10年、10年、10年
1989、ボクは死にかけるほど身体を壊し、
夏の間を病院のベッドの上で過ごしました。
1月に昭和が終わり、
大喪の礼は四谷四丁目で見送りました。
黒塗りの車の窓に当時首相だった竹下登を見つけた
冷たい雨の日の記憶です。
“自粛”によってカタチ付けられた静けさが世の中を覆う陰で、
ヒトリの少女がドラム缶にコンクリート詰められ放置された3日後に、
平成がやってきました。
中国の天安門で沸き立った人々の熱が、
あっけなく蹴散らされた絶望の夜を経て、
世の中を震撼させた連続幼女誘拐殺人事件の容疑者逮捕は、
病院のベッドの上でその報に接し、
同い年の男の凶行に、複雑な思い重ねました。
“ふるさと創生”するために1億円がばらまかれた時代、
ボクたちは心の中のふるさとを失っていたはずです。
幼女にしか興味を持てなくなった男と、
バブルの街を駆け抜けたあげく、
病院のベッドの上で鼻からクダを出している自分は、
同じコインの裏表であると思いました。
それは得体の知れない恐怖のイメージ。
「このままじゃダメだ」と思った人も多かったはずです。
そんな純粋な心と幼い愚かさを抱えたまま幾人かの人が、
人心を操るのに長けた男に帰依し、
その偏狭な教義のもと、
弁護士一家の無垢な日常を奪ってしまった年。
世の中は“金”で浮かれていたけれど、
人の心から多くの大切なものが失われていることに、
気が付かないのか、気付こうとしないのか、
自分たちの経済的優位性を、
自分たちが飛び抜けて優秀な何者かであり、
それに見合った冨を手にするべき存在であるという強烈な錯覚のもと、
社会全体で集団自殺の道を突き進んでいたような時代。
戦後44年目の1989は
ボクには開戦1年とか2年目のように思えた年です。
そんな時にあり、
ボクは病気入院という大きな深呼吸の時で、
バブルで火照った頭と心を冷やせたことで、
その後もなんとか生きてこれたんだと思います。

そして目撃した東欧の変革。
ベルリンの壁の崩壊。
世界は変わるんだ。
いや、
世界は好ましい方向に変えられるんだ!
日々送られてくる映像
人々のヨロコビと戸惑いに溢れた顔
療養中の布団にくるまりながらも
心が大きく波打つような感覚
ボクの世代は
世界は核戦争で失われると
心の半分で恐怖して信じていた世代です
そんな恐怖が
ベルリンの壁と一緒に破壊されて行く感覚
1999は多くの親愛なる人を亡くした年です。
そして2009
やはり多くの親愛なる人を亡くした年です。
ベルリンの市民が沸き立つようにして壁に向かい始めた日
ベルリンの壁が壊された日の前夜から20年
2009年11月8日
10年前に失われたヒトリの男を巡る祭りのような時を創りました
その多くは物質的な豊かさの時代に生まれ育ち、
社会に出た途端、登って来た金ぴかのハシゴを外されたような人たち。
1972年から1982年の間に生まれた人たちは
“ロストチルドレン”などと総称されますが、
まさにそんな世代。

ボクからみたら、シナヤカな才能に溢れた人が多くて、
ボクが置かれた“渋谷系”と呼ばれた虚構を飛び越え
“実”を感じさせる表現に驚かされてばかりの人たち。
(実際に演奏力も断然に上だったしね!)
しかし、決定的なナニかが欠落していると思えた人たち。

ベルリンの沸き立つような人々の熱気が目指した次の10年は、
相変わらずの紛争の10年。
こんなはずじゃないだろう!ってね、
そのヒトツヒトツに激しい怒りを感じます。
バブルが弾けたあげく、
ビデオゲームのような映像を見ることで戦争に巻き込まれた人たち。
阪神淡路の震災は、
その惨状を心に焼き付けられはしたけれど、
人が創り得る希望も感じさせてくれたはずです。
が、
そんな“焼け跡の小さな希望”にも毒ガスをまき散らしたようなオウムの事件で、
人間不信のヒトリ部屋の中に閉じ込められてゆく人たち。

