93ヶ月め


今日は2011年3月11日から2,832日
404週4日
7年9ヶ月
93回めの11日です。

ちょうど1ヶ月前の11月11日は、
福島県喜多方市山都(やまと)町の有機農家の大江ファームで、
大江さんと福島市の食堂ヒトトとボク主催の畑ワークショップでした。

以下、開催後のヒトトの投稿から抜粋してみます。

「小池アミイゴ×大江ファーム 子どもと畑のワークショップ」
では子どもから大人までたくさんの方々にご参加いただき本当に、ありがとうございました。

大豆のさやから種を取る作業は初めての体験であった方がほとんどのはずでしたが、大江さんが丁寧にとり方を教えてくれ
こんな風にして大豆は種取りするんだ、というとても貴重な経験になりました。

続いてのさつまいも掘りも
子どもたちは真剣そのもの。
土に顔を突っ込んで覗きこむ子もいたりして 笑
一生懸命土を掘り返す、ひたむきな姿にグッときました。

土に触れて気づいたことは、大江さんの畑は歩いていても、土に触れても、ふかふかで温かい。
それは、菌を発酵させて土を本来の状態に戻しているからなんだとか。
土を育てることで、おいしい野菜が育てられる。
長い間土を守り続けてきた、大江さんが積み上げてきたことの上に、今があることを実感しました。

畑仕事でひと汗かいた後は、採れたての野菜でヒトトの料理長夢ちゃんがおいしいご飯をこさえてくれ、みんなで食卓を囲みました。
普段野菜を食べないというお子さんも、おいしそうに食べている様子。
大江さんの瑞々しくも力強い野菜は、野菜嫌いのお子さんでも食べれてしまうおいしさなのかもしれません。
畑でみんなで食べるご飯は格別でした。

午後は子どもたちが待ちに待った、アミイゴさんと絵を描くワークショップ。
大きな真っ白い布に絵を描いていきます。
最初子どもたちは少し戸惑いながらも、
アミイゴさんの「いい線だ、いい線!元気だなー」「いいね、カッコいいね!」そんな言葉に応えるように、
嬉しそうに子どもたちはどんどん想像を超えるような表現をしてくる。

決して否定せず、一旦受け止める。

子どものあるがままの一瞬の美しさを見て、感動して、シンプルな表現で伝えてあげる。
アミイゴさんのワークショップは、大人サイドに大きな問いかけをくれる。
子どもを信じて待つことも、のびのび生き生きできる場を作ることも大人ができることなんだと、感じた時間でした。
そうして出来た絵は、畑のような1枚になりました。

絵の具で描いた鉢植えは、大豆の種と一緒にご自宅へ持ち帰っていただきました。
それぞれ育てた苗を来春に大江ファームに植えつけに、秋に収穫し、冬にはそれを使ってお味噌作りや、きな粉を作る作戦です。
大豆の一年の物語を、子どもたちと一緒に紡いでいきます。

ただ、子どもたちにとって楽しい1日になればいい。
福島の土と風を感じてもらえたらと思って企画したイベントでしたが、
逆に子どもたちから、学ぶことが多く
わたしたちが普段料理させてもらっているものは、
大江さんのような土を守り、種を守り続けているからできることで、
ただそこに謙虚に向き合っていきたいと、イベントを通して改めて感じることができました。

大江さん、アミイゴさん、イベントを作り上げてくれたみなさん、お越し下さったみなさんに心から感謝を。

以上
栃木県黒磯のSHOZO 04 store でその丁寧な仕事ぶりに出会い、
SHOZO退職し、震災後の福島市でヒトトの立ち上げに奔走し、
今は吉祥寺のオーガニックベースで食の喜びを伝える仕事に就くも、
さらにその先に進もうとしている大橋祐香さんの言葉。

彼女を知ることで2011年3月11日後に「FUKUSHIMA」もしくは「フクシマ」として語られている土地には、
「福島県喜多方市山都町三津合字上小坂」という地名があり、
そこには美しい畑が広がっていることを、足の裏から知ることが出来ました。

先日行った台湾や九州、いや関東ですら、
福島県は「FUKUSHIMA」だったり「フクシマ」で語られるの耳にしますが、

ボクは、
『大江さんという農家さんが耕すあぜ道の雑草さえ元気な畑が「福島県喜多方市山都町」という場所にある。』
ということを知れたことで、自分の今を朗らかなものに感じることができた。
もしくは、息子の未来に希望を感じられるなあ〜。です。

大江さん、ヒトトのみんな、次がさらに楽しみです!!


ところで、今年の冬に初めて大江さんの畑を訪れた時のことを描いた絵、
これは現在羽田空港第一ターミナルに展示されている11点の絵のうちのひとつですが、
畑の広がる風景の中に小さな森がポツンとあるのが面白いなと思ったことが、
ここを描くモチベーションの1つになっているはず。

今回、大江さんにそのことを伝えてみたところ、
あの森の中には隠れキリシタンの墓があるとのこと。

会津磐梯山を仰ぐ会津盆地のヘリで、只見川と阿賀川が合流する複雑でダイナミックな土地が、
田畑として切り開かれたのは、割と最近のことだと伺いました。

それ以前、原生林に覆われていた土地は、
迫害を受けてきたキリシタンの隠れ地として格好の場所だったのでしょう。

人はなにをもって生きるのだろうか?
想像力を鍛えられた、”山都”と書いて「やまと」と呼ぶ山間の土地です。

11月の後半には、やはり隠れキリシタンの地、熊本県天草でフィールドワークを行いましたが、
福島県の会津の山都という土地を知ることで、
天草を見る視野が一気に広がったように感じたりもしました。


天草の旧枦宇土(はじうと)村の美しい田んぼを抱く景観。

そして、

天草の牛深の海岸沿いに点在するわずか数軒の戸数の集落。

もしくは、このワークショップの直前で歩いた奥会津。

さらに山を抜けた先の昭和村

大自然の縁で自然と共生する人のあり方や、

今では過疎と呼ばれてしまっている土地にあって、
子どもたちに豊かな教育を与えることを使命としてやってきたオトナのあり方に感服。

もしくは、
会津と天草行きの間で足を運んだ大分県杵築市旧山香町の友人宅での、
夜の暗さと食卓の豊かさから感じた、生きるということ。

それぞれの土地に違いはあるけれど、
それぞれの土地に通底して響き続ける太く静かな音。

今描くべきものがなんであるのか、
確信を持って手にできた2018年11月。

今回言葉にしなかったことも含め、
これまで続けてきたことが、ささやかだけど確かな人との繋がりを生み、
これから未来を生きるための発想の地ならしのようなことが起きている、
あれから7年9ヶ月の今です。

大切に思ってきた何人かが、
ボクより先に旅たってしまった今年。

だけど、多くはボクの中で生きているし、
生かしてゆかなくちゃだと思っています。

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