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THKドローイング_SHIOGAMA2013

2019 年 3 月 27 日 水曜日

2013年2月に宮城県塩竈で出会った方から頂いた手紙をもとに、
再び歩いた5月の塩竈を85枚のスケッチを描きました。

今回、塩竈市杉村惇美術館での展覧会に開催するにあたり、
コトリンゴさんにこのスケッチに添えるピアノ曲の作曲を依頼。
ご自宅のピアノで演奏された曲を添えた5分40秒の映像作品を制作し、
展覧会の会期をとおして流し続けました。

塩竈で展覧会を開催することは、ボクにとってとても重要なことで、
しかし、そこには少なからずの恐れもあって、
ヘタれたボクはコトリンゴさんという同時代を共にする才能を頼ったってことです。

なぜ塩竈で展覧会をしなければいけないのか、
個人的な話を聞いていただいた上で創っていただいたピアノ曲は、
そのまま6年前のボクの塩竈での足音のリズムと重なり、記憶のBGMとさえ呼べる仕上がりでした。

コトリンゴさんのご自宅のピアノで録音された曲は、いつもの彼女の仕事からすると「荒い」とのこと。
しかし、いつもの仕事とは違ったエモーショナルな揺らぎを感じられた演奏に、
彼女のこれからの活躍がさらに楽しみに感じられたボクです。

そうして展覧会にひとつの芯が生まれたことで、
3月11日を目の前に不安になりがちなこの時期、心穏やかに絵や空間に向き合うことが出来たと、
少なからずの方が言葉にして伝えてくれました。

そしてボクは、そんな曲の肩越しから見た塩竈が、さらに美しく感じられてね〜!
ほんと、お願いしてよかった。

ありがとう、コトリさん。

展覧会最終日、都内のスタジオから駆けつけてくれてビックリ。
東京にトンボ帰りしてくれたコトリンゴ、男前だぜ!


今回の塩竈の展覧会では、塩竈のポータルサイト”クラシオ”の取材を受けました。
LOVE FOR SHIOGAMA
http://kurashio.jp/archives/10709

展覧会開催に至る経緯など、難しいテーマだったと思いますが、
シンプルに綺麗にまとめていただき感激です。

取材してくださった方は、震災があって大変なこともあったが、
塩竈の外の人とたくさん知り合うきっかけにもなったと。

誰をチョイスし、語られたことのどこにフォーカスするのか。
それをどんな口調でもってシェアしてゆくのか。

ボクが何を語ったかってこと以上に、
地域のポータルサイトから発せられる『自分たちで未来を創造する意思』みたいなことこそ、
読み取ってもらえたらいいなと思います。

震災の悲劇と並走しているからこそ問われる柔らかなマインドの編集。
それはある意味、今の日本の最先端の発想に触れられるってことでもあるはずです。

塩竈のみなさん。もしくは東日本に暮すみなさん。
ボクが出会った美しい街、そこにどんな色落としてゆくのか、
一緒に考えてゆけたらいいなと願っております。

78ヶ月め

2017 年 9 月 11 日 月曜日


今日は2011年3月11日から2,376日め
6年半
78回目の11日です。

8月11日からあっという間に1ヶ月が過ぎてしまった印象の今年の夏。

8月13日、毎年この時期に足を運んでいる、福島県いわき市の豊間に行ってきました。

防潮堤とビーチの整備が済んだ薄磯は、多くの海水浴客がいて、
『あの日から6年5ヶ月後の夏』という確かな時の流れを感じました。

もっとも、海から顔を転じた津波被害に遭った場所は、
かさ上げ工事などは進んでいますが、人の生活が戻ってくるのはこれから。

これからこの土地で必要とされるもの、例えば絵だったらどんな仕事ができるのか?
想像力を働かせてみました。


今回は福島の地元新聞「福島民友」の記者さんと待ち合わせて、
絵本「とうだい」の作画の話をしたり、震災から後の活動について話をしたりもしました。

震災前のこの土地を知る記者さん。

震災後にこの土地を知り、復興の経緯を見てきたボク。

お互いの記憶のすり合わせをして、
お互いの違いも共通するものも交換出来たことに、
6年5ヶ月の時の意味を感じることができました。

防潮堤が完成に向かうにつれ、海の見えなくなってしまった豊間。

震災前を知る記者さんはそのことを「仕方ないことだけど寂しい」と語ります。

ただ、なだらかに土の盛られ、植林の行われる防潮堤の景観は、
宮城や岩手の沿岸部で見た垂直で巨大なコンクリートの景観と比べたら、
柔らかな未来の風景を想像出来るもので、

