2006年4月2日 to 2016年5月21日

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5月20日より静岡のノアギャラリーで展覧会「東日本」開催。
21日には、
地元の障がい者施設に通所するメンツと、
街一番のオシャレさんグループとボクとでセッション。

そんな発想の原点になった、
今から10年前の福岡で開催したスケッチピクニックのこと、
当時のブログから抜粋し、再掲載してみます。

あまりの衝撃とその面白さに、表現が適切でないかもですが、
自分の言葉に再会し、そういえばと再浮上する振り切れた表現の記憶。

その後何度も開催重ね、
さらに破壊的なイベントも企画開催していけた、
人の顔のよく見える福岡とう街ならではの発想のグランドゼロ。

さて10年後の静岡ではなにに出会うのかっ!?

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みんなと動物園に絵を描きに行くために福岡へ。

cafe sones での何度目かのワークショップ。
「つなぐ色」てか「みんなで動物園に行って絵を描こー!」

ギリギリまで降っていた雨に翻弄されつつも、
にわかに晴れ上がった空の下、強風なんその、
sonesの弁当を持って動物園まで30分くらいのテクテクハイキング。

テクテク?

すげーダラダラ、、、

参加者約30名。
sonesの募集で10名くらい、
アトリエ ブラヴォ(!)からメンバー&スタッフで14名。
アトなんやかんや。
みんな立派にマイペース。

晴れた空に桜やコブシやらの花がキレイでやんす。

動物園到着。

まず弁当!!
作ってくれたM&Iさん、ゴメン、留守番させて、、
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しかし旨い!
しかもミンナで!!
早くもビールな参加者も、、
あ~、もう今日は絵なんか描かなくったって、、

と、「ガオー!」と咆哮!!
アトブラのメンバーの1人がアザラシに対抗して吠える。

クソ、オレがやりたいこと先にやりやがって、、

と、
超恋愛体質アトブラ女子、さっそく染井吉野をも凌駕する恋の花を咲かせているではないか、、

う~~ん、どうも彼女にとってオレは永遠に恋愛の対象ではないらしい。

ハア〜、、
春はいつだってこんなだぜ。。

てか、みんなを「引っぱる」てより、
みんなを「眺める」のがオレの役割だもんな、、、

よっしゃ絵を描こう!!

「ともかく動物に驚いてみよう!」
「で、その驚きを紙からはみ出るくらいの気持ちでもって描いてみよう!」
「えっと、画材があんま揃ってないから、まずは黒とかの線でね、、」

アトブラスタッフの皆さんが準備してくれたこと、
ちょっとした水先案内にも助けられ動き出した時間。

ヤマアラシ!!デケーーー、、、てかハリ太すぎじゃん、、

バク、、、デケーーー、、、、しかし寝てるなぁ~。。

サイ、サイ、サイ、、、、

ホッキョクグマ、1月に死んだのか。。

アザラシ!!!鳴き声、、、ライオンじゃん。。

で、レッサーパンダ、寝てるし、、、

「ハイ、みんな集合!!」

「みんな絵を見せてー!」

「カーー、、みんな下手だねえ~~。。」

「ハイ!アトリエブラヴォのみんなのは?」

「クゥーーー、、、スゲー、、、」「オレ、絵を辞めたくなるわ、、」

では、みんなが描いた動物の色着けはアトリエブラボウのメンバーで、
アトブラの絵にはみんなが絵を着けてみよう!!

で、ビックリ!
全部傑作!!!

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線画だけ見たら、
いわゆる「知的障がい者」であるアトブラメンバーの
ブレの無い世界にタジタジしてしまったのだけど、

ボクたちは「社会的障害者」なんだろな、
ボクたち「健常者」のまごついた線、
余計な情報が練り込まれた退屈に思える線に、
アトリエブラヴォのメンバーが色を乗せることで、
その線を描いた人の、今日出会った動物から感じた「驚き」だけがあぶり出される絵画世界。

逆に、
「今日出会った動物への驚き」+「目の前にあるアトブラメンバーの線画への驚き」でもって、
完全に吹っ切れた色使いを始めたワークショップ参加メンバー。

出来上がったモノは、もはやダレの作品なんて言えるものではない匿名性の極にあるもので、
これを純粋なアートと呼べるのかどうか分からないが、
しかし、コレを観た人はきっと元気になるんだろうな~、そんな作品たち、てか動物たち。

原画での展示は難しいかもしれないけど、4月14~23日のcafe week期間中のcafe sonesで、
このワークショップの楽しさが伝わる展示をしてくれるはず。
!)上記展示は10年前に終わってます。

写真はボクの線に、えっと、、ダレが色を塗ったんだっけ?

