2020 年 7 月 のアーカイブ

「こぐまと星ハーモニカ」

2020 年 7 月 15 日 水曜日

表紙や挿絵を担当した子どものための物語
おはなしのまど 8「こぐまと星のハーモニカ」
7月17日に刊行されます。

「こぐまと星のハーモニカ」
赤羽じゅんこ(著/文)小池アミイゴ(イラスト)
発行:フレーベル館  84ページ定価 1,100円+税
ISBN9784577049228
CコードC8093
フレーベル館「こぐまと星のハーモニカ」ページ

赤羽じゅんこさん作の物語をいただき、
「ああいいな」と思い、
息子の学校が休校となった3月初頭から作画を始めた数十点の絵は、
10歳の息子が家にいたからこそ描けたように思います。

主人公の小学生ゴウくんが、友だちとの喧嘩でモヤモヤ過ごす夏の日の夜、
とつぜん現れたこぐまは、ゴウくんと同じくモヤモヤを抱える存在。

だからこそ仲良くなれたふたり(?)は、夏の時を思いっきり楽しみます。

読み進めてゆくと、すっと子どものころの夏の匂いが蘇るような、
そんなお話し。

ほんと、良い時に出会えた物語だと思いました。

世の中コロナで大変だけど、
もしかしたら、だからこそってこともあるか?

さて、
では”こぐま座”との関係は、
ハーモニカはどんな活躍をするのか?

その辺はぜひこの本を手にとられて、
お子さんと一緒に読んで確かめていただけたらです。

きっと今こういうものが必要なのだろうと、
これもこの春を一緒に過ごした息子から教えられるたような気持ちで、
表紙の絵は思いっきり可愛く描いてみました。

それをさらにデザイナーさんがキラッキラに仕上げてくれて、
ほんと嬉しい一冊として生まれてくれました。


編集担当の渡辺さんは、
この物語に対する熱い想いをザクッと伝えてくださってから先は、
ボクを夏休みの時に放り込んでくれたような編集をしていただき、
最後に実に的確な指摘をしてくださるとと共に、
ボクの制作意図も全面的に信頼くださり、
一冊を気持ちよく完成に導いてくれました。

ああ、気持ち良い仕事!

そんなボクの気持ちも伝わればいいなと願っております。

peace!!

112ヶ月め

2020 年 7 月 11 日 土曜日

今日は2011年3月11日から3,410日
487週1日
9年4ヶ月
112回めの11日です。

九州の豪雨を伝えるニュースでよく知った地名が読み上げられるたびに、
ボクが大変お世話になった心優しき人の顔をいくつも思い浮かんできて、
いたたまれない気持ちになっています。

なにか出来ることはないかと考えるも、
思考の追いつかぬことが、さらに苦しいです。

現在も豪雨の可能性は続き、
どこに暮らしていても、まずは注意を。
なにより自身の命を守ることを優先に、
いろいろなことがクリアになった際は、
元気でまた会いましょう!

そんなことを考え、
九州を花で埋める落書きをしてみました。

なにか使い道があれば使ってみてください。

インスタにも使いやすい正方形バージョンも作ってみましたよ〜。

7月7日、3年前にsnsでシェアした絵が浮上してきたので、
あらためてシェア。

調べてみたら2年前も同じことやっていて、
九州はこの4年間、7月7日は3度豪雨の中にあったんだと、、
そして熊本地震も、、

あらためて、どこで暮らしていても、
リスクというものはあり、
では人はいかに生きてゆかねばならないのかということを、
やはり九州で出会ってきた1人ひとり、
もしくは東北で出会ってきた1人ひとりに学ぶのだと考えています。

そうするためにも、
イガイガした言葉の投げ合いなんていう、誰でも出来ることでは無く、
1人ひとりの個性に出会う喜びのもと、
その考えや生き方、何気ない言葉なんてものに向き合う地道なことを続けてゆかねばなあ、なんて思っていたら、

福岡の友人の営むカフェsonesから、
「アミイゴさんの絵、こんな風に使わせてもらっていますよ〜」なんて連絡。


うれしいね〜
こんなんがいい。

こんな感じで人の心をサ〜ラサラ♪と繋いでゆくことは、
実はこの店から学んだこと。

福岡西方沖地震で困難な状況に置かれた友人の店を助けるため、
レジ脇に置かれた牛乳パックで作られた募金箱。

あのさりげない風景は、
東日本大震災発災後に足を運んだ東北の地での、ボクの所作を決定づけているのだよ。

誰でもわかる言葉を洗練を持って駆使し、
良きマインドを繋いでゆくと、
ほんと地道に繋いでゆくのだ。

先日は3ヶ月ぶりに池袋での絵のセッション。
コロナ感染のリスクが消えていない今、
みんなで集まって絵など描いて良いのだろうか?という疑問もあるが、
コミュニティスクールの事情も分かるので、
ともかく密を避けた形でやってみようと。

じゃあ何を描くの?

コロナのリスクの中で息をひそめる人。
リスクを知った上で医療などの現場で働く人。
豪雨の被害で今まさに危機の真っ只中にある人。
あれから9年4ヶ月たっても時計が止まったままの人。

想像力を巡らせると、絵筆が止まってしまうようなことばかり。

しかし、それでもなにか美しきものを見つけ、
自分なりの美しきものへと昇華させる作業は続けなければならない。

この数ヶ月、確信を高めたことをセッション参加者に告げ、
ヒマワリの花でも描いてみようかと。

描き始めると心が開き、会話が生まれる。

自粛期間中何見てた?
俺は息子と初めてエヴァンゲリオン全部見たよ。

なんて会話から、じゃあみんな好きなアニメを想定して、
ヒマワリ描いてみようかなんて遊びに発展

ガンダムをフィルターにしてヒマワリを見て描いたら、
こんなんになって。

他の参加者も「いわれればそう!」というアニメの影響かのヒマワリをドロップ。

じゃあ最後はみんなでドラえもんでヒマワリ描いてみよう!
なんつって描いたらこんなんできました。

おお!ちゃんと藤子F不二雄先生の線の影響下にある絵になってるなあ〜、俺。


で、他の人のもちょっと。

おお!エヴァンゲリオン。

これは新海誠監督の「言の葉の庭」

で、このヒマワリの絵は、
ヒマワリの絵は、、
やはりガンダムの影響下にあるとのこと。

誰の絵が優れているなんてジャッジは全く意味をなさず。
ただ1人ひとりが愛しいだけ。

こんなしょうもないものを大切にする生き方をしてゆきたい。