ハナレグミ B面
ハナレグミの「だれそかれそ」ツアーのLIVEで唄われた3曲に合わせ、
アルバムジャケットのために描いたドローイングで作った映像を制作。
9月12日のZepp福岡と、9月25,26日のZepp東京の3公演では、
オペレーションも担当しました。
だれそかれそのLIVEはハナレグミ=永積 崇くんの本領が発揮、
もしくは出会った頃にボクが望んだ唄うたいとしての姿が、
ブレルことなくカタチになったようなステージでした。
ボクにとっては、
RCサクセッションを30年前に地元のホールで初めて観た時以来、
日本人のアーティストから受けた「楽しい」って実感。
その上は、スティービーワンダーとかJBとかプリンスのライブになってしまう。
あまちゃんを半年見続け
ニールヤングを仕事中流し続けていた2013年夏の終わりに、
ボクの表現の振り幅にズバッとハマったハナレグミのLIVEは、
昭和から平成までの名曲カバーを中心としたもの。
あと1歩踏み込めばボードビルショーになるんじゃないかってくらい、
抱腹絶倒な内容。
3月11日以降ボクが考え続けていた「表現のあるべき姿」
その1つが体現されたようでもあり、
もっと幅広い世代の多くの人に知ってもらい観てもらい、
笑顔を持って帰ってもらえるものだな〜と思いました。
そんな芸能的視点と並行して
バンドのグルーヴが最高だったのが
うれしかったなあ〜〜
1人ひとりの鳴らす音もPAの音も
熱いけれどやわらか
3時間に及ぶライブだったけれど
ずっと聞いていられる音
そして最終日
最後の曲
永積くんの唄がセクシーで
出会った頃はジブリ映画に出てくる
空から降ってきた少年のようであった彼が
唄と向き合い続けることで男になった?
そんな唄はバンドのヴァイブをさらに押し上げ
もはや唄の消えたアウトロのリフレインが
静かに熱く、美しくてね〜
音の粒がわき出し広がってゆくのが見えたような
このまま永遠に続いてゆくようなヨロコビと慈しみのグルーヴ
永積くんの唄に向き合い
エンターテーメントして来た果てで
このバンドで音を出すことが愛しい
そんなマインドが目で見えるようだった
爆笑とダンスに彩られたLIVEの行き着いた先
これこそ永積くんの望む表現なんじゃないか?なんてね
(こんなん真っ当にやるためには、爆笑でテレを隠さねばならない?)
永積くん
ほんといい仕事したな〜
そして
土生“tico”剛(Steel pan)、石井マサユキ(Guitar)
市原“icchie”大資(Trampet、Flute)、市原“YOSSY”貴子(Keyboards)
真船勝博(Bass)、椎野恭一(Drums)
大好きだー!!
ライブ終了後の楽屋では
それ以上のこと言えなかったよ。
そんな楽しいライブのB面
精神的に底の底のその奥
そんな部分がボクの仕事場
アルバムジャケットを制作するために
ボクは国立の街を歩き80枚くらいのスケッチを描いたのだけど
その作業の手前で永積くんと語り合った話
その中で最も重要だけど絵にしていなかった部分
ボクたちが含まれる日常という世界の話
キリンジの「エイリアンズ」のドープなアレンジのカバーに
リアルな風景を添えるための絵を描き、映像にしました。
(映像をつけたあと2曲「中央線」と「空に星があるように」はテンダネスを描いた)
それをLIVEに合わせて操作するのは
きっとボクにしか出来ないことなんだと、
自分の創ったものに対する責任もあるしね、
ほとんど押し掛け状態で福岡と東京の公演に潜り込み操作。
(広島、名古屋、大阪、仙台、ごめんなさい、、)
結果
ボクがやったことは絵を演奏するような
3回の公演の最後になって気がついたけど、
昔バンドで鍵盤を弾いていたのとまったく同じマインドであり
手や身体の使い方だったな〜
いやいや、
うおー!この感覚のもの
これからも創ってゆきたいぞー!
そんなヨロコビがバックステージの暗がりからにじみ出た作業。
2013年のハナレグミのLIVEに強引に割り込んだおかげで
ちょっとした創造の未来を掴んだ
そんな感じでさえありました。
こんな作業の片鱗は
来年1月に予定している個展でみなさんに触れてもらえるよう考えています。
問題なのは
今回出会ったハナレグミが創った沢山の笑顔
それに負けないものをカタチにしてゆかねばならないってこと
ライブ後の永積くんに対してかけたヨロコビの言葉は
ひと言ふた言が精一杯
そこから先は自分で創るものの領域だなあ〜と
うん
そこまで考えさせてくれた現場
ありがとう!
2013
春から夏
PEACE!!
山梨のサノケンです。
アミイゴさんの仕事に対する姿勢、
秘めたる熱・『本気』が文章から伝わってきます。
僕は、今、3年後に日本武道館でワンマンライブを成功させるというビジョンで日々生きています。
来年の秋には山梨県のコラニー文化ホール(1989人)でワンマンライブを成功させます!
勝手な願いですが、アミイゴさんの絵とサノケンの歌。この道のどこかで、いつか必ずコラボしたいです。
また正式に連絡させてください。よろしくお願いします!!
>サノケンさん。
もしかしたら、甲府駅で唄っているのを観たかもです。
日本武道館でワンマンライブという現実的な夢があること、
すばらしいですね!
ボクが音楽の現場でやってきたことは、お客様の顔すべてが認識出来る限度、
200名くらいまでのことです。
今回ハナレグミと出来たことは、
永積くんとの親密なコミュニケートを重ねられたこと。
そんなコミュニケーションの先には、
そこに立ち会ってくださる人たちの顔を想像することが出来ます。
サノケンさんともそんなコミュニケーションが重ねられたら、
きっと良い風景を提供出来るはずです。
そのためにも、ハナレグミとのことは1度忘れてしまわねばならず、
しかし、このツアー以上のこと、
さらには、ボクが今まで一番楽しいと感じた、
1983年の武道館でのスティービーワンダーのライブを超えるものを想像して
やってきたいですね!