2016 年 6 月 のアーカイブ

「気仙沼Tシャツ海岸」作品募集

2016 年 6 月 23 日 木曜日

Tシャツ2016
去年ワークショップ開催でお世話になった気仙沼唐桑の仲間のアートプロジェクト
自然豊かな気仙沼唐桑の海岸に手作りTシャツはためく「気仙沼Tシャツ海岸in唐桑半島」
今年はフライヤー制作からお手伝いしてます。

東日本大震災で甚大な被害を受けた気仙沼唐桑半島。
お盆の時期にあらためて故郷に集う場所ときっかけを創ろうと、
地元の有志が始めたアートプロジェクトです。

だれでも応募可能な展覧会です。
これをきっかけに風光明媚な「唐桑」という土地を知ったり、
唐桑に暮らすハッピーなエネルギーに溢れる人々に出会ったり、
今からでも「3月11日」を知るきっかけにしてもいいはず。

ぜひみなさんご参加されてみてくださいね〜!
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気仙沼Tシャツ海岸2016
2016年8月11日(木/海の日) ~ 14日(日)
日の出から日没まで

応募締切:7月14日(金)
応 募 料:1点につき4000円

作品は原画やデーターで応募。
久米繊維のオーガニックコットン100%のTシャツにプリントされ、
スタッフが会場にレイアウトしてゆきます。

ホームページ
http://www.tshirtkaigan.net

作品の応募方法
http://shunpeims.sakura.ne.jp/home/ktsk2015/?page_id=62

気仙沼Tシャツ海岸in唐桑半島 facebook ページ
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なお、
この夏に各地で開催する子どもとのワークショップを、
この企画につなげてみるつもりです。

その詳細は逐次お伝えしてゆきますね〜

63ヶ月め

2016 年 6 月 11 日 土曜日

赤崎_72dpi
今日は2011年3月11日から1919日め
5年3ヶ月
63回目の11日です。

熊本の友人2組のもとに
それぞれ1枚の絵を送りました。

ひとつは「赤崎水曜日郵便局」の表紙の原画。
赤崎水曜日郵便局_表_585

送り先は熊本市内にある「橙書店

お付き合いをさせてもらって10年ちょっとの雑貨カフェorange
そこに併設された日本中にファンを持つ小さなセレクトの本屋。

日本中にファンが、と言う以上に、
この場所を愛している人たち、
その多くが情に厚く泣き虫な女どもって感じで、
その愛しさに触れたくてね、
熊本に行くと足を運ばざるを得ない場所。

今年の4月4日にちょっと顔を出して
店主の田尻久子さんとお互いの健在を確認し、
しかし、その10日後に熊本地震発生。

実はお店にうかがった段階で、
この絵の展示と本書の取り扱いをお願いしてみようなんて
考えがあったのだけど、

ともかく、焦らず震災後の状況を確認し、
最後にちょっと田尻さんともディスカッションし、
ともかく今、orangeや橙書店を愛する人に、
熊本の赤崎とい場所で起きた美しいアートプロジェクト
「赤崎水曜日郵便局」を知ってもらいたいと願い、
なにより、ボクの描いた赤崎の風景に出会ってもらいたいなあと。

絵を送るにあたって、
あらためて額装してみたんだど、
R0017719
いや、これはほんと出会ってもらいたい!

この絵を送るってこと考えると、
妙に泣けてきてしまう、、

なんだかラブレターを送るような気分でさえあるよ。

「赤崎水曜日郵便局」は
世界のどこかで暮らす人が『水曜日の出来事』を綴った手紙を集めた本。

やはり、
橙書店に集う「愛しき泣き虫女ども」に出会ってもらわなくっちゃって、
正直言ってボクのエゴ。

なので、発想は「チャリティー」じゃなくて
やっぱ「ラブレター」だな〜

・橙書店 & 一部再開の cafe orange
〒860-0803 熊本県熊本市中央区新市街6−22
http://www.zakkacafe-orange.com

絵の展示は6月14日から1ヶ月くらいを予定しています。

ところで、
その間に橙書店宛に「オレンジ色のラブレター」を送りませんか?

