ミュージックビデオ「センキョイコ」
バロンくんの曲「センキョイコ」に絵をつけました。
はじまりは2012年冬の衆議院選挙1週間前の夜、
バロンくんと「今」の話になって、
社会に対して理想とか憤りとか色々あるんだけどね、
とりあえず選挙に行かなきゃ話にならねえだろうと、
なかなかの量の酒の酔いの隙間から、
俺は「選挙に行こう」と言い続けるしかないなんてこと語った。
そしたらすぐに彼がこの曲を作ってきて、
その後アレンジを変えてアルバムに収録。
今年の5月の終わりに、
あらためてこの曲に映像をつけて多くの人に聞いてもらいたい、
そんな依頼を受けて、あらためて酒席をもうけて、なんじゃかんじゃ語って、
まったく偉そうで申し訳ないけど、
映像制作の依頼を受ける条件として「曲の録り直し」をお願い。
以前の録音の装飾的な部分が絵を描く上で邪魔だったし、
その質感も密室的に感じて、若い人に届き切らないんじゃないかと、
その辺言うだけ言ってしまうと、
あとは良いものが上がってくると信じ、
それなりのプレッシャーを感じながら、
その後の毎日の中で絵の世界観を探ってみました。
結果、
アニメーションではなくスライドショーが自分らしいと作画をスタート。
バロンくんから届いた唄も、
きっと彼のこれまでの作品の中で一番ストレートな魅力を持ってるんじゃないかと、
こうして「センキョいく子ちゃん」ぎこちなくも歩き出しました。
バロン、グッジョブ!
「音楽に政治を持ち込むな」なんて言葉が広まった初夏の日本。
しかしボクたちは
こうした作業の中で表現者として一皮も二皮も剥けてゆかねばならないし、
クリエイティブなマインドを立ち止まらせてる暇もない。
で、
歌詞に出てくる「変わりたい」「変わらない」
それはそれぞれの立場や状況で
まったく反対の解釈を出来てしまう危うさがあるけど、
そんなこんなもこんな歌をきっかけに
ナンジャカンジャと語り合えばいいね。
ただひとつ、
ひとの考えに蓋をするような野暮なオッさんはゴメンだぜ!
んで、
この映像「PV」とか呼ばないでね〜
かわいこちゃんを描いてるけど
心はPUNKなんで。
でもって、
最近立川志の輔さんの舞台にも登場のバロンくんのホームページ
http://www.baronbaronbaron.com
うん、
みんな選挙行こう。