美香子ちゃん

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2008年の11月14日に生まれた美香子ちゃん

彼女のことを知ったのは今年の秋
某大学病院に向かうため新宿駅西口を歩いていた時です

遠くから気持ちの良い響きの声が聴こえて
それが命を誇らしく讃える唄のようにも聴こえたので
なんだろうかと

その声は実は募金を呼びかける人たちの声だったのだけど
その姿には
「立派なことをやっているんだ」みたいな空気が感じられない

なんだろう?
それこそ
「ボクたちには唄うべき唄があり」
「ただそれを唄っている」
そんな感じ

それが
腸に難病を抱える美香子ちゃんを救うための募金活動でした
http://mikako-bokin.com
(詳しいことは是非以上のサイト↑でご確認ください!)

その募金の“当たり前”な姿に共感し
この活動をmixiのブログで紹介しておりました

そして今日
やはり某大学病院で用事を済ませていると
何かの取材クルー

ヒトリの女性を囲み募金らしき封筒を渡しているグループ

会話の中から「ミカコちゃん」と聴こえてきて
もしやと

取材クルーが退散した後ひとり残った女性に
「美香子ちゃんのお母さんですか?」
DSC00971

突然の声かけにも臆すること無く
実に快活に答えてくれた古谷 賀代子さん

やはり美香子ちゃんのお母さんでした

ボクはこの募金を知ることになったいきさつを語り
改めてこの活動をみんなに伝える約束をし
握手をして別れました
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きっと世の中には
美香子ちゃんのように厳しい立場に置かれたコドモが沢山いるはずです

そしてそのスベテコドモが
このような活動に支えられてるわけではありません

本来は法改正や行政からの援助で救われるべき立場なのかもしれません

しかし
美香子ちゃんを救うために
ボランティアで声を上げていた方々の姿の
あまりの“当たり前”さは
法律や行政、今までの社会のあり方に風穴を空け
多くの厳しい立場に置かれた人たちの希望になると思いました

ボクにとって今とは
ホントお金を出してまで欲しいものを見つけられない時代です

そんな人がもしかしたら増えてはいないかな?

私事ですが
マラソンのレースに参加して共に走った方々を見て
昔のように「マラソンは苦しい」なんて思って走っていない
「楽しいから走る」それが“当たり前”になっているように思いました

オカシナ価値観に振り回され続けた時代があり
スベテの価値を信じられなくなった今

しかし自分の身体と語ることで
ホントウに信じられるモノを掴んでゆく作業

そんなでもあるように思いました

美香子ちゃんの話に戻ります

医療も行政も信じられず
政治は混乱し続けている今

とんでもない不況の中にあって
ほとんどの世帯の家計が圧迫されている中

それでも正しいお金の使い道はあるだろう

ヒトリの力を集めて彼女の命を救うことは
いつか自分を救うことに繋がるんじゃないだろうか?

こういった募金は今までに何度も繰り返されてきたことですが
それでも彼女を救おうと街に出た人たちの姿
その声を
ボクは社会の前衛に感じた2009秋

12月14日
美香子ちゃんのお母さんとの出会いを必然と思いました

最後に

美香子ちゃんは今日ボクが訪れた病院に入院しておりました

周産期母子医療の充実したこの病院は
都内でもNICUの充実した病院としても知られています

東京都のNICUはおよそ200床
稼働率は97%

小児科や産婦人科の医師や看護士が現象している中
NICUも決定的に足りていません

それでも
先日の国の事業仕分けでNICUのための予算が削られたとのこと

東京都は国からのNICUのための予算をあきらめ
都の来年度予算としてNICUに10数億を計上したとの
矛盾に満ちてはいますが喜ばしいニュースに接しました

が!
しかし、
今年失敗したオリンピック招致のために使ったとされた金が150億
10分間のPRビデオの制作費が5億
ある1日の招致イベントに参加したアスリートの中で
ギャラが100万円以上であったモノがいたとか、、

それがどれだけベランメイなことであるのか
糾弾してゆかねばならないのと同時に

いい加減バカげたことに関わるより
自分たちの新たな“当たり前”を創造するべく街に出て
たとえばとんでもなく弱い立場のヒトリを
募金を集めて救ってしまうようなところから
社会を変えてゆかなきゃならないんだと思いました。

がんばれ!美香子ちゃん。

コメント / トラックバック 6 件

  1. shizu より:

    今都内にPICUは72ベッド、ハイリスクで数週の若い妊婦さんが搬送される場合PとN、
    両方のベッドが空いていなければ受け入れは出来ません。

    私自身もベッドが満床のため、搬送拒否せざる得ない状況を何度も見てきました。

    産科医と小児科医の減少、安心して子供が産める環境が少くて困るのは結局みんなであり、国である。
    まだまだ問題は沢山ありますが、めげずに出来ることからやっていきたいです!

    今、民主党にメッセージ送りました。
    勝手ながら、みかこちゃんのことも書きました。

    ノミのような力だけど、諦めないで地味に言い続けるつもりです。

  2. oseima より:

    いろんな当たり前があるな〜。
    ステキです。

  3. >shizuさん。
    ボクもボチボチっと知識をつけている
    周産期医療についての事

    でもまだまだ無知だよな、、

    そして
    もっと男性がこのことについて知識を持っていないといけない
    そう思い始めています

    恋愛-結婚-出産-育児-教育などなど
    今まではともかくそのスベテが「幸せ」であるようなイメージ

    そして恐ろしいことに
    「幸せ」=「金」

    しかし
    そのスベテにリアルな問題がついてまわり
    しかし
    そのホトンドが向き合い解決しうることであること
    ガキンチョの時から教えてゆかねばだと思うよ

    なんつーか
    「愛」の意味を正しい方向に引き戻したいな。

  4. >oseimaさん。
    そう!
    色々な“当たり前”がある

    しかし、
    学歴があって背が高くて金がある男と結婚しなければならない

    そんなのを“当たり前”だと勘違いしてた時代は
    ついこの間なんだよね、、

    人の数だけ“当たり前”がある世界であればなあ〜と思います

    それと
    社会のルールを守るとかの“当たり前”は別次元の話であるがね

  5. Love☆yosico より:

    頑張れ!美香子ちゃん!

    そしてお父さん お母さん

    家族のみんな!頑張れ!

  6. >Love☆yosicoさん。
    だねー。
    「ガンバレ!」ってホンキで言わなきゃならん時があって、
    ホントこんな時だね。

    もちろん
    「ガンバレ!」って行ってるだけじゃない、
    行動の裏付けがあってこそ。

    まずはオレががんばる!!

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