引き続きこの土地を訪れ、どのような人の風景が育って行くのか、
確認し続けてゆこうと思いました。

今回はいわき駅のひとつ手前、湯本駅で降りて海を目指して走ってみましたが、
相変わらずいわきは陽の光が力強く、目にする花が美しい。

ささいなことかもしれませんが、ボクがいわきに「また行きたい」と思うのは、
そんなこの土地の方々の花を愛でる気持ちに触れたいと思うからかもしれません。

花に人を見るボクです。

いわきに行った直前で、熊本の天草を取材していた今年の夏。

天草の沿岸部に残される昔ながらの美しい景観。

東北の太平洋沿岸部でその多くが失われてしまったことを考えると、
どうにも愛しいものだと、
取材には天草市の職員さんがアテンドくださるのですが、
彼らの「見てもらいたい」天草とは違った視点で、
天草の魅力に取り憑かれていったボクです。

「それ、そんなに魅力ありますかね?」なんていう市の職員さんたちに対して、
いちいち泣き出したい気持ちになりながら「素晴らしいです!」ってね。

東日本を知るからこそ見える天草。

その魅力が未来に生きるものであってくれたらなあと心から願い、
今取り組んでいる仕事の絵を描いています。

そんなボクの考えを裏付けてくれたのが、
8月20日21日とお邪魔させてもらった飛騨高山の街。


展覧会とワークショップ開催のためにうかがったのですが、
電車を降りて空気を吸って、すぐにこの土地が特別な場所なのだと分かるような感覚。

富山と尾張や三河を結ぶ交通の要所で、
林業や養蚕など盛んに行われ、それなりに豊かな土地であったはずですが、
戦後の高度成長期にある意味取り残されるも、
70年代に入るあたりで観光で生きる道を明快にして、
今はミシュランのガイドに載るほど「日本の行くべき場所」と認識され、
多くの観光客を集めるに至っています。

ここ数年津波で失われた東北太平洋沿岸部を巡る共に、
津波で失われなかった会津若松なんていう街にも出会うようになりました。

さらには広島の尾道や大分の日田のように古い町並みを残す街。
そして天草、飛騨高山。

そんな場所の魅力は、古いものが残っているから素晴らしいのではなく、
良いものを残してゆこうという人の気持ちこそが美しいのだろうと思えた今年の夏です。

上に掲げた土地の一部は江戸時代に天領であったことで共通しますが、
それ以上に
太平洋戦争の際に無差別爆撃のような空襲を遭わなかった土地であることで共通します。
(天草も尾道も一部で空襲があったのですが、、)

日本が喪失の中にあるなか、街は残った場所。

ボクのつたない想像でしかないのですが、
こんな街で生まれ育った方は、戦後から高度経済成長期、バルブル世と、
日本が激動を繰り返す中、それでも心に優しさのようなものを内包させ、
人の作ってきた良き風景を残して行くことに使命感も抱き、
今の時代に、人に癒しを与えられる場所を守ってきてくれたんだと思っています。

東北の沿岸部で進む復興の中に、
こんな街の過去から今へと育まれてきた優しさのようなマインドが反映されたらいいなと。

高山も天草も尾道も日田も会津若松も
ある意味日本の最先端の場所として再認識されると共に、
各街通しで交流を深め、その魅力を東京(中央)とは別の価値観で深めてゆく。
そんな輪の中に被災し復興を目指す土地の方が自然と混じってくれてたらいいなと。

個人的に、それぞれの土地の方と仕事をしてゆくことがあるはずなので、
ボクは絵をもって人と人の架け橋となってゆけたらいいな。
です。

「あれから5年♪」リクルマイ「きたぐにのはる」

2016 年 2 月 28 日 日曜日


昨年作った岩手県宮古のスケッチムービー。
リクルマイさんが「あれから3年」を「あれから5年」と歌い直し、
公式のPVにしてくれました。

「あれから5年」を前に、2年分のテンダネスが醸された唄。
正直、去年描いた絵が負け始めてる印象だけど、
しょうがねえ、
ボクもさらなるテンダネスを風景から感じ取ってゆくしかない。

こうやって表現者同士で質を高めてゆくことも、
2011年3月11日以降意識してカタチにしようとしていること。

ともかく!
東日本大震災以降もっともリアルなフォークソング
リクルマイの「きたぐにのはる」
みんなの人生の伴走者にしてください。

「Thank you & I love you」

2015 年 10 月 27 日 火曜日

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MOMOcafe合唱団4thアルバム「Thank you & I love you」
そのCDパッケージをアートワークを担当しています。

*MOMOcafeサイトでのアルバム紹介ページ
http://bit.ly/1Gvd7Sp

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「オザケンの曲をみんなで歌う」
そんなコンセプトで始まったMOMOcafe合唱団

2009年に1stアルバムを出して、
「オザケンかあ〜、」みたいな距離感で見てたんだけど、

2015年の年の1月に「ジャケの絵を描いて」と
主催の金子純子さんから電話をいただいたことは、
とても自然なことであるんだと思いました。

音楽が売れなくなった時代
東日本の悲劇と向き合った経験
格差の隙間に取り残されているような日々の実感
COOLなものがCOOLなるもに侵食され失われつつある今
などなど

