peaceな樹の下で
10月25日は高崎の洋服屋 peacetree の HAND SHAKE LIVE vol.7
この秋に開店5周年を迎えた peacetree という店名の由来にもなり
この店に関わる全ての人の「待望」にして「大望」のハナレグミのライブを中心に
この店に関わり北関東ローカルに暮らすみんなが力を発揮する現場を創りました。
出演者情報はシークレットで
peacetreeのHPにさえ載せないでの開催
チケットもpeacetreeの店頭のみで販売
開催前も開催後もネット上に情報が踊ることの無かった
この場所に愛を注ぐ人たちによるパーティー
ボクはこのイベントをお手伝いは4回目になりますが
回を重ねるごとに、ここに集う人達の持つ潜在的な力を感じ、
では、
今回のように閉じた状態のライブに
『みんなが聴きたい』というアーティストが東京から来てくれ
『いいね!』で終わる
そんなサプライズのみのパーティーにしてしまわぬよう、
関わるみなさんと創造的破壊のコミュニケーションを重ねてみました。
どんな話をしたかは、
向き合う土地や場所、1人ひとりよって変わってくるものなので、
詳細な説明をすることに意味は無いはず。
ただ、ボクが今まで東京や福岡などでやってこれたことを
さらに繊細に大胆にブラッシュアップさせみんなとシェアできたのは、
この店が5年間の間に積み重ねてきたことが、
豊かなコミュニケーションを交わせる現場を育てていたということ。
5年間とは関わる人がどうしようもなく更新されてしまう長さだけど、
それでも、
関わってきた人たちすべての情熱がボクのケツを蹴り上げ前進させてくれた。
青春の甘酸っぱさなんてものさえ感じられた
豊かなコミュニケーションの現場で幸せに踊り続けることが出来た。
そんな理由をもって、もはや最高の現場!
ひとつどうしてもやりたかったことは、
ハナレグミのpeace tree というシンプルな構造の曲を
peace tree に集う人達とシェアしOurSongに昇華すること。
イベント前夜
みんながそれぞれの力を発揮して現場を造った後
peace tree セッションに参加するみんなと深夜の練習。
憧れの人との共演を前に緊張も興奮もあったはずだけど、
音や唄の交換の喜びは「練習」を創造の時間へと変え
美しい風景をボクに見せてくれました。
LIVEはここから、
もしくは会場設営なんてところからすでに始まっている。
こういうやり方がLIVEのすべてではないけれど、
こういう発想を地方から地方へシェアしていった先で何が生まれるのか?
そんなイマジネーションを働かせ続ける限り、
準備の疲れは親愛なる友人のようにボクと腕組みをし
踊り続けてくれるんだ。
ボクが関わるようになり
ライブとコドモ向けのワークショップがセットになった感じのある
peace tree の HAND SHAKE LIVE
ワークショップだけを目指されて参加される方もいたとのこと。
子育て中の親御さんがちょっとでも羽を伸ばせる場所作り、
日本中で必要とされてるもので、
それを群馬の高崎で育てられていること、ちょっと誇りに感じています。
これは出演者を決めることから発想されてゆくことだけど、
ただ観念的に「お子さんもウエルカムですよー」と語るのではなく
みんなが地域のおじちゃんおばちゃんになり
コドモたちに目配り出来ているのが素晴らしい!
ボクに限れば、
baobabと共にする現場とpeace tree とで
ローカルで必要とされる経験をかなり積んでこれているはず。
(10月3日のbaobab@VACANTと今回のpeace treeでセットになっていたような)
こういった1つひとつも
こういった発想を必要とする土地へシェアしてゆくべきものだと確認。
この日に至るまでのハナレグミとのコミュニケーションは、
そもそもが忙しい永積崇くんに対して
ボクから一方通行なものになってしまわぬか心配しましたが、
きちんと趣旨を理解してくれただけでなく、
その面白さをさらに広げてくれ、
peace tree という樹のぶっ太い幹になってくれました。
永積くん、そしてご理解ご協力いただけた事務所のみなさん、
ありがとう!
「初めまして」から始まったpeace tree リハは
風通しの良いクリエイティブなものであり、
『この夜を越えてなにかが生まれるんじゃないか?』
なんて想像がするのが楽しいものでした。
ここで『ダレがナニをやった』と語るのも野暮なことで、
しかし、
いつか「あの日に生まれたことだよ」なんて
みんなにご報告出来るものを創れたらだなあ〜
いや、作らねばならないなあー!
そうやってイベントスタート
永積くんの子どもあしらいも見事に、
〝子どもモッシュピット”の盛り上がり
サイコーでした!
いや、ほんとお子さん連れが多かったなあ〜。
「サイコーにオシャレ」と言われる店で
オシャレの意味は未来に向けて更新されている。
こんな風景が当たり前になるよう、
やっぱボクたちはコミュニケートし続けなければだ。
ひとつ自慢
この日ボクが作った音
理想とする最高のものが作れました。
1人ひとりが魅力的な現場でハナレグミの唄なら、
1人ひとりのイマジネーションをマスキングする過剰な音は必要なく、
1人ひとりがあと一歩近づいてみようと思えるものでありたいです。
そうやって創った場所に集まった人は、
コンサート会場でライブ情報をコンプリートするみたいな
今の時代の発想とは一線を画し、
1人ひとりの感性でハナレグミの表現を発見し、
1人ひとりの人生に音楽と共鳴させ、ホンモノのLIVEを創造していった。
そうやって生まれたLIVEはボクが過去に経験したどんな現場よりも
人々の満ち足りた笑顔そのひとつひとつが
ハンパ無い熱量に溢れたものだったということです。
永積崇にプリンスが重なって見えた瞬間があったなんてくらい
多くのものはハナレグミから放たれたものなんだけど、
(まあ、天才アミイゴちゃんなりの視点ですが)
それでも、
この時間は関わるすべてのみんなの力がなければ生まれなかった!
なにより、peace tree という場所の5年分の愛と奮闘がなければ
なにも生まれなかったはず。
peace tree
やったね!!
さて次はなにを創ろうか
答えは間違いなくここに集った1人ひとりの中にある
ハナレグミは次の現場に旅たち
会場の片付けも一息ついた深夜
peace treeで歌われた小さな唄
こんな小さな愛しさの発見こそ
だね
ではみんな
いつかまた
peaceな樹の下に集い
愛を語ろう
2014
1025
PEACE!!