2017 年 11 月 3 日 のアーカイブ

マラソン完走マニュアル

2017 年 11 月 3 日 金曜日

今年で5年目になるイラストレーションの仕事、
ベースボールマガジン社のランニングマガジン”クリール”の熱烈編集、
「マラソン完走マニュアル2017-2018」が出ました。

マラソンブームが起こって10年ちょっと、
市民ランナーのあり方も成熟度を増して、
5年前は「誰でも走れる」ことをビジュアライズした表紙の絵も、
より強度を増したパーソナルにイメージにカスタマイズしたって感じ。

TOKYO2020が明快に視野に入ってきたこともあり、
今回は市民ランナーの星、川内優輝さんへのオマージュのようになりました。

オリンピックイヤーの昨年は福士加代子さんへのオマージュ。
オリンッピクのゴールドメダリスト、野口みずきさんのイメージも込めています。

一昨年は市民ランナーで「ちょっと頑張っている人たち」のイメージで、
ランニングウエアのキラキラより、1人ひとりのキラキラにスポットを当てました。

で、4年前は高橋尚子さん!
撮影からご一緒させていただき、使用される写真の色に合わせた絵を提供。
Qちゃんの魅力が輝くことを一番に考えました。

そして5年前。
うん、確かに5年前のマラソンを取り巻く空気はこんなだったなあ〜。

今はより専門的な知識を手にした人たちが走っているイメージだけど、
この頃くらいまでの雑然としたランニングの風景に感じた自由、
これからも失われずにあってもらいたいな。

朝の代々木公園を走ると、いろんな格好した人が、
言ってしまえば、ダサい格好のおじさんが走っていたりで、
でも日々すれ違っているうちに、その人が街に必要な風景になってゆく面白さ!

「マラソン完走マニュアル」
ランニング始めたばかりで3~4ヶ月後にマラソン初エントリーなんて人も、
今からでも充分間に合うトレーニング法が書かれていますので、
悩む前にページを開いてみてください。
でもって、自分に合った「かっこいい」と思えるシューズを買ったら、
もう42.195kmのフィニッシュラインが見えてくる、
はずです。

ちなみにボクは3ヶ月のトレーニングでフィニッシュできました〜よっ!

で、もう一冊ランニングの仕事。

今年の春までゴルフダイジェストの連載で挿絵を提供してきた、
青山学院大学陸上部監督の原晋さんが上梓されたランニングメソッド。

「1日10分」とか「まずは1500m」とか笑顔の大切さとか、
走ることで得るモデルさんのようなヒップアップと美脚効果とか、
原さんならではの、ある意味人生の楽しみを膨らませる一冊です。

こちらはさらに「明日から走ってみたい」そう思った人、ぜひ!

ランニング関しての仕事では、前出のランニングマガジン”クリール”での連載、
どこにでもいるような市民ランナーにスポットを当てた「風に舞う地図」への
イラストレーションの提供が、そろそろ10年。

市民ランナーと言えど、ものすごい猛者が出演する回もあるのですが、
最新号で登場された方のように、認知症とランニングを結びつけた試みとか、
日本の社会の中にあって、発想のトップランナーに躍り出るような人にも出会え、
実に地味だけど、実に福のある仕事として大切にしています。

そんなわけで、
みなさーん、どこかの路上ですれ違いましょう!