‘イラストレーション’ カテゴリーのアーカイブ

EEL 15th Anniversary Tシャツ

2018 年 6 月 24 日 日曜日


中目黒に旗艦店を持ち、全国のセレクトショップで大人気のブランドEEL
その15周年記念のTシャツ3種類を作りました。

Easy Earl Life をンセプトに、
くつろ着から仕事着まで、その人らしさに寄り添う服を作ってきたEEL

ボクの周りでお店をされている方やフリーランスで働く人にも人気が高く、
ある意味ボクたちの街着とも言える服。

15周年の今回、服のコンセプトに基づいて「HOME」と「TESHIGOTO」を投げられ、
加えて、ここ数年の人気ライン「OFRANCE」との3種類。


「HOME」は昨年じっくり歩いた熊本の水俣の街で出会った風景をモチーフにしました。

「TESHIGOTO」(手仕事) は寿司屋のおじさんの手元を描写。


ものづくりに勤しんでおられる方は、
これを着てさらに手仕事魂を高めてもらえたらです。

MADE IN USA なボディのTシャツは
白、黒。グレーと用意され、それぞれ5500円

さらに、
トートバッグにも展開。


大きさや持ち手の長さなど、
カスタマーファーストに考えられた一品!

さっそく家でも使っています。

と、もともと春から売られていたのだけれど、
ボクの方でまったく発信する暇が作れず今に至る。

が、お陰さまで大好評とのこと。
通常EELでは行わない追加発注もかかり、
今年の夏いっぱい販売してゆくことのと。

イラストレーターのグッズ展開って非常に難しいと認識している中、
こうやってきっちり売り上げにもコミットできた服飾のプロとの仕事、
とてもうれしいです。

そんなEELとは8月の終わりの方でさらなるコラボ企画を進めています。
詳細決まりましたらお伝えいたしますので、
その際はちょいとおしゃれして中目黒まで足を運ばれてみてくださいね〜!

EEL HP > http://eel-co.jp


しかし、今原画を見返してみたのだが、
随分たくさん描いたなあ〜〜

ネコちゃん、凛としてかわいいし、
ボツ案も愛しい。

これは黒磯の街並みを切り取った絵。

そして、
草食系なガンズアンドロゼス

これは個人的にTシャツにしたいなあ。

天草市役所職員の名刺

2018 年 5 月 6 日 日曜日


天草市役所職員の名刺の裏に天草を巡って描いた絵100種類を添えました。

市役所職員からひとり2000円の賛同者を募りボクの天草の絵の入った名刺を作るという企画は、
天草出身の小山薫堂さんと天草市役所若手職員による小山薫堂ゼミN32のメンバーによるもの。

作画のための天草取材は2017年8月。
天草に触れ、その魅力を伝えるために、下書き無しのフリーハンドのドローイングを選び、
250枚を超えるスケッチを描き、市役所職員の投票で選ばれた100点が名刺になりました。

描いた絵は名刺というメディアに限らず、天草のみなさんの必要に答える可能性を探ってゆくとともに、
イラストレーションの新しい仕事あり方を考えるきっかけにもいしてゆきたいです。

以下、このプロジェクトについて小山薫堂さんのFBを引用しておきます。

市役所職員の名刺は基本的に自腹なんです!・・・と天草市役所の若手たちに聞き、一つの企画が閃きました。
職員それぞれが自主制作してしまうとデザインがバラバラで統一感に欠け、市のイメージもうまく伝わりません。
名刺は大切なブランディングツールです。 そこで天草市役所の若手有志の皆さんとチームを結成し、
市役所内で「みんなで一緒に名刺を作りましょう!」と呼びかけました。

もちろん支払いは自腹ですが、大量発注することで個々でお願いするよりもコストが抑えられます。
ただし初回のみ、一人あたり「印刷実費+2千円」をお支払いくださいとお願いしました。

名刺の裏側には、天草の風景画を入れます。
イラストレーターの小池アミイゴさんの素朴な鉛筆スケッチが、天草に流れる飾らない時間に似合うと思いました。
職員が追加で支払う2千円がアミイゴさんへの謝礼です。
50人の職員が賛同してくれればアミイゴさんに10万円の謝礼を支払えることになります。
「東京から天草までの往復交通費と宿泊費は僕がおごりますので、この仕組みで引き受けてくれませんか?」とアミイゴさんに頼んだところ、「たとえ賛同者が一人でもやりますよ!」という答え。
小池アミイゴ、男ばい!

