11ヶ月


11回目の11日

それから一週間ちょっと
2月19日は「雨水」

二十四節気のひとつ

立春から2週間もすると雪も雨に変わり
お百姓さんは本格的に農作業の準備に入る目安の日

雪を割ってフキノトウやサクラソウが顔を出したりもしますね!

「うすい」
人が自然から手にした豊かな智恵が込められたコトバだと思います

来月の11日は「1年の区切り」と語られてしまいかねませんね

しかし
2月も半ばを過ぎれば「雨水」
3月11日の手前で「啓蟄」
土の中のカエルや虫たちも地上に出て来ます
そして昼と夜が同じになる「春分」と
季節は人の思惑に区切られること無く巡ります

そんなサイクルに智恵や美しさをあらためて発見し
生活の血肉に変えてゆくことは
愚かな価値観を振り回し繰り返して来た人の過ちを
二度と起こさぬための戒めも生むはずです

ただ、
先日巡った東北の土地では
(その時のレポート> http://bit.ly/Ax4pMj )
特に津波の被害に遭った地域を歩くと
ホントにそんな季節が巡って来るのだろうか?と
目の前の現実に自分の想像力が追いつかないでいました

いやいや
そこに暮らす人々、暮らせなくなった人にと、時が止まったままの人々にとっては、
春の訪れなんてものを受け入れる余力なんて無いのではないかと
察することばかり

震災や津波の直接的な被害に遭わぬ土地でも
この冬は津波のような豪雪

日本での自殺者は3万人をはるかに越え
景気回復はさらに不透明
信頼おける国会議員なんかヒトリもいないように思える中
世の中全体でさらなる暗闇にはまり込んでゆくようです

それでも
季節はどうしようもなく巡って来ますね

とてもノンビリとした考えで申し訳なく思うのですが
今年は今まで以上に春の芽生えに心を配り
そのヨロコビを楽しめたらと思います

世の中のなんでもない自然の変化
それが道ばたに生えて来た雑草でも
そこに美しさをみつけ
そんな「小さな気づきのきっかけ」を
人に手渡してゆけたらと思うのです

ボクたちは誰も経験したことの無い時代を生きています

ならば日々のなんでもない気付きの1つヒトツが
未来の豊かさに繋がるのではないかな

被災者支援のボランティア活動は今も求められ続け
義援金はこれからもあらゆる場面で必要になってゆくはず
ボンヤリとした政府の尻を蹴飛ばしてゆくのもボクたちの仕事

そういった1次的な支援の次
ボクたちがやれることは
今の時代の中で未来の豊かさを創造する美しさを見つけ
それをシェアし続けることのように思うのです

絵とか音楽とか
ホントの出番はこれから

ただそれは
苦しい立場に置かれた方でも
自分の力で季節を感じたり
そこに美しさを見つけたりする力を持っているってこと忘れず

決して押し付けにならない表現を削り出し鍛え上た
1人ヒトリの感性の杖のようなものであればなあと思います

特にコドモたちは発見の王様だよね

そして自分で何か発見したヨロコビは
一生の宝物だよね!

なのに
なんでもかんでも先回りして
感動までも説明して与えるようなことばかり

実は
311巡る発言や表現の多くに
上から目線を感じてしまうボクです

もしくは
ユックリ時間をかけなければ答えに至らぬこともあり
その見極めも無しに先回りした表現をグロテスクに感じることも

東北の人たちは
ボクらが思っているよりずっとしなやかでクレバーな人たち
今元気でいられる人にはスゲー可能性を感じ
きっかけがあれば何かを成す人たちだと思った

そんなことを旅先でなによりボクが気がつかされた
そういうこと1つヒトツがヨロコビであり
ボクが生きて行くための本当の財産だって思います

2012
0211
PEACE!!

今回アップした絵も
なにか使い道があれば使われてみてください

*以下
311以降、ボクが最も共感する考えで行動しているASA-CHNAGのインタビュー
http://www.tetoteonahama.com/feature/superlocal/asachang/

よかったら目を通されてみてください

コメント / トラックバック 2 件

  1. サラ より:

    アミイゴさんの「東日本大震災」の被災者や被災地への温かいお言葉に
    元気を頂いたり、共感しています。
    ありがとうございます。

    被災地に来て頂き、たくさんの皆さんの現状を見て頂き、
    支援ということばかりではなく、自然の猛威はいつ何時
    何処で起こるかもしれない。
    皆様のお住まいでの危機管理を強化したり、家族の絆を深めたりなど、
    生かして頂きたいと思います。

    「私は元気だから、心配しないで下さい。」と話す沢山の被災者。
    その言葉の中に、どれだけの思いと悲しみと心使いが含まれていることでしょう。
    涙が出ます…。
    アミイゴさん、いつもありがとうございます。感謝します。

  2. amigos より:

    >サラさん。
    >「私は元気だから、心配しないで下さい。」と話す沢山の被災者。
    そんなコトバを現地の空気を吸いながら身に染みさせる、
    そしてまた東京で「変わらず」自分のやるべきことをやる。

    そんな今までとはまったく「変わった」世界の中で、
    自分をより良い方に「変えながら」生きることで、
    なにが来ようと「変わらぬ」価値観を創ってゆくのだと、
    日々教えられております。

    大切なお言葉を届けてくれて
    ありがとう

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