純情で悪いか!
街好き人ったらしフェス「青山純情商店街」
青山CAYでの5日間を無事に終えることが出来ました!
ご参加のみなさん、ご協力のみなさん、ご出演のみなさん、
どーもありがとうございました!
初日はバロンくんと奇妙礼太郎さんの2マン
「ハートスランプ二人ぼっち」というタイトルそのままに
素っ裸な唄の表現の現場を生むことができました
バロンくんには大道芸的要素を封印
歌い手として男前な部分でステージに立って頂くよう提案
ウクレレと唄だけの表現だけど
その世界観の深さをあらためて確認
この経験はいつものボードビル的ステージに
確実に活きてゆくんだと思いました
しかし、彼が声を張り上げれば張り上げるほど
深い静けさを感じてしまうのはボクだけだろうか?
そんなことは
奇妙礼太郎×軽妙バロンの組み合わせだからこそ
際立って感じられたように思います。
2日目は「夕暮れニーヨンロック」
SASAKLA & ビューティフルハミングバードの唄で
青山から東京近郊まで
東京で暮らすということのイマジネーションを深める現場
SASAKLAはベースに伊賀航をしたがえ
CAY史上最も小さな音で演奏したんじゃないだろうか
ともかく唄のラインがスムースで
その背景を伊賀さんのベースラインがさらにタイトにスムースに
一瞬も飽きること無く
穏やかだけどROCKを感じさせるステージを魅せてくれました
そう出来たのも
SASAKLAの後にビューティフルハミングバードという
大きな幹がそびえてくれてるからだね
最後に全員で唄った2曲の美しさ
それは東京の最も良心的な風景を感じさせてくれるものでした
オモシロいのは
ネット上ではこの日の情報へのアクセスが
ダントツに多かったってこと
これはこれからボクがどんなものを創り
どんな人に届けてゆくべきなのか
その方向性を逆説的に決定づけてくれたことになりました
3日目は「エレガント&パンク」
とんちピクルスとacoustic dub messengersの組み合わせが決まった時
とんちさんが口にされた言葉をそのまま使用
実際に生まれた時間も
まさに言葉通りのものでした
アコダブと出会って18年
とんちさんとも10年
その間ボクが歩いてきた道そのまんまの
表現の風景が現れたはずです
演奏終了後の出演者もお客様もスタッフも
すべての人の突き抜けた表情がうれしかった
3日前の予約が2名
当日お昼までで20名
フタを開けたら満席
そう
いつもそんな道ばかり歩いてきたぜ
ったく!
さて
「マンタッチ音頭」に出会ってしまったみんなが
これからの未来をどう生きるか
それを確認してゆくという仕事がひとつ増えたなあ〜
今回は5日間を通して
「ステージや照明がキレイ」という言葉を
お客様から頂きましたが
これはもうCAYという現場の底力
主催の大形純平くんやCAYのスタッフのみんな
ありがとー!
4日めは「ら・ら・ら森の音楽会」
昨年夏に森の中で録音された“ら・ら・ら”のアルバムのレコーディング再現LIVE!
なんだけど
ボクの裏テーマは
mueさんのLIVEを「コンサート」とは違うカタチで感じたい
いっそ踊ってしまいたいなんだけど
CAYの中心にステージを組み
それをお客様が囲むというカタチにして
こうすることで
演奏者とお客さんが同じ音を共有することが出来る
いわば「宴会」のようなものだね
そうしたことで
ジャンベの奈良大介さんの圧巻にして自由なソロコーナーが生まれたり
息子さんで小学4年生のジューキくんがジャンベで参加した時など
そこにいるスベテの人が親戚のおじちゃんおばちゃんになってたはずだし
コイケ龍一さんのカリンバの音色は
1本の樹のように枝葉を絡ませて伸びてゆくように見えたし
で、
最後はほんとにみんな立ち上がって踊ってしまったよね〜
そして
あらためてmueのグルーヴ感は東京の宝だなあ〜と
今回1番始めに発想したライブだったけど
やってよかった〜〜!
で、最終日は「高円寺ミドル級サタデーブルー」
キングジローという45歳のブルースマンをCAYのステージに立たせたい
ブルースでCAYを満席にしたらオモシロいだろう!てね
そんな一心でボガルサからの付き合いのイトウダイくんを焚き付け
結果、満席までいかなかったんだけど
しかし!ジローくんもダイちゃんも、
ダイちゃんから「高円寺のドブネズミ」と呼ばれてたハーモニカのタケくんも
ドラムのカズくんも、紅一点のギタリスト&シンガー ヤンフレンジーちゃんも
世界のレジェンドが上り続けたステージにしっかり爪痕を残してくれました!
なんつったって
この日のリハが始まるまで
こいつらが何者なのか知ってたのはオレだけ
しかし
バンドの1音めが鳴ってジローくんが唄った瞬間から
CAYのスタッフはジローくんのファンに!
青山の腹をよじらせた名曲
“コンクリート流出事件ブルース”
ほんとうのことを唄ったら
メジャーにもメディアにもあがれるはずはなく
しかしこんなオモシロいことはなく
だったらそれを守って行くのはオレたち!
またやろう!
CAYでは出演者へのまかないが大皿でガツッと出されるのだけど
今回ボクの分だけはプレートで
今回の5日間
出演者のだれもが有名なってわけではないし
ネットで情報をさがすのさえ難しい人もいたけど
でも「オレが好き」という基準だけで
5日間のLIVEを創りました
それはボクの孤独や狂気も受け取りやがれ!
みたいなものであり
それはその受け皿となったCAYの底力があってこそ
カタチになるものでした
そしてそんなスベテは
やっぱ人の力なんだよね
そんな1人ひとりからも
こんな時間を誰に向けて創るのか
明快に教えてもらったはずの5日間
最後の1曲がダイちゃんの唄う
なるほど、この曲か。
ボクらは何がどうなろうと
踊り続けるし唄い続ける
で、
もう一度だけ叫んでおく
キングジローー
カッケーーー!!
2013
0302
PEACE!!