情熱

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かまくら春秋社発行の「詩とファンタジー」秋栞号で絵を1点描いています。
「人を好きになって」という詩の世界に添える絵。
見開きでA3という空間で真摯な言葉とコラボレーションしています。

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昨日届いた本誌では、
特集「佐藤春夫の殉情」で佐々木吾郎さんが

20篇の投稿詩には
北見 隆さん、雨宮尚子さん、信濃八太郎さん、ワタナベモトムさん、クマアヤコさん、井筒りつこさん、あずみ虫さん、
福田利之さん、山口はるみさん、山田詩子さん、宇野亜喜良さん、西田知末さん、原 マスミさん、味戸ケイコさん、
ささめやゆきさん、網中いづるさん、小谷智子さん、高田美苗さん、須川まきこさんが描く絵が
A3の大きさにレイアウトされ、迫真の詩とファンタジーの世界を構築。
その一番最後にボクの絵が載せられたページあります。

そして、
表紙をめくったトビラには、やなせたかしさんの“編集前詩”が
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送られてきた本誌に添えられた編集部からの挨拶文は、
「本誌完成の前日にやなせたかし先生の訃報が届きました。」
という一文から始まり、
本誌責任編集という立場であったやなせたかしさんの想いを
後世へのつないでゆくとの意思が書かれていました。

本誌には巻頭の“編集前詩”の他あと2篇、
やなせたかしさんの詩が収められています。

それは表現に生き
人を育てることに尽力されてこられたヒトリの人間の
じつに清々しくも美しい遺言状のようでありました。

このような贅沢な本を季刊で発行し続けることは
並大抵のことでは無く、
しかし、毎回妥協することなく情熱が注がれて生まれる
ものすごく特別なものなはずです。

それが1050円で買えます。

宮崎駿さんが「もうファンタジーは創れない」と語った2013年
ぼくらはやなせたかしさんという星を失いましたが、
しかし、先達の情熱はボクたち1人ひとりに手渡されていますね。

みなさんぜひ本誌を手に入れ
やなせたかしという人の人生に触れてみてください。

昨日はもう1冊の本が届けられました。

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「イラストレーションズBook」(バイ インターナショナル刊:2800円)

ボクも講師としてお声かけ頂いたことのある
大先輩イラストレーター峰岸達さん主催のイラストレーションスクール
MJイラストレーションズの精鋭93名の絵が詰まっています。

ページをパラパラっとめくって愕然!
「こりゃ負けてられねーぞ!」と思わせる作品ばかり。

そして、やはりこんな1冊をカタチにすることのご苦労、
その情熱が熱っつ熱で感じられます。

こう見えてボクは、収入のほとんどをイラストレーションで得てきました。
そんな中で身にしみて厳しく感じる、昨今のイラストレーションを取り巻く環境。

仕事の現場として縮小を続けているイラストレーション。
しかし、下の世代からは次々と力と情熱を持った人たちが現れてきています。
今はそれがとても心強いことだと感じています。

そんなムーブメントがさらに生きたものとして育ってゆくには、
絵を活かす新たなフィールドを探りつつも、
これからもボクがヒトリの作家として真摯な態度で描いてゆくことしかないなあ〜と。

そういうことがどんなに遠回りに思えても、
ズルい気持ちはすぐに絵に表れてしまうしね!
そもそもこういうことでショートカットできる道なんて無いよな〜

うーーーし!

ということで最後にもうひとつ熱いものを。
ボクの参加しているイラストレーターの作家団体
東京イラストレーターズソサエティーの『第11回TIS公募 受賞作品展覧会』が
青山のGallery 5610で10月30日まで開催されています。
詳細クリック!> http://www.tis-home.com/news/第11回tis公募-受賞作品展覧会
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昨晩はそのオープニングパーティ・表彰式

ここもやはり若い情熱の現場。

個人的に好きだな〜と思った作品が多かった今回。
展覧会の運営の多くは、現役バリバリのイラストレーターの方が、
忙しい時間を裂いて開催している展覧会でもあります。

イラストレーションを志す方はぜひ足を運ばれてみてください。

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しかし、昨晩は多くのイラストレーション関わるみなさんと話をしたなあ〜

ボクはとってもマジな話か、極端にクレージーな話かしか出来ないのだけど、
昨晩はそのどちらも徹底的にやったような。。

気がつけば朝だったのだけど、
やっぱみんなとっても厳しい現実に立ち向かって、
よーくやってる人たちばかりだぜ!

なにはなくとも、
20年、30年、40年って続けてゆくことはデカい!

そんなボクは、やなせさんがお休みになられた歳まで、
あと、ひえ〜〜
やれることは沢山だー!

ということっすね!

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