アミイゴさんは数日間天草を巡り、天草のなんでもない普通の風景をおよそ250枚もスケッチしました。
そして天草市役所の賛同者は・・・予想を遥かに上回る240名!
全員の投票によって250作品を100作品に絞り込み、天草百景が描かれた名刺が完成しました。
小池アミイゴさんの天草への愛と、天草市役所職員の情熱によって完成した自腹の名刺は、コレクションしたいくらいに素敵な雰囲気に仕上がっています。
ぜひ、天草市役所の人に会ったら「名刺ちょうだい!」と言ってみてください。

そしてさらに、アミイゴさんのスケッチがあまりにも素敵だったので、簡単なスライドショーにして天草のPVを作ってみました。音楽は押尾コータローさんにご協力して頂きました。税金を一銭も使わずに制作した天草市のPR映像・・・良かったらご覧ください。 https://www.youtube.com/watch?v=w_gargQwAB0

今回描いた絵のうち50点ほどを以下のリンクで紹介しています。
https://tis-home.com/amigos-koike/works/12561

85ヶ月め

2018 年 4 月 11 日 水曜日


今日は2011年3月11日から2,588日
369週5日
7年1ヶ月
85回めの11日です。

ちょっと報告が遅くなってしまいましたが、
peaceてぬぐい7刷りめが動いています。
https://www.facebook.com/peacetenugui/

これまで東日本大震災や熊本の震災の以降の現場をつないできたてぬぐい。

あれから7年の春の7刷りめでは、さらに一歩踏み込んだ発想を盛り込んでみました。

ひとつは、
震災以降懇意にさせてもらってきた塩釜で養殖漁を営む共栄丸水産さんの願い、
塩釜港から松島湾に至る海を万葉の歌人にも詠われた名前「千賀の浦」で呼ぶこと、
そのロマンチックな発想を後押ししたいと思いました。

やることはとてもシンプル。

てぬぐいに付けたポストカードに個人的な「海にまつわる幸せな思い出」を綴り、
共栄丸様付け”千賀の浦さん”宛に送ること。

peaceてぬぐいを管理運営してくださっているのは、
長崎県諫早市のオレンジスパイス

諫早湾の干拓事業で広範囲な海を失った町と、
東日本大震災の被害を受けた千賀の浦という海。

この2つの場所を一本のてぬぐいで結び、
それを頼りに1人ひとりの海の記憶が千賀の浦に注がれる。

この手紙を書くことには一切の見返りはありません。

ただ、このてぬぐいを手にし手紙を書く方の
人や海に対する想像力が働き続けてくれたらいいなと思います。

peaceてぬぐいに添えたポストカードの絵は、
1年間羽田空港でも見ることが出来ます。
http://www.yakuin-records.com/amigos/?p=13538

空の旅の直前で「あの絵は宮城県塩釜の”千賀の浦”って名前の美しい海だよ」
そんな会話が生まれたうれしいですし、
この絵がどんどん一人歩きし、千賀の浦にまつわる仕事をしてくれたら面白いなと、
これまでのイラストレーションのあり方を超えた発想を働かせてみるつもりです。

今回のpeaceてぬぐいにはもうひとつのストーリーを添えています。

気仙沼唐桑でプランタンという喫茶を営む一家に加わった
小さな仲間をめぐるささやかな日常の描写です。

「被災地」「被災者」というワードで語らなければならない事態は、
現在もどうしようもなく存在することです。

それでも「なんでも無い日々」を語ることは、
明日を確かに迎えるための力になるはず。

もしこれから「被災地」と呼ばれる土地に行かれる方がありましたら、
その視線の何割かは、
奇跡的にそこにある「なんでも無い日々」に注いでもらえたらいいなと思います。

プランタンさんには、
震災以降青山のHADEN BOOKS の林下さんとヴァイオリニストの金子飛鳥さんとボクとで続けてきた、
「本・つながる・未来」というプロジェクトの7年めの最初の一歩として、
絵本をお届けすることを進めています。

