242526 TOTTORI

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鳥取-島根の旅から一週間たちました。

そこで生まれ育まれてゆくであろうLIVEについて描こうと思うのですが、
上手い言葉がみつからぬまま東京のリズムに呑まれてました。

ならばやはり自分と人との距離を振り返えり
飾らぬ言葉として残さねばです。

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今回の旅は、

鳥取のnoppoくん(age26)が、
去年の秋のううじんの感動が冷めぬうちにもう一度」
「ついでにアミイゴさんの街歩きワークショップももう一度」
「しかし、繰り返しじゃなくて新鮮なものにしたい」
とオファーしてくれたことと、

PoPoyans(age24)が4月に島根に呼ばれていることをくっつけて、

鳥取-島根でリスクをシェアした旅が作れるぞ!とワルダクミ。

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2月末の姫路でのeli×PoPoyans LIVEにわざわざやって来てくれた、
今回のイベント“音結び”の主催者伊藤くん(age25)と出会い、
姫路のイベント主催者川村くんを紹介しつつ、
出雲のイベントをボクもお手伝いするよワルダクミ。

24才、25才、26才、
若いみんなの中国山地を挟んだちょっとちょっとのアクションの玉突き、
その玉を突きやすい場所に突き返しつつ、ボクが一番弾かれた。
そんな旅。

いやいや“約束の地”出雲-松江に行きたかっただけだろ?オレ、、

いやいや、土地土地の若く熱いハートに出会うことこそ、
今の創作のエネルギーなんだよな!オレ。

最後に中野カルマのスタッフで鳥取出身の佐々木さんが
旅をコーディネートしてくれワルダクミ完成。

うん、言葉に出来ぬくらいありがたいことの連続だったから、
それはいつか絵にしてお返ししてゆかねばだ。

そんなこんなで“ハルノワルダクミ山陰”スタート。

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まずnoppoくんがやったワルダクミ。

一週間前の大阪ロカリテでのLIVE
百万語を尽くした後の丁寧な時であったとしたら、
今回の鳥取は“出会い頭”を望んだようです。

ボクも良くやる事だけど、ともかく放り込む。
放り込んだ現場で破壊-発見-対応-修正-構築を繰り返すライブ。

そんな中からどうしょもなく輝く一粒を探すようなやり方。

“丁寧”も“出会い頭”もどちらも人間力を駆使した後にLIVEです。

今回のnoppoは自分自身もその“放り込み”の渦中に置いて、
鳥取の街を覆うナニかを“出会い頭”の勢いで破壊し、
鳥取の魅力をもっと赤裸々なモノとして曝してみようと考えてたようだね。

ただ“ステキな音楽のカフェライブ”ではなくて、
街の心臓をえぐり出すような作業としてのLIVE。

前回はううじんが、
ならば今回は、
無骨な乙女(大阪で名付けられた)PoPoyansがやっぱ適役であったね。

そしてボクらは鳥取空港から鳥取大学へ。
そこでの講義の時間を割いて頂きいきなりボクのレクチャー、、

cafe barを経営しながら今年鳥取大学の大学院に入ったnoppo、
面白過ぎです。

ボクは街と人と唄について語り、
次の日のイベントの宣伝を10分ほど、
しかし、以前ラジオの30分の収録で使えるところが一カ所も無かったオレ、
ダイジョウブだったかいね?

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さらにnoppoのワルダクミ。

cafe bar noppoと仲良しのcafe nee の7周年のパーティー、
それはneeの目の前の公園でのフリマなんだけど、
そこにボクのワークショップと
ううじん&PoPoyansのフリーライブを組み込むことで、
経費をシェアする発想。

neeは前回鳥取に来た時にそのマインドに触れ、
ボクもううじんも大好きになった店。

その時は直接ナニかご一緒出来たわけではなかったので、
今回の提案はウレシいものでした。

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neeから出発して
またまたいい加減なストーリーを追いかけつつ鳥取の街を散策。
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いい加減なストーリーを両手一杯抱え、
nee前の公園に戻ってさらに絵を描く。
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そんな人の作る景色を街の中に創造したいのが一番なんだろね、
noppoくんのワルダクミ。

ならば7周年を迎えたneeのために
みんなの描いたneeのスケッチをプレゼント。
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ボクのワークショップ参加者、
なかなか描ける人ばかりです。
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そんな中でも特に秀逸な絵を描く1人、
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前回のワークショップにも参加してくれ、
東京でのううじんのライブにも足を運んでくれた熱い女の子。

もし次の鳥取ののワルダクミがあるのなら、
一緒にナニかを作ってみたく思わせる才能を感じさせてくれました。

鳥取らしくないバカッ晴れの中、
ちょっと日焼けしてお絵描きワークショップ終了。

nee7周年をお祝いして、
まずはPoPoyansとやって来た二胡奏者の吉田さん(age26)の演奏に続き、
ううじんの青空な1曲
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そしてPoPoyansの1曲
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みんないい感じでふにゃふにゃになって、
しかし夜のライブに向けて準備だ!
ふぅ〜〜、、

ともかくnee、7周年おめでとー!
今回はご負担をかけてしまったかもしれませんが、
こんな店がある限り、ボクらは鳥取を目指すのですよ!

