109ヶ月め
今日は2011年3月11日から3,319日
474週1日
9年1ヶ月
109回めの11日です。
今年の2月に福島県の奥会津の昭和村の子どもたちと
10日間に渡っておこなった「アトリエしょうわのこども」
(ブログにちょっと記録してあります。)
http://www.yakuin-records.com/amigos/?paged=3
その記録集が作られ送られてきました。
2つのプロジェクトがまとめられた冊子の中で、
ボクのプロジェクトは14pに渡って紹介されています。
新型コロナに対する非常事態宣言が出された今から振り返ると、
ギリギリのタイミングでの開催だったんだいう驚きと共に、
ほんと出来て良かったことだと思っています。
どうしようもない閉塞感に覆われた社会の中で、
昭和村の数人の子どもたちは、きっと自分なりの作る喜びを見つけて、
厳しい状況を乗り越えてくれるはず。
そんな確信を持てるレポートを、
このプロジェクトに関わってくださった方々が綴ってくれています。
プロジェクト3年めにして、ボクが何か語るより、
関わってくださったみなさんの語ることが増えていることも、
ここから未来を想像した時の希望を感じさせることです。
なにより人口1200名ほどの村、昭和村という希望!
コロナが蔓延する世界と向き合い、
あらためて人はどう生きるべきかなどと考える足元が、
昭和村に続いているってことがうれしい。
震災をきっかけに東北をめぐるようになり、
子どもたちと向き合う仕事を頂くようになり、
自分や家族の生き方を更新して考える力を手に出来ているはずで。
それは、今度はコロナで疲弊した社会に注いでゆかねばならないことだと考えています。
この春は東京や兵庫で子どもたちとのワークショップが計画されていましたが、
すべて延期。
ボク自信、小学生の息子と家に閉じこもる日々が続いている中、
地域や学校で志を共にする人たちと、子どもたちのことに関して情報交換をし続けています。
なんとか、この閉塞感に子どもたちが潰されてしまわぬよう願うも、
直接的な接触が出来ないのであれば、それなりの考えを進めていますし、
コロナが収束した際は、みなさんの必要がある限り、
たとえば子どもたちとデッカい絵を描くことなどやってあげたいなあ〜
震災直後から子どもたちと絵を描いたことで積み重ねてきた経験、
それを必要とする場所に届けてゆきますので、みなさんぜひお声掛けください。
また、昭和村のレポートもお譲りする余裕がありますので、
必要な方はお声掛けください。
今年の昭和村でのセッションでの風景。
去年はまわりの子どもたちのペースに呑まれ、
絵にあまりアプローチしなかった2年生男子。
今年はボクが来る前に、他の子どもたちと色々仕込んで待ち構えていたみたいだけど、
セッションを重ねる中で目論見のタガが外れていったのかな?
気持ちよく筆を振り回している最中、
突然「絵は 自由だなあ〜」と叫ぶ。
そこに居合わせた大人たちみんなで「おお〜!」
ボクは自分のワークショップの中で「自由」という言葉をほとんど使わないはず。
それを子どもたちに与えてしまうのがどうも面白く無く、
しかし、子どもが自分の足で歩み自由のシッポを掴む、
その瞬間の表情が、やはり希望であり未来を感じることなんだよね。
コロナで失われるものは莫大にあるだろうけど、
しかし、それでも焦らず子どもの居場所を守り、
時が来たら爆発的に楽しい現場を作ることで、
次に進むきっかけをみんなで創ってゆけたらいいなと願っています。