珈琲美美のこと


ここ数年で描いている花の絵、
その着想は福岡の珈琲美美で得たものです。
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福岡滞在中はなにかとワサワサ動き回ってしまうのだけど、
美美でひとりの静かな時を持つことは、
心を自分の中心に留めておくための大切なルーティーンになってました。

そして、ボクをそうしてくれる一杯の珈琲、
ボクもそんな珈琲のような絵が描けないかって思うようになってね。
美美にはいつも目利きの確かな絵や書の作品が飾られていて、
その日は油絵の具で描かれた珈琲色の花の絵が描かれていて、
あ!これだと思い、
初めて店主森光さんにお声かけし、
画集を見せていただき、
自分なりの花の描き方を想像し、
東京に帰って描き始めた2008春の日

そんな絵は大阪の喫茶店ロカリテの壁から始まり、
SHOZOのような名店も含め、
沖縄から青森まで、
震災も乗り越え珈琲の現場で展示され、

ボクはといえば、
やはり珈琲一杯をドリップするような情熱と静けさをもって、
その辺に咲くなんでもない花の絵を描き続けているのだけど、

なかなか、なかなか、
美美さんの珈琲のようにはいかないなあ〜とね、

憤りはあるけれど、
しかし、あの珈琲を思えばイラつくことも無く、
やはりポタリ、ポタリと花の絵を描くのです。

森光さんと言葉を交わしたのはその1度きり。

しかし、悔いは無い。

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