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noppoは満員でした。

前回のううじんの熱を忘れられずやって来て下さった方、
東京からやって来た佐々木さんたちカルマスタッフ、
前夜にとことん呑み交わした佐々木さんのお父様、
レアのところでは岡山からトビくん(ごく一部の内輪ウケ失礼、、)
稼ぎ時の土曜日の営業を休んでご夫婦で参加のお好み焼き屋さんとかね、
そんなウレシいヒトリヒトリを想像して、
音作りから店のレイアウトをあれこれみんなと準備するのが幸せなことなんだね。

それをちょっと気持ちの引けた位置から俯瞰してるnoppo。

鳥取の人に場所と時を提供、
街の人が自らの手を動かし自由を獲得する姿、
そんなんがこの場所や鳥取の街で自然と生まれ育ってゆくのを
けしかけたり、ほっぽり出したり、車にひかれながらも、
創造しようとしてんだ。

そんなヒトリヒトリの熱が街を変えてゆくこと、
信じてるんだ。

そんなワルダクミを一番楽しんでくれたのが、
前回もご一緒したボルゾイさん。
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純情一直線ないい歳こいた男前。
純情高じてオシャレなレコ屋まで始めていました。

そんな純情がnoppoの仕組んだ箱庭で、
ううじんやボクとの再会やPoPoyansとの出会いを
心から喜んで、楽しんでくれて、
そんな気持ちが素直に唄に乗っかるもんだから、
なんかとてつもなくウレシくなり、
そんな1コの純情でもってさらに鳥取の街を愛しく感じるんだね。

染みる唄、ありがとね〜!

続いてううじん。
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昨秋、ほんと鳥取のみなさんから深く愛してもらえたううじん。
そのライブであるのなら、
わざわざリスクを負ってボクを東京から呼ぶ必要は無いです。

しかし、ボクがここに居ること、なんだろね?

秋の流れから考えたら、
ううじんは“トリ”として最後に唄うべきなんだけど、
ううじん、ボルゾイ、ボクとチャッチャと相談、
PoPoyansが最後。

こんなチッコイ決定に「うん」と言うためにボクがあるんだろね。

前回の繰り返しになること無く
4月18日のううじんのLIVEでnoppoを沼の底のようになったよ。

静かで、
しかしだれもが熱いものを抱えて明日の日の出を待つ感じ。

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そして出会い頭のPoPoyans。

「ライブを楽しむ」ってより、
「燃焼する」とか、
いっそ「消耗する」とか言って上げた方が似合う2人。

しかも一週間前の大阪ロカリテでみんなして高くしたハードルの高さに
目眩を覚えながらも「フン!」と踏み込んできた鳥取だろね。

そんなタフネスな唄の旅に、
自分たちで仕掛ける“出会い頭”だったり、
自分たちが寄り添える存在でもあったりの、
二胡奏者の吉田さんを帯同させたこと、
そんなところからしてアートであるね。

昼間引きずり回しすぎて疲れもあったろうけど、
鳥取に出会い頭の火の粉を上げた後しっかり燃え尽きた姿、
無骨なPoPoyasn24才は感動てか尊敬でありましたよ。

ふうう〜〜〜〜、、長い1日でした。

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土曜店休の英断をされご夫婦揃ってライブに足を運んで下さった
お好み焼きの「もみの木」さんで打ち上げ。

売り上げドカッと上げてやらねばです。

地方都市でやるLIVEはここまでがLIVE。
まあボクが関わる限りにおいてですがね、そんなLIVE。

「イベント終るまで楽しめない」と言う
ボクと似たもの同士のnoppoもちょっとリラックス顔。

思えば、
ボクはもともと暑苦しい男で、
それが最近いい意味でとても冷めた気持ちでイベントに関わるようになってきて、
(体力が落ちたってだけかもだが、、)
しかし「はじめから冷めてる」というnoppoの中に同じ熱いものを感じて仕方なく、
その見かけ冷め冷めの部分と内心燃え上がるものの交差点がちょうど鳥取で、
ボクはこれから生きて創作を続けて行く中でその交差点に立たねばならぬ、
26才と24才が出会い頭で飛ばす火花の色を思い出さねばならぬ、
そんな必然でもってこの街に居るんだと思った。

ちょっと才人のnoppo26才、
色んなことを対等に並べておきつつ
動かぬと見れば手の平の上で転がしてみる。

実はオレまで手の平の上で転がされてるのかね?

それは非常に面白いイメージだ。

ガンバレトットリ!
ガンバレ!noppo
PEACE!!

ふぅぅ〜〜、、
長いレポになってしまい出雲にたどり着かなんだ、、
出雲の25才のことはまた後ほど〜。

コメント / トラックバック 2 件

  1. まえその より:

    アミイゴさん

    こんばんは。熱い熱い鳥取日記、楽しませていただきました。
    実は先週鳥取に行く機会があり、noppoさんのカウンターで飲んできました。

    ここを読む前だったんですが、お客さんの姿から、
    愛されてる店なんだなってのがよく分かりましたよ。
    翌日に行った植田正治写真美術館も素晴らしかったです。
    鳥取が好きになりました。

  2. >まえそのさん。
    noppoに行ったかいな。
    あの感じ、
    ちょっと前の福岡薬院辺りで感じたもんだよね。

    で、ちゃんと呑キさん役の強烈キャラもいたりして、
    あんなカウンターだいいよな。

    福岡は、ボクが通い始めた頃から明らかに“遅れて来たバブル”で、
    今日本や世界中を覆っている恐慌の波も、
    遅れてその歪みを街に反映させてゆくと思うよ。

    ならば、今目の前にある顔の見える関係を大切に、
    もっともっよ福岡でしかない文化を深めていってもらいたいと思うよ。

    なんて、
    鳥取で感じました。

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