加害者の土俵に立ってはいけない


全国手をつなぐ育成連合会発刊の交流誌「手をつなぐ」7月号の特集
「負担をかける人間は生きる価値がない」に抗する5つの視点”ヘイトにさよなら”
編集者さんからご指名を受け、5つの視点にそれぞれ絵を添えています。

昨年の7月26日に津久井やまゆり園で起きた事件から1年に合わせ、
5名の識者や障害の当事者による障害者ヘイトに対する提言。

とても難しい問題に対するイラストレーションですが、
編集者さんはボクの普段の活動を知っていてくれ、
「アミイゴ、おめーだったらこの問題に対して何を描く?」
そんな投げかけだと思いました。

テキストをいただき、しばらく時間をかけて考え、
自分の中での正解は、テキストの内容を説明するのでなく、
自分の経験を描くこと。

「障害者」をめぐるボクの思いっきりハッピーな風景を切り取り、絵にしました。
加えて編集者さんからの提案で、
すべてのイラストレーションにボクがなにを経験したのか簡単な説明をつけてあります。

扉ページは、昨年福岡の競艇場のワークショップでの現場で出会った父娘さんが魅せた美しい風景。

その次は平塚養護学校でみんなとデカイ絵を描いたワイルドな思い出

車椅子は日田のまみちゃん。大分の山香の森の中のフェスでご主人さんと熱々でした。

相撲とっている風景は、
2年前に福岡のみんなで動物園に歩いてゆき、絵を描き、弁当食べた後のひとコマ。
アトリエブラヴォのメンバー樋渡さんとボクは熱き相撲ファン同士だったりします。

同じく福岡では、
グラムというオシャレでイカレタ美容室で作ったサイコーにオシャレなイベントで、
健常も障害も区別のつかぬ鮮やかに絵の具まみれの楽しい記憶があります。

今回の「手をつなぐ」特集の中でストンと心に飛び込んできた考え。

「負担をかける人間は生きる価値がない」という考えに対して、
「障害者だって役に立つ」と答える。

いやいや、加害者の土俵に立ってはいけない。

うん、その通りだと思います。

なぜボクが彼らと付き合っているのか、
その一番は楽しいから。

二番は無いです。

もうちょっと踏み込んで言えば、
今日偶然にも福岡のアトリエブラヴォの画集の前書きとして届けた文章の一部。

ボクたちは彼らを「天才」なんて言葉で語ってしまいがちですが、
本当にすごいことは、彼らが街や人に向かって開いていること。
「天才」なんて言葉でボーダーを引いてしまう以前に、
ボクたちはこれからも友人でありましょう。

「手をつなぐ」はその辺で手に入る冊子ではないのですが、
興味ある方はぜひどこかで手にされ見てみてください。

最後に、
こういった仕事の現場は予算規模が限られていること想像出来ますが、
ボクの絵が必要でとされるのであれば描きますんで、
躊躇すること無くビシバシバンバンお声掛けくださいねー!!

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