ふきた

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津軽の大バカヤロウが東京にやってくるつーんで、
大バカヤロウの唄を聴く事にしました。

東京で三上寛さんに師事し唄をぶちまけ続けた後、
故郷の弘前に戻り3年前に“BAR ふきた”を出店。

その3周年のお祝いにお客さんから
新幹線の往復チケットをプレゼントしてもらったそうです。

人たらしで女ったらし、愛され上手でウルトラシャイ
甘えん坊で暴れん坊、煮ても食えない焼いたら死ぬでしょ、
愛しき津軽人、オレの2コ下、ハウリングふきた。

代田橋CHUBBYの通常営業の隅っこをお借りして、
即席のライブステージを組ませてもらいました。

オシャレなカフェでヒドい暴挙です。
ご協力下さったCHUBBY、ありがとう、ありがとう。

立ち合ってしまったお客様、
お騒がせいたしました、ごめんなさい。。

しかし、ボクにはこのバカヤロウなまでの無垢な熱さが必要だったんだ。

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「アミイゴに是非聴いてもらいたくて」なんつって
若い2人組MASCAも連れてきてくれたふきた。

やはり津軽人である2人は、
只今訳あってそれぞれ北海道と川崎に住んでいて、
ならばと北海道からの足代の一部を負担して今日に間に合わせてくれたふきた。

東京までの往復新幹線チケットをもらっている男がナニをやってくれるんだ、
ふきた。

MASCA
ライブはヘッポコでしたが、
19才のボーカル“てるり”の存在感と詩の世界が、
ちょっと出会ったことの無いもので、

ギターと作曲の“てそん”(23才)の作る曲も、
すげーヘンタイなんだけどメチャクチャストレート。

頂いたヘッポコ録音の音源を今聴いているんだけど、
お面白い!!

「世界を壊せ」とか「つまらない東京」とか
ホント、なんつー詩を書くんだか、、

今回は即席でライブやってしまったけど、
ちゃんと向き合ってみたい2人でした。

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で、
CHUBBYの空気も再会の懐かしさと津軽人の頑固な気質が
グルングルンと渦巻きだしたところで、ふきた唄う。

PUNKなベースと怒りのドラム、
そんな仲間2人を従えギターをかき鳴らし言葉を吐き出すふきた。

CHUBBYのご近所が心配されましたが、
ゴールデンウィークの帰省中で良かった、良かった、、

即席過ぎてギターのコンディションが揃わなくて、
ならばと吠えまくってくれたふきた。

場所が場所だったから変に恐縮させてしまったかな?
ふきた。

ならば、深夜のCHUBBYで閉店前に1曲。
ヨレヨレだけど吠える。
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これだぜ!ふきたー。

オメーがなんの遠慮もせずに唄い続けられる世の中でなければならないんだ。

俺たちは当たり前に怒りをカタチにしつづけなければならないんだ。

CHUBBY、ありがとう。

その後下北沢に移り朝まで。

久しぶりに人と話した、
そんな感じがしたぜ、ふきた。

俺たちはこれからも決して上手い生き方は出来ないだろ。

しかし、

だな。

それぞれの場所で生き抜いてまたいつか会おうなんて言って別れ、
家に戻り玄関を開けようとしたら携帯が鳴り、ふきた。

こんな夜に死んでしまったヤツの話。

ボクは静かにオメーの泣き声を聞いぜ、ふきた。

いつもの朝と同じく小鳥のさえずりが聞こえ始めた玄関先、
しばらく快晴の続いた東京の空も今朝は薄く雲がかかっていて、
吹き抜ける風はちょっと湿り気を含んでいる。

しかしいつもの朝とは違い、
こんな夜でしか有り得ない最後の唄のゴツゴツとした手触りが
携帯を握る手の内側で膨らんでゆくのを感じた。

昨日の夜1つのLIVEがあったんだ。
そう思った。

ボクはいつもと同じ1日をこの場所で生きて、
バカヤロウは新幹線に乗って北に帰る。

うん、また会おう、ふきた。

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