2016 年 7 月 のアーカイブ

岩手から熊本へ

2016 年 7 月 23 日 土曜日

熊本日日160723付_NP13d_0721fix
熊本大分での地震発生から100日目の今日、
岩手日報が熊本日日新聞に掲載したお見舞い広告。

被災県から被災県に届けられる静かなエールは、
地道な支援活動の上に乗っかった確かな手触りのあるものです。
*岩手日報・熊本支援号外
http://www.iwate-np.co.jp/311shinsai/y2016/kumamoto/sh160723_gogai.html
*くまもと と いわてのテとテ
http://iwatenote.iwatte.jp/img/newspaper/20160723_2445h.png

悲劇を少しでも未来の豊かさに変えてゆこうとする人たちの
意思だったり、意地だったり、優しさだったり、
あとなんだろね、
ともかくボクが岩手という土地を歩いて感じた人の魅力、
そんなんが反映されたメッセージを絵でお手伝いできて、
3月11日からなんやかや続けてきてよかったです。

もちろん、今困難な立場にある人のことを思えば、
まったくよかないです。

ただ、
ひとつの悲劇を経験した人が次に向かう力を手にするのは、
似た悲劇(同じはありえない)を経験された方に手を差し伸べる、
そんな余力を自身の中に見つけた時。
ちっぽけだけど自分の経験からそう信じているし、
立派な人が考える立派な「復興」に対して、
1人ひとりの心の復興とはそんなものではないかと思っています。

去年からご縁をいただいている岩手日報の現場のみなさん、
今回もボクにお声掛けくださったADの横尾美杉さん、
絵のモデルになってる東北ですれ違った愛しきみなさん、
ありがとう。
月末からの熊本で、さらにこのご縁を深めてまいりますね!

YeYe「ひと」

2016 年 7 月 12 日 火曜日

YeYe「ひと」001_1000
7月13日に発表されるYeYe(イエイエ)の3rd.アルバム「ひと」のジャケットです。

YeYe> http://yeye.me
「ひと」> http://rallye-label.com/post-1470/

時代を駆ける26歳シンガーソングPUNKロッカーな彼女と
思いっきりコミュニケートした結果、
『自分が見たこと無いものを作らなくちゃ!』ってね、
ボクにそう思わせる勢いに満ちたアルバムです「ひと」

きっかけは去年の暮れの参宮橋LIFEsonでのクリスマスライブ。

PAをお願いされて、初めて会って、リハを始めて、
彼女は捨て犬みたいな顔したエレキギターをベロンと弾いた
その生の音聞いた瞬間にボクは
心の中で「ロックンローロル!」と叫んで、
R0014054

そこはいわゆる「カフェライブ」な現場だけど、
少なくともボクと彼女の間では
サイコーのロックンロールショーのダンスフロアだって、
そんなことを音で会話出来てしまったことがうれしくて、

ライブ終わってから、
あらためてその辺を言葉で確認しあって、
R0014057
ところで彼女の音楽の多様性や、コミュニケーション能力を考えたら、
「LIVE」もいいけど「レビュー」もいいんじゃないか?
もうちょっと言っちゃえば「YeYe座長公演」みたいな。

そんなボクの戯言に、
「はい、そんなこと考えてます」ってね。

うわー、面白れー!
いつかまたなにか一緒に創ろう!って約束して別れ、

年が明けたらメッセージが届き、
「3rd.アルバムのジャケのアートワークを頼みたい」と。

ちょっと付け加えれば、
ボクがどんな作品を作ってきたか知らないけれど、
彼女の直感は「間違いない」ってね。

ほーんとPUNKなんだからー!YeYe

さらにしばらくし、
先行シングルの曲が発表される。

うわっ!やっぱPUNK

2016年日本製ワンルームPUNK
もしくは、
このまま世界にすっ飛んでゆけばいいじゃん!YeYe

自分の中の「スキ」が爆発し、
その爆発力分だけのプレッシャーも押し寄せてきて、

しかし、
アルバム制作はあらかじめ伝えられていた進行より随分遅れ、
アートワークの締め切りも気になりはじめた中、
YeYeからも『仮の音源を聞いてもらい、アートワークを先行させたら』
みたいな申し出があったけど、

