「長崎」

R0012403
5月の長崎取材旅がCDのジャケットに凝縮されました。

「長崎」Beyond

友人の津軽三味線弾き萩原遼くんからいただいた仕事。
長崎在住の彼の叔母さまからの「慰霊の気持ちを音楽にしてくれ」
という願いがカタチになったもの。

「邦楽」としてなかなかの意欲作。

で、あらためて
打ち合わせ当時の遼くんと交わしたメールを確認してみたら、

パッと見て「美しい」
そこから興味を持ち一歩踏み込んでみると「長崎だったか〜」でいいはず。
具象表現による長崎の風景であるけれど、見る人には無名の風景として抽象的な美しさを感じてもらえればだし、
1人ひとりの心の中にある鎮魂も、音楽そのものも説明しすぎない落とし所を見つけられたらだね。

そんな、まあボクらしいことを吐き捨てて、
佐賀と福岡でのワークショップのついでに

みんなで動物園に行きいろいろな色を塗った


長崎まですっ飛んで行ったわけです。

そうして散々歩き回った末、
出会った人や風景のディテールすべてすっ飛ばした絵になったわけで、

こんなもん、家でネットから資料拾えば描けるだろうにだけど、
まあいいや。

長崎 のコピー

デザインはその旅の中で知り合った佐賀大学の学生さんで、
デザインを学び中の北村 穂乃果さん。

ワークショップのフライヤーデザインでのコミュニケーションが確かだったから、
「ナガサキ」の後に続く「原爆」「鎮魂」「慰霊」「平和」という言葉に引っ張られ過ぎることなく、
しかし、今を生きる人の平和を思うコロロを写す合わせ鏡のようなものを、
ボクの絵から削り出してくれるんじゃないかな?なんて期待で依頼。

ハタチの感性、見事にボクの絵をぶった切り、
もしかしたら普遍性さえも感じる平和の絵を描いてくれたように思います。

叔母さまも喜んでくださったとのこと、
ほんと、彼女にお願いしてよかった!

CD、というか、音楽そのものが売れない時代、
しかし、まだやっておくべきことはあるし、
他の人から見れば単なる「空回り」な作業でしかないだろうけど、
まあ、心は未来方向にハトちゃんと共に飛ばしているわけです。

てことで、
遼くん、素晴らしいチャンスをありがとう!

コメントをどうぞ