そんなこんなでまたテクテクダラダラ歩きでsonesまで戻り、お茶。
いや、ビール。

しかしアルコール以上に、みんなのパワーにクラクラしてたオレでした。

参加者のみなさん、ご協力下さったみなさん、
オツカレさま!楽しかったねえ~~!!

以上。

以下、
アトリエブラヴォの原田さんがこのブログに寄せてくれたコメント

アトリエ ブラヴォ職員でござります。
先日は楽しいワークショップありがとうございました。
メンバーはもちろんのこと、職員もきっちり楽しみました(笑)
実はあの日アトブラ職員は初めての体験をしたのです。
それはワークショップ参加者にメンバーを託してしまうといいうこと。
普段は外部に出ると職員が必ずメンバーにつきます。
でも今回はなしっ。
職員からメンバーは離れて純粋にワークショップを楽しもうと。
ドキドキでしたがメンバーの顔が全てを物語ってました。
参加者とメンバーの笑顔のいいこと。
勉強になりました。
人とのつながりが出来てしかも色のつながりも出来た。
いや逆で色のつながりで人とのつながりが出来た?
まぁ、楽しかったのでどちらでも…。
また何かしらやりましょう。
よろしくお願い致します。

アミイゴ返信

オツカレさま。
うん、オレもちょいと心配してたけど、原田さんのひとことでGOが出たり、
あとsones周辺のヤツらの自然なケアがね、助かるなあ~、てかあまりにも自然だからね。
みんなで作った時間だったね~。
で、原田さんが感じたこと、自由にやること、それに関して気が付いたことが沢山あって、
これは今度じっくり検証してみましょう。

それから、アトリエブラヴォをお誘いしてやりたいことが出来たので、今度連絡しますね~。

原田さん返信

また何かあったら仲間に入れてください。
障害者とか健常者とか、本当に意味がないなぁと感じた日でした。
これもアミイゴさんやソネスさんやソネスさんの周りにいる方の自然体があるかさこそです。
こういった方たちばかりだと障害が障害でなくなります。
そんな世の中になればと思ってます。
特に私の兄貴は障害があるので弟として、身内として想いは強くなります…。
でも福祉の押し売り、助けてくださいというスタンスはなしにしたいです。
自然体でいられること、普通が普通であることは難しいですがそれが表出すると今回みたいな楽しい出会いになると思います。
さっき決まりましたがNHK福岡にテレビ出演です。
次回、作品展の広報のためです。
出演時間はなんと4分。
みんなでお尻でも出しちゃいますか…。
福祉施設として伝説を作ります(笑)

アミイゴ返信

4分もですか!すごいですねー、テレビの4分。
先日の動物園そのものが映ったら、きっと伝説なんでしょうね。

先日思ったこと。
Kくんが動物の鳴き声真似てた時、みんなでゲラゲラ笑っていた風景。
そう言えば昔はあんなだったな、なんてね。

地域があった頃、地域のみんなで障害者をケアしてたこと。
ヒドイ言葉を投げかける輩もいたけど、
地域の誰もが、まずは障害者が存在するものとして認識している。
そして宝物のように扱っていた。
で、障害者の「普通と違う」行動や言動を「面白いもの」として笑えた。
そんな積み重ねの中で生まれた芸能や芸術は確実にあったはず。

もちろん地域ぐるみで障害者っをスポイルしてしまった、なんてこともあったけどね。

地域が(家庭も?)崩壊してしまった今、
それに代わる場所や人ととしてsonesがあること、
未来に向けて明るい可能性なんでしょうね。

ともかくブラヴォのみんな、真っ当に笑かせてくれます。素晴しい!

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