人の世は、そんな人たちを“本気で癒す”唄を生むべきなのに、
相変わらずのバブルな発想で
100万枚という数字ゲームのみで生産された音楽を
浴びせ続けられてきた人たち。
ボクが始めたイベントのほとんどが、
そのな人たちのための実験の場所であったり、
孵卵器のような機能であったりしたはずです。
そこでタップリのヘッポコな個性を浴びて
ボクもヘッポコな孤独をぶつけて
そりゃもう取っ組み合いのような時間を毎月。
そのうち週に10回とか、、
それこそ身を粉にして。
しかし、どこに立ってもみんなヘッポコのまま闘い続けていることを
ボクは知っています。
彼らの血糊の後を辿ってゆくと、
やはり血だらけで踏ん張っている彼らに出会う。
ボクに見て聴こえてくる彼らの表現はそんなです。
そんな闘いをもってでしか手に入れられないことばかりだよ。

10年の時を経て今年、
“失われたヒトツの生に捧げる時”を創るコトに
戸惑いも感じたのですが、
それに関わるスベテの人が戸惑いを感じた上で、
「それでも!」という強い意思の上で動き出したことを確認。
ならば、
この10年のみんなのヘッポコを集めてやろうと考えました。

ヒトリの生が失われたことは
今でも怒りと供に
とうてい受け入れられないコトとして今に至っています。
しかし、ボクらのヘッポコな毎日も続いている。
そこにはみんながヘッポコなりにも、
血みどろになって獲得してきたヘッポコな日々があり、
ヘッポコな唄がある。

そんな愛しきヘッポコを、
格差とか勝ち負けとかグローバルとかに踏みにじられてもらってなるもんか!
てね。
同時多発テロでも、湾岸戦争でも、地下鉄サリンでも、
奪えないものがあるってこと、
見せつけてやらねばならねんだ!

ヒトツの失われた生をめぐる53名の孤独なヘッポコを集めました。
・ヒトツとの10年前の関係
・この10年がどんなであったか?
・この10年で決定的に響いた音楽
・この10年で美味いと思った食べ物
他愛も無いヘッポコなアンケートをまとめ
本にしました。

どれもこれもヘッポコなんだけど、
じゃあ誰がこれを蹴散らすことが出来るか!バカヤロー!!
です。
そんな重みのあるヘッポコ集の仕上がりに、
もしかしたら大変なものを作ったんじゃないかと、
知らないヤツらのコトバが並ぶけど、
これを必要とする人ばかりなんじゃないか?とね。

その裏付けは、
10年前にあったサンダーヘッドモンスターズというバンドの
10年後のライブが、
大切なメンバーを欠きながらも、
相変わらずヘッポコで、
しかしその音が強烈に今であったこと。