そこはひとつ、
「納得行くまで制作を進め、豪速球を投げてくれい!」
「そしたら俺がガツンと打ち返してやるぜー!」と、

いわゆる、やせ我慢だけどね、

でもそうやって、ほんとギリギリのタイミングまで待っていた4月27日の深夜。

ボクはちょっと必要があって、
亡くなったばかりのプリンスの曲を聴きまくっていた、

そんな時YeYeからメッセージと共にミックスの終えた「ひと」が送られてきた。

もうね、プリンスからのYeYe!
2016年4月27日深夜というタイミングでバッチリ繋がっちゃうんだ。

すぐにメールの返信。
「明日の昼前に会えない?」って。

滋賀在住の彼女だけど
「都内にいますから大丈夫です」だって!

あくる朝、雨の芝浦を傘もささずに待ち合わせ場所まで、
駆けたね〜

R0016880

そして、
短い時間だったけど、
とことん話したね〜。

その時点でもう『どんな絵を描けばいいのか』を掴めてしまった。

それくらいクリエイティブな会話が出来た。

が、
とことん話したつもりで別れてから後、
山手線の中のボクの携帯にメッセージが送られてきて、
さらなるアンサー。それがまた痛快!

このラーメンの「替え玉」のようなトラッシュトークは、
後にボクにかなりノイジーなものを作らせるのだけど、
そんなこんなも楽しくて仕方なかった。
R0017139

そんなPUNKな衝動を与えてくれたこの日のボクたちの会話。
それはすべてジャケのアートワークに込めたので、
今はここで言葉にする必要は無く、

ただ、こんな火花散るコミュニケーションがなければ
生まれないものもあるってことだね!

その後のデザイニングを請け負ってくださった若きクリエイター加瀬さんや、
レーベルオーナーの近越さんも、
無理やりダンスフロアに引きづりおろした感じでコミュニケート。
R0017992

『ウザいやつと組んじゃったな』と思われたはずだけどね、
しかし、
みんなこの作品の当事者として心に汗流せたんじゃないかって、
音楽が売れないって言われている時代に、
わざわざCDでアルバムを作る意味を高めあったわけです。

で、この絵はどうやって描いたのかとか、
いっそ、自分の作風とか、そんなんもどーでも良くて、

ただ、
たとえば地方のどっかの街で暮らす20代のママが、
たいしたデザイン的特徴の無い白い軽ワゴンに子ども乗せて、
日が暮れてしまう前に郊外のショッピングモールに駆ける、
そんな車中でガンガン鳴らしてしまえる音楽。

そういうもののパッケージに関わりたいという願い、
これで叶えられたかなと。

特徴の無い白い軽ワゴンの車中に無造作に放り出してあっても、
なんだか気分の高揚するキラッとした魅力のCDジャケット。
お子さんの歯型とかついてるとなお良し。

うん、
こういうものにこそ野暮なビジュアルは寄せられない。
そんな思いと共に、紙を切り裂くカッターに魂込めときました!
R0017113

あらためて、

YeYeを名乗る女が、
そのセンスと経験とかなりの努力を込めた
痛快にして彼女の26年が生きてるアルバム「ひと」

ともかく買って聞いてくれい!
話の続きはそれから。

で!!
こんな見たことも作ったことも無い熱い仕事、
いつでもウエルカムだし、
ほんと、関わる人と本物の言葉を交わし
熱いもの作ってゆかなくっちゃだ!

64ヶ月め

2016 年 7 月 11 日 月曜日

満月の夕_1000
今日は2011年3月11日から1949日め
5年4ヶ月
64回目の11日です。

アップした絵は仕事の依頼で描いたもの。

4月の熊本大分の震災発生後、
表紙を連載で描いている音楽の業界誌から、
『震災の復興支援の現場で音楽家が活躍する姿』
たとえば物資の配布や炊き出しなどで活躍している姿を
イラストレーション化してくれとのオーダー。

しかし、本誌発行は7月なので、
現場の直接的な支援を超えたところで、
音楽の持つファンタジーを失わぬ
もっと象徴的な絵であるべきではないかと考え、

阪神淡路の震災の際に生まれたソウルフラワーユニオンの唄
「満月の夕」のオマージュとして、
仮設住宅のシチュエーションをお借りし、
『人の集う場所に静かに寄り添う唄』を絵にしてみました。

月の灯りに包まれた人々は
みな「弱きひとり」であり、
ひとつの唄を囲み、
1人ひとりの喪失に、、

う〜ん、
どうなんだろう?

