2016


今年5月「立春より」と題した展覧会を那須のSHOZOで開催中、
朝のジョギングで河原を走っていた時見たタンポポです。

那須岳から吹き下ろす強風にさらされ、その茎をグッと傾けています。
花はそんな風から身を守るように地面近くに咲き、
綿毛はその風を利用し種を遠くに飛ばそうと、その茎を伸ばせるだけ伸ばしています。
葉っぱは道ゆく人に踏みつけられ、千切れたり変な方に曲がったりしています。

SHOZOでの展覧会は、那須に咲く花を立春の日より何度か足を運び
実際に見た花を描いた絵の展覧会です。

ボクが望む最良の絵のあり方をSHOZOから提案していただき、
SHOZOで働く若い人たちのマインドを浴びることで見ることの出来たタンポポ。

今年を振り返って一枚と思い、先日描きました。

映画「この世界の片隅に」で象徴的に描かれていたタンポポの印象が、
那須の河原やSHOZOでの生活の記憶につながったみたいです。

この絵は年明け1月10日から青山のspace yuiで開催の展覧会
「東日本」の壁面に咲かせてみようと思います。

SHOZOのギャラリーの壁面を飾った絵の多くは、
今日で無くなってしまう場所、明大前のブックカフェ槐多での展覧会「土の絵」として壁面で咲いていて、
大晦日の今日も多くの方が花の絵の前で語らいの時を持ってくれてました。

ボクは風邪をひき、早々に槐多を後にせざるを得なかっただけど、
ほとんどのことは絵が答えてくれるはずなので、だいじょうぶ。

昨年末、青森まで行って見た山下達郎さんのライブ。
その立ち姿、表現をする喜びの少年っぽさに出会い、
まだまだ表現のアクセルを踏み込まなくちゃと思い、
そうしてきた一年。

それは、必然も偶然もふくめ、出会ってきた人が次に向かうべき場所を教えてくれた1年でした。

秋以降は「とうだい」の灯りがさらに向かうべき場所や人を教えてくれたなあと、
その出会いがさらにボクの表現の裏付けになってくれて今。

ありがとう2016

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