地、そして鮫ヶ浦水曜日郵便局の舞台である宮城県を描いた絵をご覧いただけます。
アミイゴさんの作品は、旅の中での風景との出会い、そして人との出会いが背景にあります。そういった、作品が生み出される際のストーリーについても、当日語ってくださいます。

日 時:2017年11月22日(水)19:30〜21:00
会 場:6次元(東京都杉並区上荻1-10-3 2F) http://www.6jigen.com/
参加費:1000円
定 員:30名(要申込)
申込み:goo.gl/uihWjg
※facebookの参加するボタンでは、お申し込みが完了いたしませんので、ご注意ください。
話し手:小池アミイゴ(イラストレーター)
遠山昇司 (鮫ヶ浦水曜日郵便局局長/ディレクター)
主 催:水曜日観測所

*クラウドファンディングのページ
https://motion-gallery.net/projects/wed-post

マラソン完走マニュアル

2017 年 11 月 3 日 金曜日

今年で5年目になるイラストレーションの仕事、
ベースボールマガジン社のランニングマガジン”クリール”の熱烈編集、
「マラソン完走マニュアル2017-2018」が出ました。

マラソンブームが起こって10年ちょっと、
市民ランナーのあり方も成熟度を増して、
5年前は「誰でも走れる」ことをビジュアライズした表紙の絵も、
より強度を増したパーソナルにイメージにカスタマイズしたって感じ。

TOKYO2020が明快に視野に入ってきたこともあり、
今回は市民ランナーの星、川内優輝さんへのオマージュのようになりました。

オリンピックイヤーの昨年は福士加代子さんへのオマージュ。
オリンッピクのゴールドメダリスト、野口みずきさんのイメージも込めています。

一昨年は市民ランナーで「ちょっと頑張っている人たち」のイメージで、
ランニングウエアのキラキラより、1人ひとりのキラキラにスポットを当てました。

で、4年前は高橋尚子さん!
撮影からご一緒させていただき、使用される写真の色に合わせた絵を提供。
Qちゃんの魅力が輝くことを一番に考えました。

そして5年前。
うん、確かに5年前のマラソンを取り巻く空気はこんなだったなあ〜。

今はより専門的な知識を手にした人たちが走っているイメージだけど、
この頃くらいまでの雑然としたランニングの風景に感じた自由、
これからも失われずにあってもらいたいな。

朝の代々木公園を走ると、いろんな格好した人が、
言ってしまえば、ダサい格好のおじさんが走っていたりで、
でも日々すれ違っているうちに、その人が街に必要な風景になってゆく面白さ!

「マラソン完走マニュアル」
ランニング始めたばかりで3~4ヶ月後にマラソン初エントリーなんて人も、
今からでも充分間に合うトレーニング法が書かれていますので、
悩む前にページを開いてみてください。
でもって、自分に合った「かっこいい」と思えるシューズを買ったら、
もう42.195kmのフィニッシュラインが見えてくる、
はずです。

ちなみにボクは3ヶ月のトレーニングでフィニッシュできました〜よっ!

で、もう一冊ランニングの仕事。

今年の春までゴルフダイジェストの連載で挿絵を提供してきた、
青山学院大学陸上部監督の原晋さんが上梓されたランニングメソッド。

「1日10分」とか「まずは1500m」とか笑顔の大切さとか、
走ることで得るモデルさんのようなヒップアップと美脚効果とか、
原さんならではの、ある意味人生の楽しみを膨らませる一冊です。

こちらはさらに「明日から走ってみたい」そう思った人、ぜひ!

ランニング関しての仕事では、前出のランニングマガジン”クリール”での連載、
どこにでもいるような市民ランナーにスポットを当てた「風に舞う地図」への
イラストレーションの提供が、そろそろ10年。

市民ランナーと言えど、ものすごい猛者が出演する回もあるのですが、
最新号で登場された方のように、認知症とランニングを結びつけた試みとか、
日本の社会の中にあって、発想のトップランナーに躍り出るような人にも出会え、
実に地味だけど、実に福のある仕事として大切にしています。

そんなわけで、
みなさーん、どこかの路上ですれ違いましょう!

新宿 ONE ASIA 文化祭2017

2017 年 9 月 28 日 木曜日


10/14「新宿ONE ASIA 文化祭」新宿中央公園 入場無料!
アジア中の音楽と食とアートの文化祭!