好きな歌うたって録音して
かっこいいジャケ考えて
好きな人に聞いてもらおう

そんな発想は当たり前じゃないかなってね。

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オザケンだけじゃなくて、
原田郁子さんの曲がカヴァーされてたり、
クラムボンのミトくん作曲の唄が入っていたり、
鍵盤マイスター鈴木潤さんがガッツリアレンジしてたり。

金子純子さんのぶっ飛んだジャケイメージを、
ぶっ飛んだデザインに仕上げたのは長宗千夏さん。

最終的なジャケの組み立ては合唱団メンバーの手作業。
でもって、タワレコでもamazonでも流通。

MOMOcafeマーケットではDVD付きだって!
https://momocafe-tokyo.stores.jp

もちろんTシャツやエコバックとかのグッズも作るでしょ!

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いやいや、PVだって手作りだぜ!

ってね、
PUNKだなあ〜

で、合唱団の女子たちが、
「オシャレ」ていうより「健気に真面目」て印象なのが、
やっぱ2015

11月に入ると
下北沢あたりで色々やるみたいだから、
http://momocafe-tokyo.tumblr.com
まずはそんなアクションに触れた上で、

個人的に「いい仕事出来た!」と納得の
カッケーCDジャケに出会ってもらいたいです!!

ジャケをめくってもらうと
ボクにとっての「Thank you & I love you」とは
なんてアンケートへのアンサーが
顔を蛍光ピンク色に染めたようにして載ってたりするしね〜

「聞くドローイング」10回め

2015 年 8 月 10 日 月曜日

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「聞くドローイング」10回め
2015年8月10日午後2時30分頃 渋谷区西原のカフェで
アメリカに定住権を持ち、アメリカと日本を往復する生活の中、
今は大阪の商業施設のディレクションを手がける
デッドヘッドな52歳男性に「聞く」
+++

「be kind」

この前行ったグレートフルデッドのライブは、
この言葉で終わったんだよね。

アメリカでも優しさを求める人たちが生まれていて、
で、日本に帰ってくると東京でも大阪でもみんな優しいし、
みんな「優しくなろう」としているのが感じられるのが今じゃん。

それはやっぱ日本のいいとこだから、
たとえば戦争に「反対」を言ってく中で
あらたな争いを生んじゃったらダメだなわけじゃん。

こういうことって、
60年代に生まれたカルチャーが継承されてきた中で、
今それが当たり前になっただけのことで、
そういう文化の流れを切ってしまってはいけないよね。

アメリカで「be kind」を求める人たちも、結局は一部の人で、
格差の問題とか人種間の問題とか報道され続けてるってことは、
それだけ社会に問題あるってこと。

大統領候補に共和党からトランプみたいな人が出てきて、
それなりに支持されちゃうとか、危ないなあと思っちゃうよ。

(でも、アメリカの大統領選挙は、個人のオピニオンが分かりやすく、
大統領選挙ごとに国のアイデンティティーを考えられていいよね)

そうだね、日本は選挙の方法が良くないから、
政治家をちゃんと選ぶのが難しいよね。

でも、東京はいいよね。
東京のコミュニティーはしっかり小さくまとまってるじゃん。
こういうのは大切にしてゆかなくちゃだよね。

あと、
海外から日本を見てる人がみんな言う問題は「少子化」だよね。
そこをどうにかしなければ、

税収とか社会保障の部分で国として成り立ってゆかないから、
移民を受け入れるしかなくなるわけだけど、
そうしたら今なら排斥の動きが出てきちゃうでしょ、
その辺、日本は外国人慣れしてないからね。

(アメリカは州によって日本の消費税にあたる売上税の税率が違うことに)

日本もそうしちゃったらいいのにね。
東京が消費税10パーセントで、埼玉が3パーセントとか、
災害があったからその年だけ消費税上げて対応するとか、
いろんな必然で変えてゆけばいいのにと思うよ。

+++

ほとんど音楽の話ばかりの中で、
ポロポロこぼれてきた話を拾い集めた感じ。

とても早口でしゃべる人で (ボクがそう言うのだから、かなりのもの!)
語ったことを正確に記憶できてない部分もあるけれど、
「be kind」という言葉に出会えたのが嬉しかったなあ〜。

「優しく」と言うと、
日本ではゼロ年代を代表するキーワードのだったはずだけど、
「癒し」なんかとともに
かなり利己的な臭いの強いものに変質してしまった印象。

10年代でこの言葉を使う場合、
「寛容」とか「シェア」とか「聞く耳」なんてことも
コミュニケーションの質を表す言葉を内包しているように思います。

be kind

この言葉、しなやかにたくましく育ててゆけたらいいね〜