あなたが今ある場所の愛しさを手紙に綴り、
橙書店のオレンジちゃん宛に送る。

後日ボクがピックアップし、
その思いに添える絵を描いてみようと思います。

これは後ほど詳細をお伝えしますね。

清明熊本城_72dpi
もう一枚は熊本城を描いた30号のちょっと大作。

こちらはやはり4月4日に足を運び、楽しい時を過ごさせてもらった、
友人の山下シゲちゃんが切り盛りするイタリアンレストラン
LIFE Daily Mealsに送ります。

4月5日に何度目かになる熊本城を歩き、
相変わらずその姿に圧倒されて帰ってきたのですが、
その直後の地震で熊本城は悲しい姿に、、

ボクを圧倒したものが悲しい姿を見せているのなら、
あらためて「圧倒された」記憶を絵にしてみようと。

実際はシュッとしたスタイルの熊本城天守閣ですが、
今年のよく晴れた桜の花の季節に出会った熊本城は、
ボクにはデンとした重量感で迫ってきたなあ〜と。

その印象のまま筆を動かしました。

描き終えたくらいのタイミングでのシゲちゃんとのメッセージの交換で、
熊本のおばあちゃんは「もう生きてる間に再建された熊本城に会うことは無い」
なんて言ってるんだってこと聞かされ、

「じゃあこの絵をどうぞ」なんて言えたもんじゃないけど、
それでも、ボクが全身で浴びた清明の季節の熊本城の記憶を届けてみようかと。

シゲちゃんとはこの絵をきっかけに、
子どもたちと思いっきり絵を描くワークショップなども開催しようと
話を進めているのだけど、
この辺は現場の必要をきちんと見極め、
決まったらヒョイと熊本まで飛んでゆきますよ〜!

で、この絵は、
もしLIFE Daily Meals 以外で展示希望があれば、
どんどん巡回させていっていいんじゃないかと。

ボクの暮らす街、代々木エリアのローカルに、
風通し位の良い人の関係を生む足場となってくれたLIFEという店。

その熊本のLIFEは出来てまだ半年ほどで、
まだ熊本ローカルの必然にはなれていないはずだけど、
こんな絵1枚でどんなローカルコミュニケーションを生み、
この店が熊本の必然に育ってゆくのか?

熊本の街での1枚の絵を巡るストーリー、
ボクも責任をもって追いかけてゆくゆもりです。

LIFE Daily Meals
熊本県熊本市中央区上通町1-1 NK第一ビル1F
096-354-1165
http://lifedailymeals.cutlass.jp

そんなわけでみなさん、
6月半ばより熊本市にボクの絵2点、
徒歩でも移動可能な距離にある2つの店に届けました。

ぜひ足を運ばれ、見て、お店の方と言葉など交わしてくれたらです。

あと現在、
気仙沼唐桑半島でのTシャツを使ったアートプロジェクトのお手伝いをしています。
唐桑tシャツ2016(仮)小
アップした画像は、その告知用のビジュアルのイラストレーションラフ。
でもって只今鋭意アイデアの交換中。

形になったら一気に情報投げてゆきますんで、
ぜひみなさんのLOVEを美しき三陸の海岸でひらひらさせてみてくださいね〜

LOVE缶バッジ届きました

2016 年 6 月 4 日 土曜日

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フランス在住の方から
熊本大分の震災に対するチャリティー用に作られた缶バッチを
届けていただきました。

東日本の時も同様にチャリティーに役立ててくださり、
今回は「次回がない事を願っています…」と手紙を添えてくれてます。

こうやって、ボクの作ったものを生かしてくださり、
ご丁寧な言葉もかけてくださることで、
東日本から5年の時は、
少なくともボクたちの関係性の中では、
確かな「次」を想像する力に変わってくれるようです。

ご自身も熊本県出身で、
その心労はボクごときでは計り知れぬものですが、

だからこそ的確なチャリティーにしてくださるはずだし、

ボクがタイプした「LOVE KUMAMOTO」を
「LOVE KYUSHU」と打ち直されたこと、

その意味を噛み締め、
やはりボクはイラストレーターですから、
「それを必要とされる人にとって使える絵」を
絞り出してゆこうと思います。

それにしても、さすがフランス製!?