アジアの演奏家が一堂に会するフリーライブを中心としたフェス、
“新宿 ONE ASIA 文化祭2017″のために元気な絵を描きました。

ポストカードからB1のポスターまで、イベント当日まで都内各所で活躍します。

オフィシャルウェブサイト
http://www.oneasia-jc.net/jp/

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今年はアジアにアクセスするような仕事に関わることが多く、
まさに「今」なテーマの仕事にめぐり合った今回、

ともかく元気な絵にしたいなと、A1の板にフリーハンドで、
自分でもなにが生まれるのかわからぬドキドキ感をもって描きあげました。

デザインは沖縄在住の平井晋くんを指名。
ボクの絵に新宿とアジアをリンクさせる力を与えてくれました。

当日はボクもワークショップを開催。

“小池アミイゴのだれでも絵が描けるワークショップ”
アジアンお面作りからのお神輿ねり歩き、
そしてプチプロジェクションマッピング的な。

・10:30~12:00
・13:00~14:00
・14:00~ ライブに合わせお面神輿ねり歩き
・15:00~1600

・参加費500円
オフィシャルHPでは「事前予約」とありますが、
随時参加でも楽しめるよう準備してみます。

画材等はこちらで用意しますので、
汚れて良いオシャレでご参加ください。

イラストレーター小池アミイゴが描く1人ひとりの似顔から、
ワイルドなアジアンお面を作るワークショップ。

出来たお面で飾ったお神輿担いでONE ASIAの会場を練り歩き。

そんなこんなを撮影し、
夕方のライブに合わせてプチプロジェクションマッピング!

ワークショップの合間にはファンキー紙芝居も上演予定っす。

みなさんぜひ秋の土曜日の新宿中央公園へ!

2017夏のワークショップ

2017 年 9 月 22 日 金曜日


この夏いくつか開催したワークショップ。
子どもたちの莫大なエネルギーを浴びつつ、
これから生きてゆく上で必要なことを確認出来たなあと。
ちょっと駆け足になりますが、記録しておきます。

7月28日は湘南T-siteのレストランLIFEsea恒例の夏祭り。
今年はファンキーお面作りワークショップからの”こどもディスコ”


飲食店のお客様サービスのための企画なので、
流しそうめんなどの鉄板コンテンツと共存しつつも、
さてどこまでアクセルを踏み込めるか。

こういうことに経験値の高い子どもも多く、
思いがけず出会えるオシャレなデザインが
ボクのモチベーションを押し上げてくれます。

あとは、どこまでも突っ走ってゆく子どもたちの元気をサポートしつつも、
その表現が「振り切れた表現」なのか「暴力」なのかを見極めること。

振り切れた表現だと判断できたら
安全を担保しながら「かっこいいね!」と

暴力を感じたら「それは面白く無い」「こっちのほうがかっこいい」

そんな言葉の投げかけと共に、
ともかく美しいものへ導いて、
いや、共に突き進んでゆくのがオトナの役割。

そんなコミュニケーションの輪にいかに子どもたちの親を巻き込んでゆくのか。
お客様サービスではあるけれど、子どもにとって一番大切なことなので、
ボクの頑張りどころってそんな部分だったりします。

8月19日は渋谷区代々木の”かぞくのアトリエ”で
午前は0,1,2歳向け、午後は3歳以上向けのワークショップでした。

年齢分けの開催になったのは、
午後1回の開催で定員25名の募集をしたところ、
140組の応募をいただいたので、開催を2回に増やしたためです。

0,1,2歳に限定したワークショップは初めて。

お兄ちゃんお姉ちゃんのいる現場では、
自然と小さな子たちも引っ張られて手をうごしてゆくのですが、
今回は一緒に絵を描くパパママさんと子どもとの絵を使った会話って感じ。

パパママさんたちには、答えを先回りすることなく、
子どもが起こしていることを辛抱強く見守ることをお願いしました。

目の前で生まれる色の世界に驚くのか、
筆を動かす体の気持ち良さを共有するのか、
手が絵の具で汚れたことを嫌がる、が、そのうち面白くなる、
そんなことを一緒に楽しむのか、

1人ひとり答えなんか決まっていない事態に慌てず、
やがて見えてくるこの日の子どものマックスな喜びの記憶を持ち帰ってくれたらなあと。

そうやってみて、
やはり年上の子どもたちが参加していたら、
もっとスムースに子どもたちの力に火がつくんだろうなと。

ただ、0,1,2歳だけで描いた世界は、
ものすごくワイルドだった!

