2016 年 9 月 6 日 のアーカイブ

「夏目漱石展」参加

2016 年 9 月 6 日 火曜日

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東京大学本郷キャンパスの「三四郎池」を描きました。

9月6日から銀座G8ギャラリーで開催のTISの展覧会
「158人の漱石 百年後ノ吾輩、こゝろ、それから……」に出品します。
*展覧会詳細> http://bit.ly/2bNh4bn

文京区本駒込に住んでいた頃、
毎日の散歩道はそのまま漱石の足跡をたどるようなコースでした。

ある時思い立って「三四郎」を読み返して、
司馬遼太郎さんの「街道をゆく~本郷辺り」なんてのも読みふけり、
「三四郎」に出てくる地名を歩き倒したことがあったけど、
漱石の文体ってそのままフィジカルに直結した快感があるなと。

坂の高低や足の裏から伝わるもの、
季節ごとに変わる風とか気温とか、
「三四郎」の世界と擦り合わせて歩いてゆくと、
人が自分の足で歩いていた時代に自然とタイムスリップ。

バブルから渋谷系に至る喧騒と狂乱の時。

こう見えてボクは、
実に静かな時を本郷あたりを歩きながら過ごし、
その経験の多くを持ち越して今に至る。です。

まあこれはボクの成分の2分の1についての話。

何度も足を運んだ三四郎池だけど、
今回数年ぶりに行ってみたら、まったく違う印象。

そう言えば20数年ぶりに読んだ「三四郎」
こんなに可笑しな話だったっけ!?とかね、

時を重ねた先でじわり感じるもの、
思いっきり楽しみながら描きました。

14日夜は18:30~20:30でギャラリー滞在。
「夜店」と名付けられたTISの作家さんたちによるフリマに参加します。

ここでボクは新作の絵本を正式な発表より1日早く販売。
これ、ぜひ来てもらいたいです!

そんなこんなの詳細は後ほど〜

これでいいのだ。

2016 年 9 月 6 日 火曜日

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9月3日土曜日「よよギげんキーセッション」開催しました。

子どもとの時間、こんな感じで何度も創ってきたけど、
歴代サイコーにイキ切ってしまった今回。

子どもや地域に向き合うための基準、
思いっきり高くなったように感じています。

そして、
今回のことをキレイにまとめてしまわによう先に言ってしまいます。

今回ボクは、はじめて子どもたちに負けました。

それはひとつ爽快な経験であった、かも、しれないし、
そこを認めなければ次も未来も創れない。

そんな思いでいます。

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代々木上原のhakoギャラリー一杯に集まってくれた子どもたち、
その親御さんたち。

ワークショップ開始30分前を受付開始としたけど、
そこからの30分の間で、もはや子どもたちがコミュニティーを形成。

ワークショップスタート時点でマインドにもフィジカルにも火がついてる状態。

ドローイングからペインティング、そして破壊へのテンポが速い、速い。

一瞬一瞬で変化する絵の風景にボクの思考はなんとか食らいつくも、
「会場を汚す」というリアルに対する思考が膨らんできて、
結果、子どもたちとの表現のチキンレースに惜敗。

いや、一瞬一瞬での絵の変化、素晴らしかったなあ〜!

が、しかし、
3面用意したキャンバスの1枚はぐじゃぐじゃに破壊され、
残りに2面は、それぞれ例えようの無い美しさの色面が生まれた!
と思ったら、わるい子の最後のひと暴れで、、、

つか、絵の上で泳いでる子どもたち、
もしくは、絵を描きながら「きもちいいー!」と叫んでる子どもたち、
はじめて見たよ。

まだまだ自分の中にも「子どもとはこういうもの」というリミッターが残ってた。

うん、俺の負けだ。

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その後の「ちんどん道ジュネー」と名付けたパレード、
そこでの絵の具まみれの子どもたち、
なんていい目つきしてんだ!ってね。

東京の子
渋谷の子
代々木の子
笹塚の子
ちょっと遠くからやってきた子

それぞれがもはやそれぞれの土地の「雰囲気」をまとっているのだけど、
そのボーダーをきっちり破壊し、孤独に限りなく近い個性を爆発させたのは、
紛れもなく子どもたちだった。

野蛮でセクシー

今まで東京で見てきた子どもたちの風景の中で、
一番かっこ良かったよ。

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あらためて、

4月にhakoギャラリーさんから「子どもの集まるイベント」をお願いされ、

息子の小学校入学から見える社会の必然を追いかけ、

焦ることなく自分の思考を整理してゆき、

ちんどんのさとうゆみさんを招き入れたことで踏ん張ることの出来る足場を見て、

あとは着地点を確認することなくぶっ飛んだ時間。

結果、

hakoギャラリーはハードコアギャラリーに姿を変え、

ボクは子どもたちとの表現のチキンレースに打ち負かされ、

そこで何かを掴んだ(何かから解き放たれた)奴らめ、
実にいい目をして代々木の街を練り歩く。

そんな子どもたちの姿に目をほそめる人もいれば、
「なんじゃこりゃ?」と怪訝な視線を送る人もいた。

が、

おかげでオトナたち、普段交わせない言葉を交換。

何発子どもたちに殴られたか?は、
何発子どもを蹴り飛ばしたかと共に忘れたが、

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この日東京の子どもたちの発したギラギラのエネルギーに
出会ったか、出会わなかったか、

それで世界の見え方は大きく違ってきそうだ。

こういうことを検証し、メソッド化し、
権威やお金に変えことが出来る人もいるんだろうけど、

ボクは「街のあぶないおじさん」でいいのだ。

5年前に東日本大震災というものがあって、
今、まずはやるべきことひとつやった。
そんな実感もコロリ転がり落ちてきたよ。

で、
壮絶なる絵の具地獄の果て、
子どもたちのそのパパママとがコラボしたお面、
すべてが傑作という奇跡を生んだ時間でもあったのです。

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セッションを通して響いた
絵の具まみれの子どもたちから親への「ねえ、見て、見て〜!」という叫び。

のち、
「オトナはあっちに行っといてー!」という自立の叫び。

ロックンロールはこんなして生まれるんだろう。

そしてオトナ、
試されるなあ〜

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PEACE!!