とても仕上がりの綺麗な、
しかも、手触りの良い缶バッチ!

ありがとうございましたー!
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下北沢の水曜日の『赤崎水曜日郵便局』

2016 年 6 月 3 日 金曜日

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先日は下北沢のビールの飲める本屋B&Bでトーク&朗読
『赤崎水曜日郵便局』刊行記念「下北沢で読む水曜日の手紙」
出演:小山薫堂×楠本智郎×遠山昇司

水曜日の出来事を手紙に綴り、
郵便局と想定された熊本県の赤崎の廃校になった小学校宛に送る。
すると、だれかの水曜日の出来事を綴った手紙が返信されてくる、
そんなアートプロジェクト。

全国から9000通も寄せられた手紙の中から、
珠玉の水曜日の出来事を選び一冊の本になりました。
赤崎水曜日郵便局_表_585

それがとても評判が良く、重版もかかり、
「もっとこの本を育てて行こう!」という
関係各位の気持ちが下北沢の夜に集結。

この夜、何本か朗読された手紙で描かれる、
その辺に生きる人の他愛もない日常の視線に出会い、
2度ほど泣き落ちそうなりました。

思うに、
今は多くの情報が圧縮され、閲覧可能な状態にあるから、
20年とか30年とかがちっとも「昔」でなくなってしまっている。

しかし、こうやって人のなんでもない日常に、
それもその人ならではの「言葉」で触れることで、
ペシャンコにされた時間がいきなり厚みを持つようになる。

今があって、ちゃんと昔があって、
そして未来を人の体温ほどに感じることが出来るようになる。

では、人はそんな言葉をどうやったらアウトプット出来るのか?

企画運営をされてきた楠本さんと遠山さんの言葉は、
多くのインスピレーションに溢れていて、
ローカルで人のコミュニケーションを生む楽しさも大変さも
たっぷり味わうことが出来ました。

そして、このプロジェクトに直接の関わりは持たぬも、
やはり熊本の人、小山薫堂さんの瞬発力ある言葉、
蹴り足が確かに地面を捉えた上で、
ひょいとモノの裏側を見せる「技」の妙。

ボクも描いた装丁の原画や挿絵のドローイングも紹介する場を持たせていただき、
(泣き崩れ直後の混乱で滅茶苦茶なトークになった、、)

その後もみなさんと言葉を交す時を得て、

うわーー!まだまだやれることあるなあ〜と。

そのためにも、
やっぱ一個一個のコミュニケーションの質を上げてかなくちゃだなあ〜と。
うん、ほんと良い夜になりました。

で、
『赤崎水曜日郵便局』に関しては、
都内いくつかの愛しき場所で、みなさんに出会っていただけることが出来そう。

そして、
これをきっかけに、みんなが熊本にラブラブな感じでアプローチすることも考え中。

この夜は期せずして熊本に由来のある方とたくさん言葉を交わしましたが、
ボクがやれること、やるべきことは「チャリティー」では無く、
未来を生きる上で必要とされるコミュニケーションを育てることなんだと、
確認することが出来ました。

そのために絵をどう活かしてゆくのか?
さらに想像力に酸素を送り続け、創作を続けてゆかなくっちゃです。

楠本智郎さんは赤崎のある津奈木町の「つなぎ美術館」の学芸員であり、この本の著者
http://www.akasaki-wed-post.jp
遠山昇司さんは31歳で映画監督でもあります。
http://magic-utopia.com