午後の3歳以上の回では、
絵を描くことで自然と生まれる子ども同士のコミュニケーションを信じた上で、
「ママ見て!」という親子の間のコミュニケーションを大切にする、
そんなことを心がけてみました。

今回特にパパさんの参加が多かったのだけど、
なるほど、ママさん以上に「それやっちゃダメでしょ」みたいな声が聞こえてきて、
その度に「いや、もっとやっちゃっていいよ」と。

珍しく全体でパタッと手が止まってしまった瞬間もあったけど、
「家でも保育園や学校でもやっちゃダメって言われることやろう!」
「よーし、ドラえもんタイム!」
みたいな感じでクリエイティブの”どこでもドア”こじ開け。

そうしたボクの振る舞いがパパさんたちのプライドを傷つけないか心配しながらなんだけどね、
でも、子どもたちの手元で生まれるエネルギーに満ちた現象を目の当たりに、
徐々に心のリミッターを外していってくれたパパさんたちです。

2歳以上の子どものやることであれば、
安全である限りともかく見守り、
子どもたち「ママ見て」「パパ見て」にきちんと答える。
そうして生まれたものに美しさなり楽しさなりを見つけ、
その喜びなり驚きなりを自分の言葉で返してあげる。

そこで「オトナの納得する立派なもの」が生まれる必要はなく、
そこでどんなコミュニケーションが生まれたかが大切なんだよな〜

子どもたちみんなが画家になるわけじゃない。

でも、子どものころのこんな記憶は、将来なにかの壁にぶつかった時、
心折れずに乗り越えるしなやかな力に変わるはず。

ワークショップ終了後”かぞくのアトリエ”のみなさんから、
「ドラえもんを描こうって言ったのに驚きました」
「今まで私たち的にアニメとかNGだったので、これもありなんだなと」
こんな確認のお話。

で、ボク。
「そうですね、こういうワークショップで子どもたちに『自由に描いて』って言う割に、ドラえもん描いちゃダメはおかしいですよね」
「もしくは『こどもらしく』を求めるのならドラえもん描くこと否定出来ないです」
「そもそもオトナが『自由』も『こどもらしさ』もどういうものか考えぬまま、ただそれを子どもに押し付けるのは無理がある」
「ドラえもんも他のアニメもゲームも、今の子どもの風景の一部であれば、それを風景として描けばよくて、それが出来る子どもたちは、ある意味ボクなんかより先を走っているのかもしれないです」
「ただそれだけじゃなくて、想像の余白のあるすぐれた表現に触れるチャンスも与えてゆかなくちゃです」

いや、ドラえもんは素晴らしい文化です。
そんなものをなにも見ずにサラリと描ける力、すごいんだよね〜!

ただ、オトナも負けちゃいいられない!!

です。

“かぞくのアトリエ”のみなさん、
繊細にして大胆な現場のご提供とご協力、ありがとうございました!
ここでしか得られない発見、沢山でした。

で、新幹線飛び乗りで飛騨高山へ。
8月20日は情熱の絵本屋さん”ピースランド”で友人のバロンくん主催の
昼は子どもワークショップ、夜はオトナワークショップ。

代々木で得た熱そのままで飛騨高山の子どもたちと向き合ってみると、
代々木には代々木の豊かさがあって、
高山には高山の豊さんがあるんだなあ〜としみじみ実感。

古い家屋の立ち並ぶ街、高山。
その色彩は黒だったり濃い灰色だったり。

それを「良きもの」として触れ続けてきた子どもたちの色彩感覚。

オトナたちが勝手に思う「子どもたちの好きな色、あか、あお、きいろ、ピンク」に対して、
「黒とって!」「こっちにも黒ちょうだい!!」って声が飛ぶ飛ぶ!

すべての色に黒が混じり込んで、
結果、色彩がとても落ち着いた鮮やかさに。

そんな色彩に出会えてボクは幸せです。

いなかの子どもはのびのびと育っている。

いや、今回集まってくれた親御さんがのびのび育てているのが本当でしょう。

代々木の子どもの密度からしたら4分の1くらいだったけど、
クリエイティブな熱の総量は同じくらいだったんじゃないかな。

ところでひとり、
今回絵を描いたことで、今まで言葉に出来なかったことを口にした男のがいたんだけど、
その後どうしてるかな?
必要だったらまた一緒に絵を描こう。

代々木と高山での子どもワークショップでは、
大きな画面にみんなで一気に描いた絵の中から、
パパママさんたちが心動かされた美しさを見つけ写真に撮影。
ワークショップの最後にスライドショーにしてみんなで見ました。

そこに正解は無いけれど、
心と体の振り切れた美しさはあって、

さらに注意して見ると、
とても豊かななにかを見つけることも出来ました。

こんなワークショップの最大の目的は、
オトナの目を鍛えることなのかもしれませんね。

そして、
高山の夜は大人の部。

思いっきり割愛して語ってしまいますが、
ごくシンプルな表現の中にその人らしさを発見する。

喜びをテーマに手を動かしてもらったら、
みなさんの内側にある色彩が美しい!

