ワタリガニがやって来ました。


いつもお世話になっている宮城県塩釜で養殖漁を営む共栄丸さんから、
渡り蟹と牡蠣を送っていただきました。


渡り蟹は実際に渡ってきたところを捕獲。
養殖から一歩踏み出し、地域の味覚発掘中の共栄丸さん。

牡蠣はシーズン最後の旨味たっぷりの加熱用。
生食より加熱した牡蠣が好きなので、
待ってました!って感じで牡蠣フライ。


これはもう”大ご馳走”です。

共栄丸さんは、養殖の昆布やワカメ、牡蠣やホタテを地域ブランドどして育てると共に、
塩釜港から松島湾にいたるエリアを、万葉からの呼び名「千賀の浦」を復活させ、
地域のアイデンティティの軸にしようと取り組んでいます。

そして渡り蟹。

ごめんよ、カニくん、カニさん。
食べ方の下手なボクは家族のレクチャーを受けながら、
なんとかカニくん、カニさんを味わい尽くしました。


ありがとう、カニくん、カニさん。
渡り蟹と合わせて呑んだ酒が、いつもの数十倍旨く感じました。

カニの種類は色々あれど、
やっぱ一番好きなのは渡り蟹。

共栄丸さん、ありがとう。


震災後に出会った共栄丸さん。

その海と共に生きる姿に触れ、何枚か絵を描いてきましたが、
今は共栄丸さんから初めていただいた手紙に書かれていた、
『仕事場としての海』で見上げた空の風景のこと、足りない想像力を駆使し、
今までだと「疾走感」のある空と海だったけど、
「浮遊感」のようなものが描けないかと挑戦しています。

震災以降巡った土地土地で出会ってきた風景や人から得たものは、
6年ちょっとたった今も、ボクが「描くべき」と思うものを確実に更新させ続けてくれてます。

更新するたび、目の前は人の姿の見えぬ荒野のように思えてしまうのだけど、
しかし、ボクが足を運ぶ先では必ず誰かに出会ってきたなと。

今週末からまた熊本のつなぎ美術館での展覧会へ。
現在展示中の「千賀の浦」の絵を今回描いたものと差し替えます。

過去に描いてきたものと、
今回描いたものとにどんな違いがあるのか?
もしくは通底するものはあるのか?

個人的にとても楽しみな試みです。

熊本の津奈木町のつなぎ美術館での展覧会。

熊本県のつなぎ美術館で展覧会開催 4/29~7/17


ボクをみかけたら遠慮なくお声掛けくださいね〜
6月11日は午後にワークショップ開催します。

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