「向き合う」

「折り合いをつける」

「寄り添う」

「抗う」

「考えぬようにする」

あの日からそろそろ2000日を迎えるのに、
ボクの想像力は未だ追いついていません。

いや、
阪神淡路の満月の夕から21年たっても、
ボクはなにもわからないでいるはずです。

それでも、
ただ人の心を包む月の灯りのような唄、もしくは絵、
そんなものが必要なんだという確信はさらに深まっている今です。

今回、アンサリーさんバージョンの「満月の夕」から
さらなる月の灯りのイマジネーションをいただきました。

Youtube> https://youtu.be/gO3geXZoW00

昨日は参議院議員選挙の投票日でした。

公示日から投票日まで意識して多くの人の話をうかがってみて、
特に今は息子が小学校に入ったということで、
今まで触れてこなかったような人たちのお話もうかがうことが出来て、
1人ひとりどんな考えを持ち、なにを支持するか、
人それぞれの違いに出会うのだけど、

そんな「違い」以上に感じたのは「善意」

ほんとみんな「善意のひとり」であるなあという実感。
日本の社会の実に広大な部分は人の善意で出来てるって実感。

しかし、
コミュニケートすることを面倒くさがり放っておくと、
そういったものはすぐに見えないものになってしまう。

それが今という時代なんだとも実感しました。

人の主義や主張というものは、
それが立派に聞こえれば聞こえるほど、
立派なものの向こう側に濃い影を作ってしまいます。

ボクたちは2011年3月11日からのあの暗い夜の日々の中で、
ボクたちの中に埋まっている寛容のマインドを発見し、
これから必要なことはお互い助け合って手にしてゆくんだと思えたはずです。

しかし、どうやら寛容と共に不寛容の蓋も開いてしまったのでしょう。

そんな不寛容のマインドは、
2016年の夏になると立派な言葉の向こう側に出来る濃い影の中で、
目に見える大きさに育ってしまっているんだと思いました。

本来善良である人と人を分断させるもの。

それがなんであるのか?
その意味を探り、抗ってゆくこともあるでしょうが、

それでもボクが創ってゆくべきものは、
月灯りのように人を包むものではないかと思っています。

濃い影におののくことなく、1人ひとりが静かに自分を確認し、
お互いの存在を認められるほどのささやかな光に包まれた場所。

それは1枚の絵の前のわずかなスペースや、
印刷された絵を囲む数人が作る構図でしかないことも
少なからずあるのですが、

「シェア」や「拡散」では伝えることの出来ない
1人ひとりの生きる背景に潜むリアルな言葉を、
風通しの良い会話を持って交わせる場所であればなあと、
ほんと地道な作業ではあるけれど、ともかく続けなくちゃです。

そんなものが今本当に必要であること、
ボクの巡った「地方」と呼ばれる土地に暮らす人からも、
ボクの暮らす東京都渋谷区という土地で生活を共にする人からも教えてもらい、

そんな1人ひとりを思い浮かべながら、
参議院議員選挙の1票も投じた今回。

そんなささやかなものを創り続けられるよう、
面倒くさくてもいつも太陽のある場所は確認し、
しかし程よい距離を保ちながら、
ともかく日々のひとつひとつをやってゆこうと思っています。

川口のsenkiyaのTシャツシルクスクリーン企画

2016 年 7 月 6 日 水曜日

tumblr_o8lm1pPKjl1ujylueo2_r2_1280
100 人のシルクスクリーン展
テーマ『どうぶつ』
2016/7/7(Thu.)〜31(Sun.)
12:00-18:00

Close 12(Tue.)13(Wed.)14(Thu.) 20(Wed.)26(Tue.)
企画・会場tanabike

川口のsenkiyaのギャラリーtanabikeの
シルクスクリーンによるオリジナルTシャツ制作企画展に参加します。
詳細> https://tmblr.co/ZTb68j27lEZ1E
tumblr_o8lm1pPKjl1ujylueo1_r1_1280