特に緑色だな〜。

難しいだよね、ミドリ。

そのまま塗るとどうにもケミカルになってしまうのを、
みなさんそれぞれの記憶を紐解き、掘り起こした心の色と混色すると、
実に深い緑色が生まれたってイメージ。

これは林業の盛んな山間の土地、飛騨高山だからこそなんだろうか?

去年富山でワークショップした時も、大人の表現する緑色が綺麗で、
それぞれの土地にクラス人の心を丁寧に探ってゆくと、
みなさんそれぞれ掛け替えのない「美」を宿しているんだなあ〜と。

もちろん、過去になにか美しいものに出会ったなんて体験が、
アミイゴとか誰だか分からぬ者の絵のワークショップに参加する
モチベーションになっているはずだしね。

もっと多くを語り合いたかったけど、
この夜にお集まりの愛しき緑色を宿すみなさん、
美しきものを見せてくれてありがとう!

企画者で唄もうたってくれたバロンくん、
この場所への導き、ありがとう。

カメラ忘れて、写真ほとんどなくてゴメン、、

そんな高山の経験を経て、
あらためて東京のみんなの宿す色彩に触れてみようと、
池袋コミュニティカレッジで開催の絵のセッション。

ピアノで鳴らす和音を聞いて、
手数を3つくらい限定したシンプルなドローイングにして、
さらに着彩。

音ってすごいな。
みんなの中にあるものが、一気に、しかし品良く吹き出てきた感じ。

みんな美しさに関して自信を持ってくれたらいいなあ。

で、これはいけると、
うちの小学2年ボウズともセッション。

わ!これはすごい。
音の波形を見るオシロスコープみたいだ!!

ちなみに、
鳴らした和音はアリシア・キーズの「if i ain’t got you」で使われている
GM7-Em-Am7-D
あとイントロからの CM7-Bm7

音楽も絵も言葉にならぬなにかが心の扉を開けてくれるんだなあ〜

そんなこんなの夏の経験から、
あらためて絵を描きダンスすることやってみたいなと、
9月3日渋谷の街のそこかしこが音楽でみたされるイベント「渋谷ズンチャカ!」で、
コンテンツのひとつとして「ファンキーお面作りからのこどもディスコ」

これ楽しかったんじゃない!?

そうそう、同じ頃にサッカーの神様ジーコが来日していて、
子どもたちの電話相談に答えるってのがあったんだけど、
子どもたちの「上手くなりたい」「早くなりたい」に対して、
ことごとく「今は思いっきり遊びなさい」「サッカーを好きでいないさい」みたく答えていたけど、

うん、絵もそれでいいと思う。

絵を描いて楽しかった。
その勢いでダンスしたら、楽しさがもっとデカくなった。

うん、それでいいと思うよ。

みんなが表現することを恐れぬオトナになってくれたらなあと。

ただ、それが表現なのか暴力なのか、
オトナはちゃんと見てるよ。

そんなのがいいな。

そんなこと、これから先に秋の新宿の中央公園のフェスで、
福島県の会津の奥の方の町の子どもたちと、
台湾の台北の若い人たちと、
そして第二第四木曜日の池袋でセッションを重ねてゆきます。

明快な答えの無いセッションだけど、
共に未来の方に進んでゆく力は確認できるはず。

池袋セッションは10月12日からはシーズン6が始まります。
心を柔らかにしたい人、真っ白なキャンバスを自分色に染めたい人は、
気軽に参加されてみてくださいね〜
https://cul.7cn.co.jp/programs/program_701881.html

最近のみんなの突き抜け感、素晴らしいんだから!!