詳細はあらためてお伝えしますが、
小さな命の生まれた場所が、地域の子育て中の家族の拠点と育ってゆくことを想像し、
子どもたちが未来を生きてゆくための心の免疫力を高められるような、
豊かな物語を届けたいと思っています。

父が亡くなった後、いろいろやらなくちゃならないことがあって、
時間を見つけては群馬に行っています。

先日は父の入院していた病院へ医療費を払いに、
駅から伊勢崎市を流れる粕川に沿って歩いてゆきました。

季節が2歩3歩と進んだ土手にあがると、
菜の花の咲く粕川の風景に「おお」と声が漏れました。

全国的に有名な場所では無く、観光案内で語られることも無い、
なんでもない河原の風景がこれほど美しいものかと。

父をケアし、わずかだったけど共に過ごした時は、
ボクにこんな風景を見せてくれたんだと思いました。


粕川の河原では、関東地方では目にすることのなかった
白い花のタンポポに出会いました。

西日本に自生してきた日本の固有種のタンポポ。
気候の変化でこちらでも咲くようになんたんだろうか?

ただ、この花に気づくことが出来たのは、
去年の春に熊本で生まれて初めてこの白い花に出会えていたからこそ。

一昨年の熊本の震災発生以降、熊本での人との確かな出会いがあり、
その経験はボクの視線を熊本城にも、街を歩く足元にも届くものにしてくれました。

粕川を遡ってゆくと、父の生まれ育った、ボクも生まれ育った旧粕川村、
現在の前橋市粕川町にいたります。

粕川に沿って赤城山に向かい細長くなだらかに連なる町です。
春の暖かさに包まれた田舎の風景の中、
父の気配を感じられるであろう場所を走って回ってみました。

この季節のタンポポは、地面にへばりつくようにして花を咲かせているんだ。
そんな発見。

冷たく強い風の吹く冬の群馬で、
地面いっぱいに葉を広げて陽の光をなるべくたくさん浴びようとするタンポポ。

花の咲く季節もまだ頭を低くして風をやり過ごし、
しかし、周りに背の高い草が伸び始めると、
タンポポも花の茎を虫たちを呼び寄せるのに必要なだけ伸ばす。

そうしてその環境の必然に合わせてその立ち姿を変え、
しかし、綿毛を遠くに飛ばすその時が来たら、
一気にその茎を伸ばし綿毛を風の中に突き出す。

こんなことに心を奪われるのは、
3月11日以降の東北の各地を歩き出会った人から、
身をもって感じさせていただいたものがあるから。


そして今、
父の不在が見せてくれた故郷の風景は、
たとえば、あまりにも当たり前のはずの「田んぼの風景」は、
実は放っておいたら失われてしまう「棚田の風景」であったことに気づき、


2018年4月はもう2度と出会うことが無いんだってことに気づく。

美しい風景との出会いは、
人との出会いと別れがあってこそのボクです。

父の喪失を経験し、
あらためて2011年3月11日のこと、
12日のこと、
13日のこと、
14日のこと、
15日のこと、

そこを生きた1人ひとりのことを想像するも、
いまだに想像力が追いついていないことに気がつく、
あれから7年めの春のボクです。

ただ、今なにが必要とされているのか、
ボクであればなにを描けば良いのか、
7年の出会いと喪失の分だけ明快になっているボクでもあります。

自分が出来ることを、
それを必要とする顔の見える1人へ。

そんな基本をもって生きて行こうと、
あらためて心に念じた2018年春。

もっと絵を描きてー!!

です。

羽田空港国内線第一ターミナル出発ロビー

2018 年 4 月 10 日 火曜日


放送作家で脚本家、くまモンの生みの親でもある小山薫堂さん企画で、
羽田空港国内線第一ターミナル出発ロビーで展開の「旅する日本語」
https://event.tokyo-airport-bldg.co.jp/tabisuru/

2016年、17年と、小山さんの旅にまつわる美しい日本語のエッセイに、
片岡鶴太郎さんが絵を添え、羽田空港にドン、ドン、ドン、と展示されてきた
一辺が4メートル超の11面のボード。