ボクはペンギンを描いてます。
この夏の熱い胸元、
凍えさせてしまってみてはいかがでしょうか。
ペンギン0630_72

24日にはコトリンゴさんのライブ。
ボクもPAアミイゴとして熱烈サポートです。

コトリンゴ LIVE in senkiya
7/24(Sun.) 18:00〜

前売:3,500円(1ドリンク付)当日:3,800円(1ドリンク付)
※膝の上に座れるお子さんは無料
予約:ticket@senkiya.comへメール
詳細> senkiya.com

熊本でワークショップ(1)7月29日LIFE Daily Meals

2016 年 7 月 6 日 水曜日

13570024_911349008988371_996173161_o.png

7月29日(金)15:30〜
「小池アミイゴのだれでも絵が描けるワークショップくまもとスペシャル」
大きな熊本城を大きく描くワークショップ

日 時 7月29日 (金)15:30〜17:00
参加費 1組¥500(親子)おやつ付き
場 所 LIFE Daily Meals 中央区上通町1-1NK第一ビル1F
服 装 汚れても良い格好で!!
予 約 096-354-1165(又は店頭スタッフまで)

心も体も振り切ってデッカい絵を描きましょう!
東日本大震災以降、こどもたちと絵を描くことで気がついたこと、
パパさんママさんにもシェアしてゆけたらです。

絵が描き終わったらファンキー紙芝居「ピザ焼きモッシュ」の上演
おやつを食べながら楽しんでくださいね〜
PYM040バナー

LIFE Daily Meals
http://lifedailymeals.cutlass.jp

LIFE Daily Mealsにはボクが描いた熊本城の絵を送りつけてあります。
13493332_905153239607948_2053795106_o

ボクの暮らす街、東京代々木にあるレストランLIFE。
思いっきりおしゃれなんだけど、子ども連れにとても優しくて、
子育て世代が安心して時間を過ごせる場所であってくれます。

昨年11月に生まれた熊本LIFEも、
はやく熊本の街の「当たり前」になってくれたらいいなと、
この店の楽しみ方をみんなで発見できたらいいなと思っています。

イラストレーション池袋セッション

2016 年 7 月 5 日 火曜日

R0017889
池袋コミュニティーカレッジで開講の
イラストレーションのワークショップセッション
http://cul.7cn.co.jp/programs/program_701881.html

スタートから1年3ヶ月の今、
参加者11名とボクとで第二第四木曜日の夜に
クリエイティブなセッションを重ねています。

イラストレーションの「講座」でも「教室」でもなく、
ボクも「先生」と呼ばれて良いはずもなく、
「ワークショップセッション」なんて呼んできましたが、
「池袋セッション」と呼ぶのがしっくりきてる今です。

今を生きているボクより若い人たちが参加してるわけだから、
ボクが持ち合わせていない新鮮な感性を解放し
絵に反映してゆく現場であればですね。

トップにあげた写真は最新のセッションのもの。

1枚の写真に出会ってなにを描くのか、
最初に心に響いた色彩なり大きな構図、そこに含まれる色彩や構図、
さらに気になる描くべきディテールなどを言葉にし、人に伝える。
そうすることで「確信」をもったシンプルな絵を導き出す作業。

みんなの会話が楽しく響き盛り上がったセッションでした。

で、これは「名画」と呼ばれる絵から
大きな構図を見つけ出す作業。
R0017722

大きな構図を見つけて2本の線で表現するだけなんだけど、
そんな「決まりごと」があるからこそ個性が迸るって感じが
面白い〜
R0017724

名画から発見したシンプルな2本の線だけど、
それを描いた人そのものって感じが面白くて、
これも盛り上がったね〜
R0017721

これは熊本をテーマにしたセッション
R0016894

地震発生直前に熊本に行っていたので、
その時撮りためた写真を資料に、
シンプルな美しさ、楽しさ、なんてものを見つけてみました。
R0016888

悲劇に対して真摯に受け止めなきゃならないことは多く、
しかし、アッケラァンとした感性で削り出すべき美や喜びもあるなと。
R0016892

シンプルな美しさを見つけられるよう、
いくつかの段階を踏んでセッションを重ねた夜でした。

R0016896

しかし、なんじゃこりゃ??
面白いなあ〜、おめーら。。

これはさらにシンプルな発見を形にしていったセッション
R0016094

なんでもない風景写真からシンプルな空間を見つけ、
シンプルな線で表現。
R0016099

だれでも出来る作業だからこそ、
その人の望むものが見えてくる。
R0016096

ある人はドッシリとした構図を手にするし、
ある人は不安定な浮遊感を快感とする。
R0016097

どちらも間違いではなく、その人の必然。
あとはそれを武器にどうやって世界と会話してゆくか?
クリエイティブな喜びの荒野が目の前に広がって見えるよね!

