2010 年 10 月 31 日 日曜日 3:35 PM 未分類 | trackback |

雨上がりのOnE drop cafe

昨晩は関東地方に接近中の台風14号の風雨の中
神田岩本町へ

１度行ってみたかったカフェ OnE drop cafe で
草食ソフトヒッピー集団(勝手に命名)“ひねもすピクニック”主催のイベント
「こんな夜に 第二夜」

OnE drop cafeという場所の得体の知れぬ力と
ひねもすメンバーの音楽に対するLOVEと
時代の“そよ風”のような後押しと
なにより
出演した小池龍平くんと土生”TICO” 剛さん
WATER WATER CAMEL の音楽
スベテが素晴らしく思えた夜でした


龍平くんのギターと土生さんのスティールパン
美しくエロかったです

大きくとられた窓から見えるビジネス街の殺風景な景色に
台風の雨

そんなん天気こそが有り難く感じた音楽

スティールパンを上手に叩く人は沢山いるけど
人のココロの良いもワルいも引っ括めて音楽にしてる人は少ないよね

土生さんのルードボーイな魂があってこその
音のヒトツブヒトツブのセクシーさ

それをニコニコ顔で引き出し受け止める龍平くんのギター

シンプルで複雑で
もしかしたら日本だからこそ生まれる音楽なんじゃないかと
ボクもニコニコ顔で思いました

このセットでレコーディングの噂もチラホラ
オモシロいこと一緒に創ってみたい音楽に出会いました

WATER WATER CAMELは何度かライブを見ているんだけど
なんだろ？この夜に感じたものは

龍平くん×土岐さんが
ルーツミュージックに軸足を置いた
メローエローなスタイルだったからこそ

それとの対比で
WATER WATER CAMEL の表現の芯のようなモノを
ザラザラとした手触りで感じられたのかもね

日々の何でも無い景色を切り取り
その儚さと慈しみのココロを唄にするってことでは
今の日本に沢山いるシンガーソングライターやバンドと一緒なんだけど

1部と2部に分けて演奏されたLIVEの
特に2部の途中あたりから姿を現したものが
グイグイとココロに入り込んで来る

演奏が朗らかになればなるほど色濃く感じるナニか

ライブが終わったあと
ボーカルとギターのSAIToCAMELくんを捕まえて
その正体はコレじゃないかなと質問
答えは「ハイ」

やはり
いつかガッツリ組んでナニか創ってみたいと思った
ボクにとって時代のど真ん中なWATER WATER CAMEL

それにしても
ブッキングは表現だね！

ボクが自身のイベントを創る時も
まずはブッキング

しかし
ボクの考え得ぬブッキングでスバラしい科学反応を起こした
ひねもすのみんな

そしてその受け皿としてのOnE drop cafe

見渡せば満員立ち見の店内にあって
ひと世代分の溝さえある最年長なボクが
なんとも清々しくも切ないヨロコビに震え
台風一過の雨上がりの神田を
しばらく彷徨うようにして歩き
「東京は優しい街だなあ〜」などと
薄気味悪くココロでつぶやき家路に着いた夜

こんな夜に
ボクと同世代で同業の人とかがね
ヒトリ２人でいいからパラパラっと居たりしたらな

OnE drop cafe の界隈は
若い世代の人たちが古いビルをリノベーションして
カフェだったりアンティークショップだったりギャラリーだったり
そんなんがどんどん生まれつつある場所

一昔前の大阪のカフェカルチャーみたいなのを感じたり
東京の街もローカルの集積であることを再確認
ともかく心地よい刺激を受けるわけで

今までの価値観が人の手により街レベルで変わってゆくダイナミックさは
創作の充分な刺激になると思うんだが、、

まあいいや
人通りの切れた雨上がりの街をヒトリ歩く快感
それだけでも10年は行きてゆけそうだぜ

PEACE!!