土曜の朝と日曜の夜の音楽。


アンドプレミアムのウエッブで3月中の毎週金曜日に
音楽にまつわるショートエッセイ2本を発表してゆきます。
> 土曜の朝と日曜の夜の音楽。
> https://andpremium.jp/music/

今の世の中を覆う不穏な空気の中、どうしようもなく響くごくパーソナルな曲を、
朝や夜をピンポイントで捉えるでなく、
時の流れの中の3分間だか5分間だかの風景として絵画的に描けたらいいなと考えています。


皆さんと共有したい曲をマニアックに陥ることなく選んでみますので、
「この曲知ってる!」と思われても、
2020年3月だからこその物語の一部としてあらためて楽しんでもらえたらいいなと願っております。

息子の学校が休校になったので。


2020年3月2日(月)
息子の学校が休みになってしまった3月。
花の絵でも描いてゆこうと、
今日はベランダに置いてある鉢植えの小バラを描きました。
こんなんだけど、ちょっとでもホッとしてもらえたらいいな。


2020年3月3日(火)
息子の学校が休みになって2日目。
しょうがねえ、花の絵でも描くかとベランダへ。

すると家の前をガヤガヤ歩く近所の中学2年たちから「お!アミイゴ!」と声をかけられる。

呼び捨てはやめろ!と笑顔で返す。

サマーキャンプ今年も行きます!と中2たち。

食事中に黙ってるとメシが不味くなるから会話してくれと手を振りながら俺。

足もとのプランターからひょろっと伸びた茎にチョコンと咲いてたイチゴの花と目が合い、
なんだか中2っぽく可愛く思えたので一気描き。

コロナは断ち切るが、良きマインドはしっかりインフルエンスさせてゆきたね〜


2020年3月4日(水)
息子の休校3日目、福島県奥会津の昭和村のかすみ草を描きました。

息子がタブレット学習する隣で「今日は寒いね〜」なんて言いながらイラストレーションの仕事。
なるほど、息子が暖房と冷房のスイッチ押し間違えていたみたい。

昭和村は夏秋のかすみ草の出荷量日本一。
冬に積もった大量の雪を雪室に溜めて、夏場に出荷するかすみ草の品質管理をしているそうです。

雪が極端に少ない今年はどうなるのだろう?
そんな心配をクーラーで冷えた部屋で巡らせていたのでした。


2020年3月5日(木)
息子休校4日め。
近所の八百屋の前に咲くボケの花を描きました。

朝から小4男子とコーンフレーク食いながらミルクボーイの動画見て呑気に笑っていたら、スマホアラート。
うわ!仕事の打ち合わせ、、
午後2時で勘違いしてたが、今から35分後にお茶の水でとな!

息子に「すぐ帰るからやることやっとき!」と吐き捨て家を飛び出る。

駅までの道の途中に八百屋。いつもは立ち止まって見るボケの花だけど、
今日は俺がボケです。

が、絵はなんだか色っぽく描けたぜ。


2020年3月6日(金)
休校5日め。
息子が生まれたばかりの10年前の冬から春に変わる頃、
雪を割って花を咲かせたサクラソウを描きました。

小さく生まれて、三か月ほどNICUで育った息子が退院できたのが3月3日。

零れ種から発芽し雪の中から顔を出したサクラソウの凛々しさに、
世の中どうであれ春は来るのだなんて思っていたな〜。

なんて朝からシミジミしてると、休校5日めの息子は朝からグダグダ。

しかもオレがトイレに入っている隙にゲームを始め、
姑息にもトイレのオレの様子を探りにまで来て、俺と目が合いしどろもどろの小4男子。

ちょいキツめに今日は何をやる予定なんだ?と問うと、
やはり後ろめたさがあるのだろう、情けないツラでベソをかきはじめる。

やれやれ、わかるよ、俺もお前の歳の時はグダグダだった。
しかもいきなり学校休みじゃなあ、かわいそうだとも思う。

が、やることやっとけ!

夕方には息子の矯正歯科へ。
渋谷の街を越え2キロ半ほどの道のりを歩いて行ってみた。

家に閉じこもっていた息子は、ともかく走る、走る。

これなら感染リスクゼロだろうと、俺も走る。

色々大変もあるが、楽しいこともそれなりにある、
雪割りのサクラソウから10年めの金曜日。


2020年3月7日(土)
息子の学校休校6日め。
昨日の夕方に息子と一緒に見上げた渋谷区ご近所の紅梅を描きました。

そうそう、下ばかり見てたら具合悪くなるよね〜と、
無理してでも嘘でもいいから上を向いて歩いてみたわけです。

で、休校になった日から何か続けようぜ!と、一緒に毎日サッカーのリフティングの練習。
が、カリッカリに痩せた小4男子くんのスキルアップは一歩一歩の積み重ねでしかないね、、
失敗、失敗、失敗の連続。

いつのまにか俺がリフティング出来るようになってしまっているのご愛敬として、
もしかしたらこんな時間は2度と持てないかもなと、
家の前の道をあっちこっち転げ回るボールを追いながら、今という時について考えているのです。

