池袋コミュニティーカレッジで開講の「イラストレーションクラブ」は、
毎月第2第4木曜日18時スタートのワークショップスタイルの講座ですが、
個人的に「池袋セッション」と呼んでいる絵の実験スタジオになっています。
先日9月22日は半年単位で区切られてるシーズン3の最終日。
10月13日からシーズン4スタートとなりますので、
参加希望の方は下記リンクより事務局まで申し込まれるか、
体験受講も逐次受け付けますので、お気軽に参加ください。
http://cul.7cn.co.jp/programs/program_701881.html
以下、ここ2回のレポート。
9月8日は「和音と色」
息子の夏休みの自由研究でやった
「音を聞きイメージする色を塗る」試みがとても面白くて、
もっとも、
このアイデアは池袋でのセッションの中で思いついたものだったので、
池袋セッション参加者ともやってみたいなと、
5種類の楽器の音で「ド」の単音から始め、
「ドとレ」「ドとミ」と7種類の2声の和音を聞き色を想像する作業。
制約があるからこそ
1人ひとりの自由な発想が明快に感じられたし、
1人ひとりの心の深い部分まで可視化できたような、
それでいて、
他者との「同質」な部分にヨロコビを見つけたり、
個性というものをあらゆる角度から見るチャンスを得た、
とても新鮮な試みになりました。
みんな楽しそうに筆を進めていたようで、
終わった瞬間に「つかれた〜」と、
この作業、心のどこの部分を使うんだろ?
ともかく、みんなが描いたシンプルな色のシミ、
その愛しさがたまらない「色彩の音符」が生まれました。
そして、
9月22日は持ち合わせていた110cm×3メートルの画用紙に、
参加者全員でセーノで筆を走らせてみました。
この日のボクは昼前に熊本市内で子どもたちとデカイ絵を描いていたので、
池袋に集うオトナちゃんの自由度を確認してみたくなったかもね。
季節の変わり目で体調崩す人続出、、
いつもの3分の2ほどの参加者でのセッション。
で、
いつも以上に筆を振るったボク。
昼間の子どもから受けた影響を池袋でアウトプットするという大人気なさ!
「いつものメンバー」でやってきたこと、
ちょっとぶっ壊しておきたい気分もあったかもね。
1人ひとりの思惑が壊されてゆき、
しかし、すぐに創造の芽は芽吹いてくる。
大きな構図は切り刻まれ再構築、
複雑な構造を持った、
しかし結果シンプルな構図に育って完成。
みんなほんと発想が柔軟になってきた。
そうやって生まれたものは、
一瞬は混沌としたものに見えるのだけど、
いやいや、向き合えば向き合うほど
どうにも愛しいものに育ってゆく。
そして、あらためて細部に視線を落とし「発見」
ひとりの思惑が破壊された中から
「美しさ」や「おかしさ」「面白さ」などなど
構図と共に発見。
「稚拙」で「揺れ」てて「うつろで」
そんな中にもキリッとしたものが生きていることを発見。
濁った水でも、空の青さや人の心の美しさを映すことはあるね。
そんなこんなを発見、発見。
それは描くことと並行して取り組んでゆかねばならない作業。
めんどくさいけど、とても楽しく、豊かなことでもあるなあ〜。
で、
出来上がったこの絵、どうしよう?
と、
今回を区切りに建築の世界に踏み出すことを決めたIさんの
卒業証書として持って帰ってもらうことにしました。
迷惑だったかな?
でも、次の現場でも自分らしく。
こんがらがるようなことがあれば、
ここを思い出してもらいたいし、
またいつでも戻っておいで〜!
だしね。
まずは元気で!
peace!!