78ヶ月め

2017 年 9 月 11 日 月曜日


今日は2011年3月11日から2,376日め
6年半
78回目の11日です。

8月11日からあっという間に1ヶ月が過ぎてしまった印象の今年の夏。

8月13日、毎年この時期に足を運んでいる、福島県いわき市の豊間に行ってきました。

防潮堤とビーチの整備が済んだ薄磯は、多くの海水浴客がいて、
『あの日から6年5ヶ月後の夏』という確かな時の流れを感じました。

もっとも、海から顔を転じた津波被害に遭った場所は、
かさ上げ工事などは進んでいますが、人の生活が戻ってくるのはこれから。

これからこの土地で必要とされるもの、例えば絵だったらどんな仕事ができるのか?
想像力を働かせてみました。


今回は福島の地元新聞「福島民友」の記者さんと待ち合わせて、
絵本「とうだい」の作画の話をしたり、震災から後の活動について話をしたりもしました。

震災前のこの土地を知る記者さん。

震災後にこの土地を知り、復興の経緯を見てきたボク。

お互いの記憶のすり合わせをして、
お互いの違いも共通するものも交換出来たことに、
6年5ヶ月の時の意味を感じることができました。

防潮堤が完成に向かうにつれ、海の見えなくなってしまった豊間。

震災前を知る記者さんはそのことを「仕方ないことだけど寂しい」と語ります。

ただ、なだらかに土の盛られ、植林の行われる防潮堤の景観は、
宮城や岩手の沿岸部で見た垂直で巨大なコンクリートの景観と比べたら、
柔らかな未来の風景を想像出来るもので、

引き続きこの土地を訪れ、どのような人の風景が育って行くのか、
確認し続けてゆこうと思いました。

今回はいわき駅のひとつ手前、湯本駅で降りて海を目指して走ってみましたが、
相変わらずいわきは陽の光が力強く、目にする花が美しい。

ささいなことかもしれませんが、ボクがいわきに「また行きたい」と思うのは、
そんなこの土地の方々の花を愛でる気持ちに触れたいと思うからかもしれません。

花に人を見るボクです。

いわきに行った直前で、熊本の天草を取材していた今年の夏。

天草の沿岸部に残される昔ながらの美しい景観。

東北の太平洋沿岸部でその多くが失われてしまったことを考えると、
どうにも愛しいものだと、
取材には天草市の職員さんがアテンドくださるのですが、
彼らの「見てもらいたい」天草とは違った視点で、
天草の魅力に取り憑かれていったボクです。

「それ、そんなに魅力ありますかね?」なんていう市の職員さんたちに対して、
いちいち泣き出したい気持ちになりながら「素晴らしいです!」ってね。

東日本を知るからこそ見える天草。

その魅力が未来に生きるものであってくれたらなあと心から願い、
今取り組んでいる仕事の絵を描いています。

そんなボクの考えを裏付けてくれたのが、
8月20日21日とお邪魔させてもらった飛騨高山の街。


展覧会とワークショップ開催のためにうかがったのですが、
電車を降りて空気を吸って、すぐにこの土地が特別な場所なのだと分かるような感覚。

富山と尾張や三河を結ぶ交通の要所で、
林業や養蚕など盛んに行われ、それなりに豊かな土地であったはずですが、
戦後の高度成長期にある意味取り残されるも、
70年代に入るあたりで観光で生きる道を明快にして、
今はミシュランのガイドに載るほど「日本の行くべき場所」と認識され、
多くの観光客を集めるに至っています。

ここ数年津波で失われた東北太平洋沿岸部を巡る共に、
津波で失われなかった会津若松なんていう街にも出会うようになりました。

さらには広島の尾道や大分の日田のように古い町並みを残す街。
そして天草、飛騨高山。

そんな場所の魅力は、古いものが残っているから素晴らしいのではなく、
良いものを残してゆこうという人の気持ちこそが美しいのだろうと思えた今年の夏です。

上に掲げた土地の一部は江戸時代に天領であったことで共通しますが、
それ以上に
太平洋戦争の際に無差別爆撃のような空襲を遭わなかった土地であることで共通します。
(天草も尾道も一部で空襲があったのですが、、)

日本が喪失の中にあるなか、街は残った場所。

ボクのつたない想像でしかないのですが、
こんな街で生まれ育った方は、戦後から高度経済成長期、バルブル世と、
日本が激動を繰り返す中、それでも心に優しさのようなものを内包させ、
人の作ってきた良き風景を残して行くことに使命感も抱き、
今の時代に、人に癒しを与えられる場所を守ってきてくれたんだと思っています。

東北の沿岸部で進む復興の中に、
こんな街の過去から今へと育まれてきた優しさのようなマインドが反映されたらいいなと。

高山も天草も尾道も日田も会津若松も
ある意味日本の最先端の場所として再認識されると共に、
各街通しで交流を深め、その魅力を東京(中央)とは別の価値観で深めてゆく。
そんな輪の中に被災し復興を目指す土地の方が自然と混じってくれてたらいいなと。

個人的に、それぞれの土地の方と仕事をしてゆくことがあるはずなので、
ボクは絵をもって人と人の架け橋となってゆけたらいいな。
です。