2回めのアトブラセッション


怒濤のアトブラリミックス“g”セッションから明けて6月19日
朝からJOY倶楽部にあるアトリエブラヴォで制作

10月の生活工房での展覧会に向けた2回めの
アミイゴ×アトブラ セッション。
通称「アミブラヴォ」(ボクひとりで言ってることだけどね、、)

前回、5月のセッションは
ボクやスタッフの原田さんがモデルになった
即興制の高い制作だったけど、

今回は、まずは前日に生まれた何枚ものドローイングから、
アトブラメンバー12名それぞれにフィットしそうなものをチョイス、
それぞれのやり方で着彩。

まずはアトブラスタッフ原田さん、朝の挨拶
「今日はなに描くとー?」ってメンバーからの問いに
「みんなの元気とオシャレを全開でゆきましょー!」とボク


アトブラに参加してまだ日の浅いカレンさんが、
アクセル全開で自身のオシャレ哲学を絵に変えてゆくのが
実にオモシロいぞー!

彼女とボクとの会話は、
ほとんどオシャレや音楽のことだったり、
そんな会話がそのまま絵に反映されるわけだから、
それは時代が求めているイラストレーションになる可能性があり、
彼女自身のブレークスルーに繋がる。

そんな現場に立つことは、
たとえば「アミイゴさん、そういう場所まで足を運んで偉いですね」ということ以上に、
「すげーカッコいいもの出来そうだからオモシロくて行ってんだぜ!」ということ。

と、
いやいや他の新人メンバーもついに牙を剥いて来たぜ〜

ただ、
ともかく1枚の完成に時間をかける人もいるし、
ほとんどコトバを交わさずコミュニケートするメンバーさんもいるし、
そもそもボクの思惑よりずっとクリエイティブなところで絵を描いている人もいる。

そんな中にあって、
オレは偉そうなことばかり言ってなんて厚顔なんだろうとか、
そもそもオレの絵よかアトブラメンバーの絵の方が面白れえじゃねえか、、
とか、
コミュニケーションの交換でつまずき打ちのめされることもしばしば、、

いつも「自分、何様?」と自問自答。

それでも、
我慢出来ない「創るヨロコビ」がどうしようもなく湧いてくるから、
失敗はあっても、それが紙の上である以上は、
クリエイティブな心にブレーキかけず
目線の高さは一緒に
アトブラの12人にぶつけ続けなければだ!

そんなことをアトブラで気付かされたし、
そうあるべきことを一瞬一瞬で1人ヒトリと交換し続ける。

それがここでボクがやれることのスベテなんじゃないかな?


そんなわけで、
前日のストリートな試みから比べたら、
ここはさすがにスタジオ!
作品のクオリティーが2段階は高い。

そこにボクのようにイラストレーションの現場でやってきた者の
経験が掛け合わさブラッシュアップされた場合、
どんな作品に昇華されてゆくのだろうというクリエイティブな興味。


午後からの作業では、
福岡に来る前に、生活工房のある三軒茶屋を歩いて採取したデザインの風景を
40数種類A4にプリントアウト。
これもメンバーさんの作風や仕事の進め方に合わせてチョイス

併せて、
メンバーさんのこれまでの作風に合うであろう画用紙も6種類用意
ペインティングにはリキテックスのアクリル絵の具を準備。

メンバーさんそれぞれが描きやすい方法で、
三軒茶屋の風景を描いてもらいました。

前述の通り、
あっと言う間に絵になってしまう人もいれば、
この日の作業時間に収まらない人もいて、

初めて出会う画材や紙にヨロコビを感じ、
いつもと違った表情の絵を仕上げる人もいれば、
フランス製の高級水彩紙の発色の良さに驚き、
戸惑ってしまっている人もいて、

ただ、この作業がその人にとって喜ばしいものであるのか?
そんな確認だけは繊細に、

あとは目の前に生まれてくる「未知の三軒茶屋」に、
心から「どひゃ〜!」と驚きヨロコンデばかり。

もしかして、
もしかしたら、
いい展覧会に、
なるんじゃないかな〜?

なんて思いつつ、

描き終えなかった作業の続きは、
福岡-東京間でネットを使ってコミュニケート。

東京に戻った3日後、
技術指導の責務にある松尾さんから
画像と進捗状況を伝えるメールが届きました。

そこでどんなコミュニケートをして、
さらにどんな制作が続けられたは、
後ほどレポートします。

で、なぜそこまでオープンにしてしまうのかって言えば、
こういう情報を欲しがっている施設や人、
たくさんいるんじゃないかな?と。

ステキな絵を展示するだけじゃなくて、
ステキな絵が、
そして
ステキな人間関係が、
もっと言ってしまえば、
ステキな街が生まれるための発想、

みんなと分け合い、
みんなと考えてゆきたい。

そこで育つ豊かさは、
巡り巡ってアトブラにもボクにも帰ってくるであろう。
そんなワルダクミ。

そうだ、
そしてこの日、
展覧会のタイトルが決まりました。

「今日はなに描くとー?」
 街と人と絵描きたちのオシャレな関係
 アトリエブラヴォ展覧会 

大のオトナが膝つきあわせてなん日も
ケンケンガクガク語り尽くした果てで絞り出された軽いコトバ

博多らしく三茶らしく
アトブラらしく生活工房らしく、
きっと、
ボクらしいんじゃないかな!

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