で!もしかしたらリフティングのコツを掴めるんじゃないかと、
ケン玉の剣に玉を刺すヤツをやらせてみたら、
これもなかなか決まらず、半日カツンカツンと失敗の連続。

しょうがねえ、絵を描かなくちゃとアトリエに入っていると息子から電話。
「今、剣に刺せたよ!」って。

ありゃ、なんでこれだけのことに感動できちゃうんだ??俺、、

ほーんと、コロナなんかに負けてはいられないんだから。

手洗い、うがい、咳マナー、そして

この絵の使い道思いつく方は使ってみてください〜

Hand washing, gargle, cough manners, and

洗手,漱口,咳嗽時要小心,and

こちら↓A版の画角で作ってあります。

107ヶ月め


今日は2011年3月11日から3,260日
465週5日
8年11ヶ月
107回目の11日です。

去年に続き福島県奥会津の昭和村に滞在し子どもたちと絵を描くアトリエを、
今年は「アトリエしょうわのこども」と名付け開設しました。

2月4日から9日までの6日間をセッション1とし、
ここまでの作品の一部はアトリエとして利用した昭和村公民会で展示。
2月27日から29日の期間では、発表会も含めたセッション2を開催します。

震災後の東北をアートの力で元気にしてゆこうと試み”福島藝術化計画 × ART SUPPORT TOHOKU – TOKYO“の一環として、
3年前にお声かけいただき、今年で3度めとなる子どもたちとのセッション。
同じ場所で同じ子どもたちと、お互い1歳づつ年を重ねた再会は豊かな発見の現場となりました。

いつもは学童保育の現場として使われている公民館の一室を、
ボクが絵を描くアトリエとして使い、
そこに学校を終えた子どもたちがやってきて、宿題をしたり遊んだり絵を描いたり。
そんなコンセプトは去年と同じ。

昨年以上に考えたこと。

・子どもたちがいられる場所であること。
・子どもに「子どもらしさ」を先回りして求めない。
・子どもに「自由」を与えるのではなく、子どもが「自由である方」に向かってゆける現場であること。
・自分の知らない昭和村のことは子どもに教えてもらう。
・アートや藝術を教えない。(求められたら技術は伝える)

今回あらたにお願いされたこと。

・未就学の子どもたちと遊んでください。

・”からむし博物館”を利用したワークショップを考えてください。

今回ボクから提案したこと。

・昭和村の伝統的な食べ物を作って食べて描いてみたい。

以上、
これらは達成目標じゃなくて、
『この道を子どもたちと歩いっていったら何に出会うかな?』みたいなもの。

「こっちに行ってみよう」と呼びかけるけど、
その先を決めるのは子どもたち。

オトナのボクは子どもが見つけたものを一緒になって驚いたり楽しんだり。

ただ、子どもが危険に直面したり不条理な暴力が発生したら、
オトナの責任を発動させる。

そんな感じ。

で、
裏テーマ。

・子どもたちによる昭和村のブランディング

子どもたちが描いたものから『直感的に昭和村の楽しさに触れるもの』作れたら、
面白いよね〜〜!

というワルダクミ。

もちろん、望む通りのものばかり生まれるはずもなく、
脱線と失敗の連続。

が、その脱線と失敗がオトナの思惑を遥かに超えた豊かなコミュニケーションを生むのだから、
面白くて仕方ないのだ。

その昔、山に囲まれた日本有数の豪雪地帯ゆえ、
冬の間は自給自足が常とされた昭和村。

1950年代の5000名弱の人口をピークに、60年代の高度経済成長期から今に至るまで、
ゾッとするほどの加速度の人口減を経験した、現在人口1200名の自治体の昭和村。
(今回村の人口推移の年表を見て、毎年100名、200名と人口が減った過去を知り
 「おお、、」などと実際に声を上げてゾッとした俺っす)

過疎化と住民の高齢化に対し、危機感を持って生まれた新たなる産業としてのかすみ草栽培。

そして、
伝統農法であり伝統技術でもある”からむし”の生産を継承し、村を外部からのマンパワーで活性化させる、
村に一定期間滞在しからむし織の技術習得が行える“織姫体験生制度”

村の未来を創造するべく、オトナは確かな尽力を重ねてきた。

それを受け継ぐ子どもたちは、そうしたことにどんな名前を与え、
どんな色彩を与え、そんな形へとブラッシュアップさせてゆくのか、

もしかしたらボクなんかよりずっと多くの新鮮な情報に触れているかもしれない子どもたち、
その子たちの一瞬一瞬で見せる表現は、やはり新鮮で、ワイルドで、美しくしい。

その一瞬一瞬ていうものこそ、言葉にして伝えてゆくべきことなんだけど、
それはセッション2が終わったっら、今回生まれたもののその後の姿などとともに、
丁寧にまとめてゆけたらいいなと考えています。

ただ、セッション1を終えて確かな手応えとして感じていること、
去年と比べて、子どもたちも、それを見守るオトナたちも、
コミュニケーションのあり方が豊かなになってるなあ〜

それは2度めによる「慣れ」もあるだろうけど、
でも、去年子どもたちと一緒にやれたことが、
絵を描く際の子どもたちの会話の中に確かに生きているのが感じられる。

てか、絵を描くことがもはや会話のようであることが、
ほんと素晴らしいぞ!しょうわっ子2020。

震災があって意識してやってきたことが、
目の前でよくわかる形として見えたこと。

2年連続のチャンスをいただけた昭和村やプロジェクト関係各位に感謝。

人口1200名の村が日本のトップランナーの躍り出る可能性、
あるぞーー!!

では昭和村、「アトリエしょうわのこども」セッション2で〜

武漢 加油!


新型ウイルスの蔓延が早く終息しますように。