みんなで動物園に行きいろいろな色を塗った

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5月10日日曜日の朝
ボクたちは福岡市の薬院という街にあるカフェ sonesに集まり、
動物園を目指し歩き出しました。

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一緒に歩く仲間は
福岡のアーティスト集団アトリエブラヴォのメンバーから4名
加えてスタッフの原田さん、松尾さん、田川さん。

そして、
アトブラのファンのみなさんとsonesに集う人たち。

総勢50名のアートな行進です。

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5年ぶり4回目の開催のピクニックスケッチの参加者は、
以前であれば夜の匂いのするメンツだったけど、
今年で開店18年になるカフェの企画は確実な世代交代のもと、
お子さん連れの参加者がともかく多い。

これまでなら、
『知的ハンディを持つアーティストと街の人たちとの奇跡のコラボ』
なんていうキャッチコピーで語れたイベントも、
今回はどんなものにしなければならないのか、
ゼロから発想するつもりで臨まなければです。

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ワークショップの道筋をいくつも想定しながらも、
参加者1人ひとりをながめ、なにがベストなのか探る動物園までの道。

福岡は生活しやすい街、
暮らしていて楽しい街です。

それでも街は思わぬ方に表情を変えようとするし、
今や日本中で語られる『子育にまつわる息苦しさ』や、
3月11日以降の社会で通奏低音のような存在する
漠然とした不安なんてものも感じるのです。

動物園でボクたちはなにが出来るのだろうか?

小さな子どもたちも無事に動物園まで歩き着き、
ゲートをくぐって園内の様子を確認したところで、
まずは歩いてきた仲間全員セーノで描くことが大切だなと、
仲間のうちひとりにモデルをお願いしてスケッチすることにしました。

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動物園で人物スケッチ

アトリエブラヴォのメンバー以外
「絵を描いていない」「絵が描けない」という参加者がほとんどの集まりで、
目的は「見ること」「面白さを発見すること」「感じた面白さを尊重し手を動かすこと」

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そう出来るよう、多くのレトリックを駆使し語ったり、
いっそいくつかの「自由」を奪ってしまったりもして、
ともかく見る。

そうして描かれたスケッチを見て
ビックリしたなあ〜
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みんな上手くはないけれど、
しかし確かな線で非常に面白い絵をものにしてしまっている。

「もしかしたらボクが魔法をかけた?」
なんて得意になってしまいそうなくらい面白い!

実際どんな話をしてどんな方法で描いたかは、
参加者が変われば話の内容も変わるので、
実際に参加して確認してもらえたらだけどね。
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明快に言えることは、
肩を並べてスケッチしたアトリエブラヴォのメンバーや子どもたちこそ、
何よりのお手本であったってこと。

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そして。
みんなで同じモチーフのスケッチをして、
そこで発見する喜びを手に出来たからこそ、
他の人の描いた絵への新鮮な興味が湧きだす。

並べたスケッチを見つめるみんなの視線の熱さに触れ、
今回ボクがやるべきことのほとんどは済んでしまったんじゃないかと思いました。

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そこからアトブラメンバーひとりと街のみんなとのグループを作り、
それぞれが動物園に散らばりスケッチ。

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「絵を描く」という共通の作業があるからこそ生まれる会話、
みんな楽しんでくれたみたいだね。

みんなが描いた動物たちもなんとも楽しそう。
しかし、ほんとにみんな絵が描けない人なのか??
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そして昼休み。
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届けられたsonesの弁当をみんなで食べます。

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大人用と子供用とで準備された
街のカフェの作り手の顔が見える弁当は、
日曜日の昼ごはん一食を作らずに助かるお母さんたちに、
美味しさと共に安心も感じさせてくれるもの。

実はこの企画の2015年版の肝はこの辺なのかもしれないね。

あるよく晴れた日曜日、
ボクたちは動物園まで歩いていって絵を描き、弁当を食べた。

あとは「好きな色を塗る」という人生のサプライズが待つのみ。

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ボクはお役御免ということで、
ワルイ子のみんなと腹ごなしのガチ相撲!

そして
ついにスケッチに着彩!
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今回に合わせて、数々の画材を扱うバニーコルアートさんの本社まで行って
大量に買って来たアクリル絵の具「リキテックス」を思いっきり使ってもらいます。

「青絵の具、貸してちょうだい」
「ママ、えのぐのふたとって」
「肌色ってどうやって作るんだっけ?」

こういった現場で絵の具は、
たんなる画材ではなく、
コミュニケーションツールでもある。

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ボクがカタチにする現場でのことは、
「アート」や「芸術」なんて立派な言葉で呼んでもらう必要は無く、
しかし「この瞬間の参加者は、実に楽しそうに語らっているぞ〜!」
です。
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そうして生まれた動物たち(一部人間)は
その場で展覧会に。

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こんな試みの中で、
普段絵を描き続けているアトブラのメンバーが筆を入れた作品は、
アトリエでは決して生まれない魅力の絵に昇華されていたし、
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子どもたちが触れた作品は、
アトブラのメンバーでも表現出来ない原子な魅力でもって
オトナの心に迫ってくるし、
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(実際、この乱暴に描かれたヤマアラシの絵が好きだという人が多かったぜ!)

今回特に面白かったのは、
いつもならドツボにハマってしまうことの多い、
街のみんなの絵が素晴らしかったこと!

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こんな象、ぜったい描けないぞ〜

実は最後にちょっとボクのアドバイスが入った作品だけど、
そうするに至る手前で、
動物園がこの半日で風通しの良いコミュニケーションの現場へと育ってくれたからこそ、
押し付けで無いスムースな「絵の話」が出来、それが作品に反映したはずです。

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そんな現象が50名で造る群像のあちこちで見れた
アトブラ×アミイゴ×ソネス
AASワークショップツアー2015

ひとつの表現のもと、
ボクたちの中には健常も障害も無く
ただ、ひとつの表現を手にすることで可視化される
1人ひとりそれぞれの弱点なんてものに気がつく。

そんなボクたちはひとつの表現を共にする仲間なのだから、
お互いの足りてないものを補いあい、
1人ひとりが本当に主役として生きられるよう、
絵の具を絞る程度の勇気を持って踏み出してみる。

こうして生まれた絵の質感は、
今までのカフェカルチャー的端正な仕上がりというより、
良い意味で暴力的でキラキラとした力強さを感じさせてくれたというのが、
やはり2015年ならではないかという新鮮な発見。

そしてこのブログのトップにあげた写真に至る

よっしゃ、
まずは笑顔で帰ろうじゃないか!

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4度目の試みは確実に前回の発想を更新出来たし、
歩いて帰った先はちょっと未来の世界であったかもしれません。

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みんな、愛しい時をありがとう。
おつかれさま!!

そしてボクは、
こんな発想の試みが、日本各地の当たり前になればなあ〜と思うのだけど、
みんなはどうだろうかね?

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2010
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PEACE!!

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今回の記事で使用した写真は、ボクが撮影したものの他、
アトブラスタッフや参加者が撮影したものからもお借りしました。
ご提供のみなさん、ありがとう。

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