今年度4月1日からボクが絵を担当します。

小山さんからエッセイをいただき、
3点は過去に描いた絵から「ぜひこれを使いたい」と思ったものを選び、
あとの8点は、これまで撮りためた4万枚の写真からフィットするものチョイス、
それを素材に描き下ろしました。

小山さんのメランコリックだけど救いに満ちたストーリーに添えた絵ですが、
その背景には、沖縄で、福岡で、東京で、会津で、いわきで、塩釜で、
ボクが出会ってきた人たちが魅せてくれたストーリーが息づいています。

このストーリーがこれに出会う人のストーリーと共鳴し、
さらに美しい1人ひとりの旅の物語へと昇華してくれたらうれしいです。


小山薫堂さんと出会う以前から、この企画を素晴らしいと思い、
家族に「いつかここを担当したいな」なんて話をしていた現場。

今年の1月に小山さんから連絡をいただき、
ここの絵を描いてもらいたと伝えられた際、
つい「おお!」と声を上げてしまいました。

先日、設営の済んだ羽田に初めて行って、
エレベーターで出発ロビーまで上がって見て、
やはり「おお!」

11本のエッセイに11枚の絵が強度の高いデザインを与えられて並ぶ風景は、
ちょっと膝が震えてしまったくらい素晴らしい仕上がりでした。

しかも、南ウイングに11点。
それと同じものが北ウイングにも11点。。

壮観です。

が、
この言葉と絵に見送られて旅立つ人のことを想像すると、
その責任の重さにやはり膝が震えます。

絵の制作時期は今年の2月。

昨年末に父が危篤になり病院に搬送され、
その後何度か危篤と言われる状況を繰り返し、
ボクもできる限りのケアをしてきたのだけど、

しかし、なぜかこの絵の制作期間中の父は容体が安定していて、
入稿が終えたところで、結果最後の危篤となり、
やるべきことを出来たボクは父が息をひきとるまでの9日間、
これまでの人生の中で最も静かに父の側に寄り添うことが出来た。

昨年7月に脳梗塞で倒れた後、
一緒に九州に行くことを目標に頑張ってきた父だけど、
残念、ちょっとフライトを早まってしまった。

羽田のこの風景、見せてやりたかったぜ。。

この企画は、この羽田の現場で終わりでは無く、
みなさんから広く「旅する日本語」のストーリーを募ったり、
さらに翼を広げ、言葉や絵の可能性を探ると共に、
これから未来を生きて行く上で必要とされる真の豊さなんてものを
育ててゆけるものでもありたいと願っております。

今後の展開は逐次お伝えしてまいりますが、
まずはお時間合えば羽田空港まで、
飛行機に乗る用事が無くても、楽しんでもらえるんじゃないかな〜〜
です。

イラストレーション池袋セッションseason7

2018 年 3 月 27 日 火曜日

絵を描く事でコミュニケーションの扉を開き、
豊かな会話の花を咲かす時間。

毎月第2第4木曜日に池袋コミュニティーカレッジで開催の
イラストレーションのワークショップセッション。
スタートから4年め、4月12日からのseason7の参加者募集です。

募集要項は以下のリンクからご確認ください。
https://cul.7cn.co.jp/programs/program_701881.html

3ヶ月と6ヶ月のコースとありますが、
随時見学や体験も受け付けておりますので、
お気兼ねなくドアをノックされてみてください。


現在10~15名くらいの方が参加しているセッション。

絵を教える教わるというより、
お互いが学び合い掛け替えのない自分に出会ってイメージの現場です。

絵やイラストレーションを取り巻く状況だけでなく、
あらゆることが変わってゆく時代にあって、

『自分で見て、自分で考え、自分を表現する』
そんな力を参加するみんなで磨きあい、
その人だからこその線や色彩に出会ってゆきます。

絵が上手いとか下手とかではなく、
その人が描いたものだからこそ愛しい。

そんなことの力を信じて、
毎回みんな真摯な表情と笑顔を交互に爆発させ、
楽しく絵を描いています。

「わたしは絵が描けないから」
そんな人こそウエルカムです。

以下の写真は最近のセッションで生まれた参加者1人ひとりの自画像。

あーして、こーして、こんなんなってしまいましたが、
みんなの笑顔が最高の2時間でした。