で、これは、
シャネル、イヴ・サンローラン、アズティン・アライア、コムデギャルソン、
それぞれの美意識のどの部分にアプローチするかってセッション。
R0015025

それぞれの服のどんな特徴が魅力的で、革命的だとさえ言われたのか、
一応ボクも説明は出来ちゃうんだけどね、

R0015023
もうちょっと無責任に、それぞれみんなが勝手に感じた面白さを言葉にし、
絵にしてみたらどうかなと。

R0015024
毎回2時間弱の時間の中で、
みんな見事に常識のリミッターを外してくれるんで、
楽しくて仕方ないね。

R0016891
もちろん、この時間の中で1人ひとりの作品が生まれるわけでも、
作家として確立するわけでもないけれど、
ここが『いつでも帰ってくることのできる表現の喜びの場所』であれば、
みんなそれぞれに必要とされる『孤独な創作の時』の、
踏ん張りの利く足場になってくれるんじゃないかな。

R0017723
イラストレーション池袋セッションは7月14日からの3ヶ月コース受付。
http://cul.7cn.co.jp/programs/program_701881.html

興味ある人は体験や見学も可能です〜

ミュージックビデオ「センキョイコ」

2016 年 7 月 1 日 金曜日


バロンくんの曲「センキョイコ」に絵をつけました。

はじまりは2012年冬の衆議院選挙1週間前の夜、
バロンくんと「今」の話になって、

社会に対して理想とか憤りとか色々あるんだけどね、
とりあえず選挙に行かなきゃ話にならねえだろうと、
なかなかの量の酒の酔いの隙間から、
俺は「選挙に行こう」と言い続けるしかないなんてこと語った。

そしたらすぐに彼がこの曲を作ってきて、
その後アレンジを変えてアルバムに収録。

今年の5月の終わりに、
あらためてこの曲に映像をつけて多くの人に聞いてもらいたい、
そんな依頼を受けて、あらためて酒席をもうけて、なんじゃかんじゃ語って、

まったく偉そうで申し訳ないけど、
映像制作の依頼を受ける条件として「曲の録り直し」をお願い。

以前の録音の装飾的な部分が絵を描く上で邪魔だったし、
その質感も密室的に感じて、若い人に届き切らないんじゃないかと、

その辺言うだけ言ってしまうと、
あとは良いものが上がってくると信じ、
それなりのプレッシャーを感じながら、
その後の毎日の中で絵の世界観を探ってみました。

結果、
アニメーションではなくスライドショーが自分らしいと作画をスタート。

バロンくんから届いた唄も、
きっと彼のこれまでの作品の中で一番ストレートな魅力を持ってるんじゃないかと、

こうして「センキョいく子ちゃん」ぎこちなくも歩き出しました。

バロン、グッジョブ!

「音楽に政治を持ち込むな」なんて言葉が広まった初夏の日本。

しかしボクたちは
こうした作業の中で表現者として一皮も二皮も剥けてゆかねばならないし、
クリエイティブなマインドを立ち止まらせてる暇もない。

で、
歌詞に出てくる「変わりたい」「変わらない」

それはそれぞれの立場や状況で
まったく反対の解釈を出来てしまう危うさがあるけど、

そんなこんなもこんな歌をきっかけに
ナンジャカンジャと語り合えばいいね。

ただひとつ、
ひとの考えに蓋をするような野暮なオッさんはゴメンだぜ!

んで、
この映像「PV」とか呼ばないでね〜

かわいこちゃんを描いてるけど
心はPUNKなんで。

でもって、
最近立川志の輔さんの舞台にも登場のバロンくんのホームページ
http://www.baronbaronbaron.com

うん、
みんな選挙行こう。