2017年10月22日のこと

「おい、おめーもう選挙に行ったか?」

「行ってねえよ、とーちゃん」

「はあ?行ってねーって、今日1日なにやってたんだバカやろー、ゴロゴロ寝てねーで早く行ってきやがれ!」

「バカやろうって言われても、誰に入れていいかわかんねーよ、とーちゃん」

「バカだなぁテメエ、俺だってわかんねーぞ、このやろー」
「それでもこうしてポスターの顔を見てだな、コイツは嘘ついてねえって奴をだな、おめーも色々痛い目に遭ってるだろから分かるだろ?」

「分かるっちゃー分かるかもしんねーけどよぉ、とーちゃん、誰に入れても世の中大して変わんねぇんじゃねえかよー、とーちゃん!」

「バカやろー、テメエ」「テメエの一票で世の中そう簡単にひっくり返るはずねーだろ、バカやろめ!」
「つーか、どーせおめーの考えてることなんざ、働かねぇで一生親のスネかじって生きてゆける世の中でありますように、なんつー甘ったれたもんだろ、バカやろ!」

「なんでそれが分かるんだい、とーちゃん、、」

「バカやろ、やっぱり図星かこのやろ!」
「ったく情けねーなぁ、、」
「おう!いいか、そのドテカボチャみてーなもんの両脇にくっついてる耳の穴かっぽじって良く聞きやがれ!このやろ」
「おめーの一票なんつーもんで大きく変わるようには、残念ながら世の中出来てねえ」
「しかしだな、おめーみてーなもんでも、一票を使うことで、おめえ自身が変わるんだ」
「おめーの入れた政治家とか政党とかが選挙の後なにをするのか、しねーのか、そーゆーことに興味持つことでよぉ、おめーの見る目ってぇもんが育つんだ、バカやろー」
「でな、今度の選挙の一票を失敗しましたって事になってもよ、それでてめーの人生が終わるわけじゃねぇ」
「次は間違えねぇように考えりゃいいだけのことよ」
「それでなにかあった時は俺に任せとけって!それが社会人ってもんだ、このやろー」

「わかったよ、そう枕元でガミガミ言わねーでくれよ、行きゃーいいんだろ、選挙行きゃー、」

「ああ、行きゃーいいんだ、行きゃー」
「じやなきゃ話にならねぇって」

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