それに立ち合った人たちがみな、
すげー笑顔で帰ってくれたこと。
そして、

ゴツゴツとしてはいるけれど、
次の10年を走る抜けるためのバトンを、
多くの人に手渡したような時であったこと。
それと集められたコトバたちのヘッポコな重みが合いまみれて、
オレたちの誇りだと思えたこと。
差し入れのニギリメシが染みた。
(こんな美味さにグローバルなんて勝てるはずないんじゃ!)
信頼してDJを任せてくれてありがとう!
(他の町の人はこの面白さを知らずにボクを知ってるね)
こんな恥ずかしいことされるなら、
生きてた方がマシだっつーこと!
それは厳しいことばかりだけれど、
たまにはこんな時で再会して、
「楽しい」と一緒に「厳しい」も確認してシェアして、
1歩でも踏み出せたら、
そりゃ有り難てーってもんだぜ。
『ALOHA+10years』
◎LIVE:THUNDERHEAD MONSTERS、永積崇、クラムボン、SPANOVA、華村灰太郎
◎DJ:小池アミイゴ
◎日時:11月8日(日)
OPEN 17:30
START 18:00
◎入場料:3000円+ドリンク代(要予約)
未就学児無料
◎お楽しみ特別料理有り(別料金)
瀬戸口しおり、エバジャム、トネリコ、NICETIME CAFE 、cafe tojo(カフェ・トホ)e.t.c.・・・・
◎場所:月見ル君想フ
*冊子は以下の店舗で手に入ります。
加えて、
食のスタンプラリーを計画中なので、
是非足を運んでみられてください。
・トネリコ
国分寺市本町2−22−2
042−328−1161
火曜日定休
http://tonerico.net/
・まめ蔵
180-0004武蔵野市吉祥寺本町2−18−15
0422−21−7901
営業時間 am11:00〜pm10:00
(土日祝はpm4:00〜5:30まで仕込み休みがあります)
年末年始以外はほぼ無休でやってます。
http://www.kuu-kuu.com/mamezo/index.html
・茄子おやじ
東京都世田谷区代沢5-36-8 アルファビル 1F
03-3411-7035
営業時間:正午~夜9時(ルー売り切れ次第終了)
月曜定休
Joker 999 เว็บตรงไม่ผ่านเอเยนต์ ไม่มีขั้นต่ำ เข้าสู่ระบบ แตกง่าย ฟรีเครดิตทางเข้า
・月ミル君想フ
〒107-0062
東京都港区南青山4−9−1 シンプル青山ビルB1F
TEL:03-5474-8115 (問い合わせ受付時間 14:00〜22:00)
FAX:03-5474-8116
info@moonromantic.com
http://www.moonromantic.com/
・TOIYAA CAFE
神奈川県茅ケ崎市
平和町5−13
SAFT湘南1階
0467−57−7315
http://toiyaa.blog51.fc2.com/
(12月から本格的に営業します)
・nicetimecafe
東京都世田谷区赤堤4-46-6-1F
03-3325-7798
http://www.nicetimecafe.com
木曜日定休
特典 お食事の方に、チャイをサービスします。
・cafe tojo カフェ・トホ
151-0073
東京都渋谷区笹塚3−11−2
ヒバリハウス2F
tel&fex : 03-3370-7700
http://cafetojo.com/
火、水、木曜日定休
(イベントで変則営業有り)
以上、
まとまらぬ文章で失礼しました。
(後ほど一部書き換えをするかもです、、)







