2020 年 1 月 のアーカイブ

神戸での展覧会に参加

2020 年 1 月 30 日 木曜日


昨年神戸に生まれたスペース”BIOME”での展覧会に参加。
花の絵2点と風景画1点、
神戸にインスパイアされた絵1点の4点を送りました。

19人合同展「たからものforおくりもの」
2/1(土)〜2/11(火) ​(休:水曜)
12時〜18時 *最終日~15:00まで

=参加作家=
・イラストレーション:岩瀬ゆか、尾崎仁美 、小池アミイゴ、
 こうのかなえ、寺田マユミ、坂内拓、藤井紗和、船津真琴
・版画:尾崎カズミ、正一
・切り絵:いわたまいこ
・磁器:種田真紀
・漆:八尾さつき、山口浩美
・ガラス:有永浩太、杉山利恵
・陶器:坂口健、中里花子、脇山さとみ

展覧会詳細> https://www.biome-kobe.com

BIOME(バイオーム)
〒650−0011
神戸市中央区下山手通5−7−15 グローリー山手ビル101
090−3945−2040
mail : artroom@biome-kobe.com

++

神戸は好きで何度も足を運んでいて、
ではこの街でどんな展覧会を開いたら良いのか?
なかなかフォーカスを絞りづらい街という印象でいます。

ともかく上質なものである必要はあるはず。
でもツンとすました表情のものは違うよな〜〜、
などなど。。

今回グループ展参加のお話をいただいた際、
テーマである「たからもの」「おくりもの」というワードに対し、
ボクの場合それはすべて人との出会いを表すワードだろうと。

「はじめまして」の神戸の方々と1枚の絵でどんな会話が出来るか?
まずは以前描いたシロツメクサの絵を描きなおすことから始めてみました。

東日本大震災直後、岩手県の平泉で見たシロツメクサの群生。
勢いに任せて描いた絵だったけど、
あれから9年の今、阪神淡路から25年の時が交差する地点で、
ボクがシロツメクサになにを見たのかがやっとわかってきたなあと、
過去に描いた絵から余計なものを削り落とすような絵の具の重ねをしてみました。

今回残念ながら神戸に行くことが出来ず、
1枚の絵を挟んであれやこれや語り合うことも出来ず、
しかし、
その分ユックリ絵を楽しんでいただけたら幸いに存じます。

そして、
神戸に生まれた新しき場所が神戸に愛される場所に育ちますよう、
皆様の美しきお気持ちを注いで頂けたらと願っております。

Kobe Forever

2020 年 1 月 28 日 火曜日

不慮の事故で亡くなってしまった元NBAのバスケットボールプレーヤー
コービー・ブライアントを心に刻んでおこうと、
動画からドローイングを起こしGIF動画を組んでみた。

コービーの動きが早すぎて動きがかわからない部分は誤魔化してしまっているのだが、
これを誤魔化さず練習し高め続けた人がコービーって人なんだと、
描いてみてあらためて確認。

このクイックネスはやはりマイケル・ジョーダンと拮抗していて、
フィジカルもインテリジェンスも最高度に保ち続けたプレーヤーだった。


きつい天然パーマのボクは、
コービーの出現で初めて自分の髪型に自信を持てて、
コービーのレイカーズ入団当時の背番号「8」は、
自分が中学の時の背番号と一緒ということもあり、
コービーのジャージを買いに走った、なあ〜。

R.I.P Kobe

106ヶ月め

2020 年 1 月 12 日 日曜日

今日は2011年3月11日から3,229日
461週2日
8年10ヶ月
106回目の11日です。

2020年が明けたばかりですが、
うっかりしていると今年もあっという間に2021になってしまいそうだし、
世の中がオリンピックで本格的にざわついてしまう前に、
今見ておきたいものを見るため、福島県いわき市の豊間のビーチをめざしました。


震災後毎年通って見てきた豊間から塩屋埼、薄磯や沼ノ内あたりの変化。

ここ2年は亡くなった父のことや仕事が立て込んだことで行けず、
今も年末年始とバタバタしていた中、ともかく今日行かねばと弾け飛んだ感じ。

東京からいわきまでのスーパーひたちの車窓から見える風景の中、
この8年で1番に感じた変化は、ソーラーパネルがとても増えたこと。

メガソーラーからJRの線路沿いの敷地や畑、個人宅の屋根に置かれたものまで、
ともかく目につきました。

ソーラー発電に関しては、山を無理やり切り開いたり、利権が絡んでいたり、
ネガティブな話を耳にしますが、
黒いソーラーパネルと親和性のある美しい景観を創造することも、
これからの課題などだと思いました。


いわき駅からタクシーで10分ほど移動し、途中からはランニング。
広々とした田園風景の中、海までの一本道をいつものように走ってみました。

震災直後から数年は休耕地が点在していた風景も、
今はしっかり人の手が入った農地であることがわかります。

真冬にしては寒くない陽気の中、海岸線までたどり着くと、
以前は大工事の途中として見えた防潮堤も、もうこれで完成なのだろうか、
今まで見たことの無い風景として塩屋埼の灯台のほうまで連なっていました。

防潮堤は2重構造で、海側にはコンクリートの護岸、
広くとった自動車道を挟んで緩やかな斜度を持った土手が”防災緑地”とし置かれ
そこから高台に向けて宅地が整備されています。


緑地は海側から潮風に強い黒松、
住宅側はこの辺りで自生しているクヌギなどの樹木が植えられ、
しかし今はまだ苗の状態で、これらが大きく育った時の風景はどうなっているんだろう?


震災から3年めあたりの夏。
確かこの辺で家のあった場所に向かって手を合わせている子どもを見たはず。

とても無責任にこの地を訪れてきたボクでも、
失ってゆくもののある8年10ヶ月の時。

震災前からここに暮らしてきた人たちの心を正しく知ることは、
なかなか難しいことなんだと、あらためて思います。

そんな感情の隣で、海の美しさに心奪われる自分もあります。

真冬の、そして満月の今日は大潮の太平洋。

日没までのわずかな時間の光の美しさ。

自然への畏敬と恋心。

津波の被害は甚大であるばかりで、今も言葉がみつかりません。

それでもこの土地で生きようとする人があることは「わかる」だし、
自分がここで暮らすイメージも持てた8年10ヶ月の11日でした。

そんなこんな、湧いてくる言葉はたくさんあるけれど、
ともかく描きたいなと思った今日でもあります。

ただ
「復興オリンピック」という言葉の整合性は見つけられなかったなあ。

2020

2020 年 1 月 1 日 水曜日


あけましておめでとうございます。

今年は今まで以上に想像力を働かせ、
イラストレーションを必要とする人、
1枚の絵を必要とする人の元に、
より良き仕事を届けられるよう尽力いたします。

この1年が皆様にとって実り多く、
また心穏やかなものでありますよう。

本年もよろしくお願いいたします。

小池アミイゴ
2020 PEACE!