76ヶ月め


今日は2011年3月11日から2,314日め
6年4ヶ月
76回目の11日です。

先日福岡県や大分県を中心に豪雨が続き、
各所に甚大な被害をもたらしました。

去年の熊本や大分での地震被害の傷跡も癒えぬ中、
被害はさらに拡大する可能性もありますので、
現地に暮らすみなさんにおかれましては、
けっして無理することなく、まずは我が命を守り、
心と体の元気を保たれますよう願うばかりであります。

我々のようなものが現地に飛んで行って出来ることは限られていますが、
逆に長い目でもって、みなさんの痛みに寄り添う存在であろうと思っています。

そう考えていた折、
福岡の友人から「チャリティーに使うビジュアルを描いてくれませんか」とのお声掛け。

もちろんなにか描くつもりでいましたが、
こんな活動を続けてきた先で、信頼を寄せてくれる人の顔が見えてきたこと、
とても心強く感じております。

こんなボクの心強く思う気持ちが、一枚の絵を通してユックリでいいから広がってゆくことが、
今痛みの中にある人の「心強さ」に変わっていってくれたらなと願います。

そんなわけで、
この投稿にアップした絵の使い道を思いつく方は、
自由に使われてみてください。

去年の震災の際に描いたものも再掲載しときます。

あとこの人も

6月30日は代々木の”かぞくのアトリエ”で初めての開催となるイベント「よよぎ絵本」

長野県の茅野市の絵本愛に溢れる今井書店の高村志歩さんをお招きして、
「はじめての絵本」という内容で1時間の講演をしていただきました。

多くの方に参加いただけたお話会ですが、
その内容をザクッと言葉にしてみます。

良い絵本は美しい日本語と
「何色」と呼ぶことの出来ぬ複雑にして美しい色彩に彩らているもの。

子どもは「絵」を読むことが出来るけど、
オトナはその能力を手放してしまっている。

しかし、
親は絵本に綴られた美しい言葉を発語することで心の蓋を開き、
子どもの心の深いところで語り合える。

そんな「物語のある人生」もしくは「甘やかな記憶」を
子どもと親で共有することの豊かさ。

もしくは、
将来いざとなった時に発揮することのできる
しなやかな力の獲得。

高村さんご自身の子育ての経験も交え語られた絵本愛は、
人が人であることの意味にまで触れるようなものでした。

生きている限りなにが起こるかわからない。

そんな今ですが、

たとえば「被災」なんて状況に置かれてしまい、
それでもちょっとでも余裕が見つけられた時に、
お子さんとの時間に絵本1冊を共有するなんてことが出来たらいいなと思いました。

そのためには、
良いもの美しいものに触れ、良いものを判断する目や心を鍛えておかなくちゃだし、

ボクのようなものであれば、
ともかく良いものを創ることに尽力続けなくちゃならないのです。

たかが絵本にこれだけの価値を見つけ、
それ以上のものに育ててくれる街の本屋さん、
ありがとう。

コメントをどうぞ