「聞くドローイング」4回め

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「聞くドローイング」4回め

2015年7月21日午前10時15分頃、
レストランオーナシェフ38歳男性に「聞く」

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3・11 以降、やはり考えるようになって、
ボクも食の安全てことを前より意識するようになったけど、
うちに野菜を入れてる人なんか(関東地方の有機野菜生産者)、
やっぱすごい努力してるんですよ。
自分で育てた野菜はちゃんと責任もって検査して、
すべて放射性物質未検出で出荷するんですけど、
でもそうやって出荷した野菜も「関東産」というだけで食べない人もいるそうで、
しかし、農薬とか人工肥料使ってあっても九州産なら「安全だ」て言って食べるとか、
それはどうかなって思っちゃうんですよね。

(その後人工肥料や安保法案などなどについて深い会話、そしてまたポスト3・11)

「原発反対」って言っちゃうのもいいんですけど、
何をチョイスしてお金を出して買って生きるのか、
そっちから考えてゆくことも必要なんじゃないかと。

店のメニューに『未検出の野菜を使っています』て載せてた時があったんですけど、
お子さんのいるお客様には喜んでもらえるんすけど、
独身のお客様の中には「わざわざ思いださせるようなことしないでくれ」って方もいて、
ほんと難しいなあって思います。

(居合わせた人との会話で『国会周辺にデモに行く若い人の中には、
高尾山に登りにゆくのと同じ気持ちで行く人もいて、
もっと事の背景とか学んでゆかないと』という考えを受け)

高尾山行くつもりでデモに行ってもいいんすけどね、
ボクは行かないし、そもそも行けないし、
でも毎日をどう生きるかが大切であって、
なにを選んで買って食べるのかってことも
選挙で一票を入れてるようなもんじゃないですか。
そうやって変えてゆくこともやってゆかないと。

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今回の安保法案の決議のあり方に反対。
ただ、安倍さんの考えで日本が主権回復をしてゆくという道筋は理解している。
では、それでどうなるのか?
対案を出せぬ民主党に憤りを吐きつつも、
すべての話の帰結は、
日々向き合うお客様に何を提供したら喜んで頂けるのかという、
職業人として真摯な考えでありました。

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