年号は流石に覚えてないけど
しかもアミイゴさんの場合、全部、ぐぐってないアミイゴの心の記憶は確かな物
全て、忘れずに、生きてるよ
私の10年前は闘病中
そんな闘病中に自分の中の世界も見つめたが
それじゃダメだ!と想い、社会や政治を見てた
ラヴタンバリンズのとき、NHKの番組で
何故インディーズにこだわるか?と言う質問だったかな?
私は町の蕎麦屋のようなものなんだ
と、応えてる
そんな昨日
私は福岡孤独死についてインタヴューを受けていた
まだかけない内容なので
あれだけど
「助けて」とは言えない
自己責任と、方や、うつ一般化での「癒し」
あめの鞭で国民は翻弄されてるね
この日記は素晴らしい日記だよ
私は、もうすぐ死ぬだろうけど
それでも、今を闘えば良いのだ
と自分に言い聞かせてるよ
ベルリンの壁崩壊から20年だったのですね!!
11歳の自分の姿は もう遥か彼方
20年前に自分はすでにいて この世界もあったんだな と当たり前のことをなんか思いました
それで 20年後はどうなのだろう とも思いました
10年後
5年後
3年後
アンケートで作った本がとても気になります
みんなは何を思って生きているのか
それにしても ほんとに熱い思い伝わる日記で 読んでてこちらもほかほかしてきました
音楽に食べ物 その記憶で次につながっていけたらすばらしいな
雨が久しぶりにすごいですが NAHAまで体 大切に〜
20年前のあの日の事は凄く良く覚えているよ。
辛そうにタクシーに乗り込む君の後ろ姿。
次の日に心配になって電話し時に流れた入院を伝える留守電のメッセージ。
何故か凄く良く覚えています。
この前PHISHが3日間やった野外フェスティバルに行ってきたよ。
赤ちゃんからおじいちゃんまで最高の笑顔で楽しんでいたよ。
俺はこういった瞬間を楽しむ為に生きているんだって再確認したよ。
音楽は偉大だね。
愛しのアミイゴ♪
この日記 最初から息を止めて読んでいて途中苦しくて
ぷわ~っとクロールの息継ぎの様に又息をして止めて読んだ
娘の難病の事でたまに襲い掛かる物凄く後ろ向きの自分
そんな時ワラをも掴む思いでアミイゴにメールをしたら夜中だったのに
直ぐに返事が来たね!それも 『Yちゃんのその悩みさえもオレは
エネルギーに変えていくぜ!』みたいな (笑) 助けられたよ・・・
これからも生きて行くよ♪死ぬまでね☆
>eliさん。
もちろんeliさんのことも考え、
語りかけるつもりでコトバを絞り出してみましたよ。
最近、一緒にナニかを創らねばならぬコトで、
人に対する憶測だけで役割やカタチを
先回りして決められてしまうことが多かった。
しかし、ボクがやってきたことは、
分からない同士で一回一回1コ1コを知りながら、
一歩一歩構築してきたことばかり。
実際経験して肌感覚で分かったことしか出来ないよ。
そんなこんなを20年とか30年とか、
もしくは生まれてきた時から、
やはり肌感覚で知ってきたことを一番の判断材料として今に至る。
それでも、絶対なんてこと有り得なくて、
ヘッポコにヘッポコを重ねるだけ。
それでもだぜ。
そんなんを伝えてゆかなければならない歳にはなってきたと思います。
コメントありがとね!
>アグネスさん。
今回のもう1つの主役であった、
会場で提供された弁当、
お客さんに行き渡るかどうかわからんから、
結局食べなかったんだね。
ベルリンの壁崩壊の20年後のボクは、
こんなところに気を使う男になっているんだなと、
意識して感じてみた。
そこに差し入れのニギリメシ。
そういうことなんだ。
どーゆーことなんだ?
だろうけど、
こんなヒトツヒトツの小さなことが、
20年後の東京で一番大切にしたいことなのだ。
そして、こういうことは、
アグネスさんも今構築していることだよね。
意識して視線を送らないと見えてこない小さなことだけど、
確実に積み重ねられている豊かな事。
大切にしてよ〜〜〜!!
そして
コメントありがと!
そーゆーことだ!
>yuskeさん。
だね、
時代に対する違和感がスゴくて、
自分のコントロールが利かなくなった成れの果て
新宿の暗闇からタクシーに乗って
暗い部屋にたどり着いて、その後入院。
ユックリ日の出を待つようにして
ひと夏を過ごしたよ。
プリンスだかマイケルだかのライブの誘いをヒトツすっ飛ばしたね。
あの夏ジックリ考えたこと、
20年後の今、少しカタチに出来るようになってきた。
ほとんどスベテに近い部分は、
相変わらず誤解の中に置かれてしまうんだけどね、、
それでも、
この日の夜のような笑顔に出会えると、
ちっとはマシになったナニかを実感出来るよ。
「こうあらねば」な強迫観念にトリツカレタ自分より若い人たちに、
手渡すべきことがデカイなと思う2009です。
>Love☆yosicoさん。
おう!
死ぬまで生きよう!!
まずはあの場を作ってくれたアミイゴさんはじめグッドスタッフにカンシャ〜っ!!ぼくも“失われたヒトツの生に捧げる時”を創る(参加する)コトに正直戸惑いも感じたのですが、それでもそれでもなんとかまだこっち側にいる人間としてなんとか押し返したかった!そんな気持ちで参加させてもらいました。スタッフみんなのさりげなく見せつつもそれがすこしたなびくとヒリヒリの切なさがチラ見えしてしまった気がしてなんだかさらにスパークしちゃった。
すばらしい演奏、歌唱力、おいしい飯と酒、アミイゴさんのトークとムーンウォークにどっぷり浸かってヤジ飛ばし全開で楽しめた夜でした。あぁパラダイス!
ほんとにありがとうぅぅ!
>JINBULAさん。
だよね、
追悼とか柄じゃねえ。
結局みんな音楽が好きで、メシをこさえるのが好きで、
そんなのがモチベーションの核であったこと、
好ましく、そしてウレシく、希望さえ感じたよ。
先に逝ったMちゃん、ナニゲにワルだぜ!
さて、
オレが逆の立場であったら、
変な中年オヤジがステージ上がってきて
ムーンウォークとかされたらたまったもんじゃねえ、、
それこそ化けて出て取り憑いてやるぜ、、
そんなんもテレ臭せえし面倒くせえから
しょうがねえヘッポコでも生きてやるんじゃい!