SHOZOでの展覧会始まりました。 

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「立春より」小池アミイゴ 花の絵の展覧会
・4月29日(金) ~ 5月8日(日)
・SHOZO のギャラリー tonari にて
・open: 11:30 – 18:00

*期間中無休。無料でご高覧いただけますが、
 ぜひSHOZOの珈琲とそこに流れる時もお楽しみください。

1988 CAFE SHOZO そして、tonari
〒325-0045 栃木県那須塩原市高砂町6-5
0287-63-9833
http://www.shozo.co.jp

詳細

那須黒磯のSHOZOで花の絵の展覧会開催

ボクの在廊は5月7日と8日を予定しております。

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展覧会会期の初日に設営という慌ただしいスケジュールでしたが、
SHOZOでの展示は、その美意識の高さにプレッシャーを感じつつも、
その唯一無二の静かに美しい美意識に引っ張られることで、
ボクの作品に静かでエレガントなリズムを与えることが出来ました。

1つひとつの絵に出逢ってもらえることもうれしいですが、
この空間そのものも楽しんでいただけたら幸いに思います。

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絵のほかに9分50秒の映像作品を展示しております。

「立春より」は那須の花を描いた絵の展覧会ですが、
ボクは花を描きつつも、
SHOZOで働く人たちを描いているんだと思っています。

ボクは東京に暮らし、
ちょっと無責任に視線でSHOZOで働く人たちを見てる。

ならば、
「立春より」連なる東京での時もギャラリーの空間に置き、
SHOZOでの時間と並走させ、
なによりSHOZOのみんなに見てもらおうと考えました。

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東京青山のSHOZO COFFEE STORE の松本海央さんから、
立春の日より毎日、日々の仕事の中で気がついたことを
シンプルな言葉として届けていただき、

ボクはそれを説明するのではなく、
言葉を心に放り込でおいたからこそ見える風景をスケッチ。

そのBGMとしてお互い1曲だけ選んで心でループさせておいた
2ヶ月と10日間の作業で、70枚以上のスケッチを描きました。

SHOZOの菊池省三さんの姪っ子さんである海央さん25歳。
その感性がボクの視線に、今の時代に必要な「質」を与えてくれました。

しかし、
そんな作業も4月14日の熊本地震発生後
モチベーションを見失ってしまったかもです。

それがどういうことか?今は説明はつかないのですが、
結果、
2016年の立春より熊本地震発生の夜に至る
ボクの心情の合わせ鏡のような作品になったはずです。

ギャラリーではBGMとしてもこれしか流れてないけど、
SHOZOのマインドとの整合性も美しく、気持ち良くループしていますので、
GWの賑わいの隙間で、静かな9分50秒をお楽しみいただけたらです。

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ギャラリーには熊本大分地震への募金箱を設置しております。

「LOVE KUMAMOTO」カードを作っておきながら、
自分でのその使い道はわからずにいたところ、
現場をオーガナイズしてくださる松本よしえさんが
チョークボードで出来た箱をスッと手渡してくださり、
「アミイゴさんが自分で書いた方が綺麗よね」って。

うん、そういうことだよね。

こんな静けさを共有しなから、
しょうもない花の絵を並べた静かな展覧会を、
SHOZOとボクとで一緒に作ってるってことです。

多くのことを先回りせず、
丁寧に進めてゆこうと思います。

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ここまで、よしえさんには多くのご尽力をいただき、
展覧会が始まっても、
1つひとつの絵に確かな愛を注いでくださっています。

ご本人は「ギャラリーのことは素人だから」と語りながら、
いやいや、もう何年もギャラリーを運営しているかのような
大胆さと緻密さを持ったオーガナイズで現場を動かしてくれてます。

東日本大震災後の今の時代に
ちょっとでも「ほっ」と出来る展覧会を作ってくれとのオーダーですが、
なにより、彼女がそのマインドを育てようと尽力される姿が素晴らしいです。

そんな「質」にお答えするためにも、
あらためて、
みなさん、ぜひSHOZOまで足を運ばれ、
ボクの絵だけでなく、
日本のローカルカルチャーの源流のようなSHOZOという場所は人を
楽しまれてみてくださいね〜。

ひとつ作品紹介。

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「詩とファンタジー」誌上で金子みすゞさんの詩に添えた絵。
2点描いてみた絵も持っていってみました。

SHOZOのギャラリーの壁面に置くと、

ピタ

この壁面に置くために生まれたような姿を見せてくれました。

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その夜、菊池省三さんと色々話して、
そのほとんどはコーヒーのことで、
しかし、コーヒーの事を語りつつも、
それはボクが絵を描くことのほとんどすべてを語っていたので、

ボクは日常の中で絵を描く際の割と厳密なルーティンの中で、
SHOZOのコーヒーがどれだけ重要かを、
相変わらず無駄に熱く語ったってしまったりしてね〜。

もしSHOZOがオシャレなことやりたいのなら、
絶対オレなんか呼びつけやしないはずだけど、
いやいや、そんなもんじゃ無いってこと、
思いがけずミゾレた夜に凍えながらも確認できた、
やっぱどうにも有り難い展覧会。

5月の那須はほんと清々しい空気に包まれております。

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